無色の雨弓at POEM
無色の雨弓 - 暇つぶし2ch1:名前はいらない
23/01/15 17:07:08.28 HdGeCwgJ.net
 

眠れない。だからいつもより長くて明かりのある夜を過ごす。退屈な時間。
 自分の過去の作品を読む。どれも似ている。雑草みたいな類似性を浮かべている。痛みさえあるような冷たさがある。日々の不満、怒り、その場では言えないようなことを荒々しく、先のことも、周囲のことも、なにも考えず、吐き出しているような言葉たち。根本的にあるものはずっとそのまま。変わりたいという気持ちはいつも持っているのに、どこかには必ず不安があって、その裏には自信や強みが隠れている。複雑で扱いにくい心。決して器用なタイプではない。どちらかといえば不器用に近い。不器用だから、自分がつくりだした世界観のこだわりにいつの間にか追い出されて、再び入ることもできなくなった。今はただ広大な殺風景とされるような地で彷徨っている。
 
いつも没個性で、どこにいても役立たず。
 このまま沈んでしまいたいと、仮眠の延長で思う。
 このまま飛んでしまいたいと、見飽きた景色をみて思う。
 冷たい冬が苦しい。
 部屋の電気を消して、畳の上で横になる。膝を曲げて、背中を丸めて、目を閉じる。時間がとまってほしい。成長も、環境も、空気も。静寂でいて。ちょっと待っててのノリで、手軽にとめられたらと。空想に耽る。学生生活なんてもう慣れて、飽きているはずなのに。少し休みの期間があっただけで、いつの間にか、堕落して、甘えて、弱くなってしまった。
 今日も良い方向に明るい方向に進めなかった。進まなかった。
 また私は私自身を守ろうとして、嘘ばかりで、変わらなくて、いつも通り。
 避けずに、逃げずに、生きよう。


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