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北陸新幹線延伸のルート問題に理解を深めた勉強会=金沢市内のホテル
金沢経済同友会の地域戦略会議勉強会は4日、ホテル日航金沢で開かれ、北陸新幹線敦賀以西の延伸について講演した京大の中川大名誉教授(交通政策)は、米原ルートでの東海道新幹線への乗り入れについて「技術的には何の問題もない」と指摘した。現行計画の小浜ルートに対し、京都府で地下水問題や残土処理への懸念が強いことに触れ「京都を通ることはまずできない。他のルートを検討しなければ開通が一日一日遅れていく」と述べた。
北陸新幹線と東海道新幹線は運行管理システムが異なるため、一部から「米原での乗り入れはできない」との声が上がっている。これについて中川氏は「乗り入れできるシステムを作ればいい。それができないほど日本の鉄道技術は貧弱ではない」と強調した。
東海道新幹線のダイヤがすでに過密なため、乗り入れの余地がないという声があることに対しては、東京―名古屋に比べて名古屋―新大阪は輸送密度が低く、比較的ダイヤに余裕があると説明。「ひかり」「こだま」の一部を名古屋や米原止まりにすることで、乗り入れが可能になるとの認識を示した。
JR西日本が小浜ルートでの整備を求めていることについては「京都市民相手に20年、30年もけんかすることは得策ではないのは分かっていると思う。考え方は変えるだろうと予想している」と述べた。
東海道新幹線への乗り入れシステムを作れば、北陸新幹線と山陽新幹線の直通運転も可能となるとし、JR側にもメリットがあると主張した。
約40人が出席。講演後、滋賀県が過去に米原ルートを推進していたことへの見解を会場から問われ、中川氏は「滋賀県にとって納得できる提案が出てくれば考え方が(米原ルート賛成に)変わる可能性は十分ある」と答えた。
さらに「北陸と中京の関係も極めて重要だ。中京の方からも、声を上げていただくようにしなければならない」と語った。
講演に先立ち、地域戦略会議の鶴山庄市議長があいさつした。