19/11/27 19:59:11.53 Ej2EmYK6.net
起きたら君と知らない土地にいた。どこだかホントに分からない・・。部屋のカーテンを開けるとそこはどうやらホテルの2階の様だった。
机の上に卓上カレンダーがあって1月だった。外はよく晴れていたけれど信じられないほど寒かった。
「今から出かけるから支度して！コートとマフラーはあっちの部屋」そっけなく言うと呆然と立ちすくんでいるボクを嘲笑うかのように
いつものあの口元だけ上げる不敵な笑みをしてみせた。「どこに行くの?」信じられないといった風で言い放った。「パン屋へ行ってバケットを買って、それから市場にも行くよサンドイッチを作るの。あと林檎も買うと思う」
ブカレスト。それが後から知ったこの街の名前だった。