22/05/12 14:53:20 NDYGGRuz0.net
「‥ん‥‥さん‥‥‥俺さん」
目が覚めた。目を開けるとお坊さんがいた。
どうやら気を失ってその場で倒れていたみたい。
お坊さん「ひとまず終わりました。ご気分はいかがですか?」
あれだけ苦しかったのに意外と気分は悪くない。むしろ良い、しかし何故か喉が痛い
俺「気分は結構いいです。ただ喉が痛くて‥」
そう答えると
坊さん「良かった。しかし前にお伝えしましたように祓ったわけではありません。一時的にあなたから離れてもらったようなもんです」
確かに声は聞こえなくなっている
俺は再び座り、お坊さんの話を聞く。
お坊さん「さて、では読経の間のお話をします。実は俺さんにまとわりついている者が俺さんの身体を借りて表に出てきておりました。」
俺は(‥それ、なんて悪魔ばらい?エクソシスト?)と正直思った。気を失っている間の出来事なので当然信じられない。
お坊さん「読経中に俺さんが徐々に話している声が聞こえてきていました。構わず読経を続けておりましたが次第に声が大きくなり
『うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさぁぁい』と叫びはじめました。その声は俺さんの声ではなく、複数人の声が混ざったような声でした。その後も読経を邪魔するように叫び続けていましたがピタリとその声は止み、無事読経も終える事ができました。」
そんなのテレビや動画でしか見たことないぞと思ったが、お坊さんが嘘をつくとは到底思えない。
お坊さんは「少々失礼します」と言いどこかへ行ったと思ったら、大きいアルバムのような本と地図を持ってきた