16/01/01 01:13:04.83 BAwjtf7T.net
追悼! 水木しげるが描いていたラバウルの戦争体験と慰安婦…「80人の兵隊を相手に…あれはやっぱり地獄だ」
『総員玉砕せよ!』より
ニューブリテン島のココポという船着場で、日本軍の兵士たちが「ピー屋」、つまり慰安所の前で長蛇の列をなしている。
「一人三十秒だぞ」と言う兵士。
対し、慰安所の女性は「皆さんもう五時ですからおしまいですよ」と言う。
兵士たちは「そんなこというなよ御国のためだ」「もう少し営業しろい」と食い下がるが、
慰安婦はため息をつきながら「もう体がもたないわ……」。しかし、兵士は懇願する。
「ねえちゃんあと七十人くらいだがまんしてけれ」
同作は、最終盤に兵士たちが敵隊に突入し、全員が玉砕するのだが、最後の数ページはひとつのセリフもなく、
倒れ重なる死体のカットが繰り返されるだけ。
死体はやがて白骨となり、まるでゴミかなにかのように積もっていく。その静寂のなかで幕を降ろす。
URLリンク(lite-ra.com)