26/07/20 00:27:32.69
香港のThreadsで話題になった怪談です。留学中に思い出したので書いてみます
本当かどうかは分かりません。でも昔から何度も語られている話で、香港では結構知られています。
興味があれば読んでみてください。これは俺の従兄から聞いた話。
従兄は昔、数年間だけ遺品整理の仕事をしていた。普通の引っ越し屋じゃない。
孤独死の部屋やゴミ屋敷、身寄りのない老人の家なんかを片付ける仕事だ。
その仕事を長くやっている人は皆、「血を見ることよりも、まだそこに残っているはずのない物を見るほうが怖い」と言うらしい。
従兄が最初に”赤い箱”を見たのは、取り壊し予定だった九龍・土瓜湾の古い唐楼(香港の古いアパート)の一室だった。
部屋の住人は子供のいない高齢女性。亡くなって数日経ってから発見されたそうだ。
部屋の中は古びた家具ばかり。仏壇には埃が積もり、壁は湿気で黒ずみ、線香とカビが混ざったような臭いが充満していた。
こういう部屋で一番面倒なのは冷蔵庫やベッドの下を片付けることらしい。
でも従兄は部屋へ入った瞬間、別の物に目が行った。テレビの上に置かれた赤い鉄箱だった。
異様なくらい新しい。部屋中が何十年も時間の止まったような状態なのに、その箱だけは新品みたいに綺麗だった。
模様も文字も何もない。真っ赤な四角い箱。
しかも玄関を開けた瞬間、真っ正面に見えるようテレビの真ん中へ置かれていた。
まるで誰かに見せるために置いてあるみたいだった。
その日、一緒に作業していた梁(リョン)さんというおじさんがいた。
元は建設現場で働いていた人で、そういう話は一切信じないタイプ。
待續……