24/08/14 07:28:20.60 kXKEhg6m.net
新幹線の場合は開業時最高速度から大きく高速化するにあたり、
曲線の乗り心地限度も大きく緩和せざるをえなかったというか。
カント量の設定については均衡カントが望ましいのは日本もヨーロッパも同じで、
基本的に開業時最高速度、または近い将来確実に予定する最高速度の均衡カントで建設される。
在来線の場合は列車の速度がまちまちなので最高速度ではなく平均速度の均衡カントが理想って形になるのだが、
高速鉄道の場合は最高速度の均衡カント量になるのは日本もヨーロッパも同じだね。
そこでヨーロッパの高速鉄道は最初から270km/h~300km/hの均衡カントで建設してる路線ばっかりだから、
後に高速化するにしても僅かだし、乗り心地限度を緩和するに至らないのよね。
反対にヨーロッパ在来線の方は最高速度160km/hあたりまで0.08Gを限度としてきたのだけれど、
160km/hを超えるあたりから乗り心地限度を緩和してきて、
今や0.125Gが標準になってる。
もちろん高速化してこなかった路線では未だ0.08Gだったりする。
日本の在来線の場合、110km/h時代からずっと0.08Gのままだもんな。
四国8600系のような例外はあるけど、
あれは川崎重工製空気ばね車体傾斜システムの性能がイマイチだからっていう消極的理由なのがなんとも。