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線」ですが、いろいろと違いがあります。ここで注目したいのがそれぞれの線を走る車両です。普通列車は大阪環状線と山手線もロングシートですが、決定的な違いがひとつあります。一体、どのような違いはあるのでしょうか。
【写真】大阪環状線323系は3扉車
■大阪環状線と山手線の違いは車両の扉
「大阪環状線と山手線の車両の違いは何か?」それは扉の数です。先に山手線のE235系を見ると、片側4扉となっています。過去のE231系、205系、103系も片側4扉の車両です。
大阪環状線には奈良駅、和歌山駅、関西空港駅からの直通列車が乗り入れます。奈良駅からの大和路快速・区間快速は221系、和歌山駅・関西空港駅からの関空快速・紀州路快速は223系、225系で運行されています。これらの車両は片側3扉の転換クロスシート車両です。
ちなみに、奈良方面からの直通快速列車は国鉄時代から運行され、当時から片側3扉の車両が使われました。
一方、大阪環状線内を走る普通列車で運行されている323系はロングシートでありながら、片側3扉の車両です。323系以前の201系、103系は片側4扉の車両で、JR神戸線・JR京都線で走っている207系、321系もロングシートの片側4扉の車両です。つまり、323系のように片側3扉の通勤電車はJR近畿エリアではめずらしい存在なのです。
まとめると、大阪環状線は片側3扉の車両、山手線は片側4扉の車両で統一されています。
■ホームドアには扉の統一が必要
大阪環状線が片側3扉の車両で統一されている背景として、ホームドアの設置が挙げられます。ホームドアは安全面から混雑の激しい駅に設置されるのが一般的です。一方、ホームドアを設置する際には、基本的に車両の扉を統一する必要があります。
JR西日本では一部主要駅のホームに可動式ホーム柵、昇降式ホーム柵を設置しています。可動式ホーム柵は多くの方がイメージするホームドアに近いです。一方、昇降式ホーム柵はプロレスリングに似ており、3扉車・4扉車に対応します。
また、大阪駅(うめきたエリア)には様々な車両扉に対応するフルスクリーンホームドアが設置されていますが、これは“試験”の意味合いが強い設備です。