24/12/05 16:25:09.09 IwGaPLJe.net
JRグループは、2026年3月で往復乗車券を廃止すると発表した。同時に、“往復割引”もなくなることが決まった。SNS上では鉄道ファンを中心にまたまた騒動になっているが、一方で「往復割引って何?」という意見も聞かれる。みどりの窓口で切符を買う人が減少している今、切符のルールを知らない人が増えているのだろう。
往復割引とは、片道601キロ以上の距離を往復する場合、往路(ゆき)と復路(かえり)の運賃(乗車券)がそれぞれ1割引になる仕組みである。例えば、東京から岡山を移動する場合、片道601キロ以上あるため、往復割引の対象になる。したがって、行きと帰りをばらばらに買うよりも、往復乗車券として買っておいたほうがお安くなるのである。
ただ、SNSでもよく話題になるのだが、往復乗車券の存在や往復割引のルール自体を知らない人が多いので、しばしこんな騒動が起こる。みどりの窓口で、客が東京から新神戸までの新幹線の往復乗車券を買おうとしていた。窓口の職員は気を利かせて「この先の西明石駅まで買うと、切符が安くなりますよ」とアドバイスする。
東京から新神戸の片道は、ギリギリ601キロを超えない。ところが、西明石までなら601キロ以上なので往復割引の対象になり、千数百円少々安くなる。切符のルールを熟知している職員が、少しでも客がお得に新幹線を利用できるように配慮してくれたのだと思う。ところが、客は職員の言う意味がわからない。そのため、以下のような会話が展開される。
客「なんで、先まで買う必要があるんだよ!」
職員「往復割引という制度があって、西明石までの乗車券を往復で買っていただくと、お安くなるのです」
客「俺は新神戸まで行きたいの!」
職員「その場合でも、切符は西明石行きですが、新神戸で降りてもいいんです」
客「????????????」
職員「いかがいたしましょう」
客「新神戸までほしいんだよ! わけのわからないことを言うな!」
職員「申し訳ございません」
■難しい切符のルール