24/04/14 21:25:46.50 XNpw4Y6l.net
>>306の続き
4,補修・補強の実施
本工事で全209スパンの損傷状況の詳細調査を行い、その結果から図-4に示す選定フローに従い、補修・補強方法をスパン毎に4つに分類した。
「改築」に分類した竹割坑門を除く15スパンは、覆工コンクリートを撤去し(写真-4)、一次支保工(鋼製支保工、吹付コンクリート、ロックボルト等)の損傷状況の確認を行った。
鋼製支保工の座屈変形が生じていた2スパン(S165の一部~168)は、一次支保工の撤去(写真-5)を行い、周辺地山が緩んでいると考え、DIで施工していた支保パターンをDIII(H200、吹付厚 250mm、覆工厚350mm)に変更した。
その他の13スパンは、鋼製支保工の変形が確認されなかったため、鋼製支保工はそのまま使用し、ひび割れた吹付コンクリートの撤去・増し吹付け及びロックボルトの増し打ちのみを行い(写真-6)、覆工厚は変更なしとした。
覆工コンクリートは、全て、補強鉄筋(D19@200mm、D16@300mm)を配置し、非鋼繊維を混入した中流動コンクリートで打設した。
また、「改築」に分類した竹割坑門(熊本側)は、プレキャスト部材を採用し、工期短縮を図った。
その上部の崩壊法面は、排土、法面保護を行い、偏土圧地形の軽減、斜面の崩落対策を実施した(写真-7)。
「改築」スパンのうち、インバートコンクリートのある11スパンについては、目視による調査を行い、コンクリートの圧壊により、段差(30mm~130mm)が生じていた6スパンのインバートコンクリートは撤去・打替えを実施した(写真-8)。
また、5mm以上 のひび割れが生じていた3スパンは、無収縮モルタルの注入を実施した。
「補修」に分類した 117スパンは、はく落対策として、ひび割れ注入(91スパン)、断面修復(1スパン)、炭素繊維シート(68スパン)、剥落防止ネット (38スパン)、形鋼当て板(2スパン)を実施した。
ボロボロですね。
こんなんじゃあ、南アルプストンネルの設計手法を一から見直したほうが良いですね。