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函館市の新幹線担当者も「全線開通すれば、札幌までの所要時間が、今の在来線特急に依る3時間半から
1時間弱に縮まるし、道外からの北海道ツアーに2都市を同時に組み込み易くもなる」と、表向き“相乗効果”を強調した。
だが、函館側にとっては、新幹線の終着駅となることで、昔のように北海道の玄関口になり、観光客らに留まってもらうほうが
経済効果が高いだろう。同じ北海道でも、300kmも離れている函館と札幌とでは思惑が違い、微妙な温度差がある。例えば、
“開業1年前”や“開業300日前”等の節目には、函館市とJR北海道の足並みが揃わず、其々が主催するカウントダウンイべントが
別々の日程で開かれた。どうも、一枚岩の“オール北海道”で新幹線を迎える状況とは言えないようなのだ。一方で、
北海道全体が全国でもトップクラスの人口減少・超少子高齢化地域になっている現実も見逃せない。『国立社会保障・
人口問題研究所』の推計に依れば、平成22(2010)年の時点で550万人いた人口は、その30年後には419万人まで激減してしまうのだ。
しかも、人口密度は全都道府県中で最低だ。同じく整備新幹線が計画されている九州は、県庁所在地を始め拠点都市が数多くあり、
島としての人口も1300万人だ。採算面から言って、とても比較にならない。