後味の悪い話 その186at OCCULT
後味の悪い話 その186 - 暇つぶし2ch813:本当にあった怖い名無し
22/10/02 00:18:56.63 c7QBQk9V0.net
>>812
ラプラスの箱の正体とは、宇宙世紀開幕と同時に爆破テロで失われていた「宇宙世紀憲章」を記した「オリジナルの石碑」だった。
そのオリジナルの石碑をよくよく見れば、レプリカの石碑には無い11番目の憲章が記されたいたのである。
“将来、宇宙移民の中から宇宙空間に適応した『新人類』が出現した場合、その者達を率先して政治に参加させる。”
つまり、この11番目の憲章によると、まさに「宇宙空間に適応した新人類」に該当するニュータイプが実在するようになった時代において、宇宙移民こそが政界の実権を握れる立場であり、地球と宇宙の主従関係はひっくり返るのだ。
だが、創設者の老人は「問題はそこではない」と言う。
初代首相の死亡とオリジナルの石碑の紛失の後、連邦政府はレプリカの石碑を作る際、「意図的に」11番目の憲章を削除した。
初代首相は移民達を「せめてもの祈り」を込めて宇宙へと送り出していたというのに、後任の政治家達はそれを歪め、宇宙移民を永久に隷属させる圧政を敷いていたのだ。
この事実が公表されれば、宇宙移民達の溜まりに溜まった地球への憎悪が爆発し、テロリストに口実を与え、未曾有の大戦争が勃発するかもしれない。
だから地球連邦政府は必死にラプラスの箱を隠匿しようとしていたし、そんな政府の足元を見てビスト財団は大いに栄えることが出来たのだ。
今、老人は誰かに石碑を託すことを願い、人の精神に感応する未知のテクノロジーを秘めたユニコーンガンダムを造った。そしてユニコーンガンダムはバナナ味を石碑の所有者として選んだのである。
さらに、メガラニカの正体は巨大な電波発信装置であり、この宇宙に暮らす全人類の持つありとあらゆるテレビやラジオといった機器を乗っ取って映像と音声を流す事が可能であった。(これは、連邦政府を脅迫出来るビスト財団の力をもってしても容易な事ではなかったらしい)
老人は、オリジナルの石碑の存在を公表するのかどうかの最終判断を、バナナ味とヒロインに委ねる。
バナナ味とヒロインは公開を選択。
「宇宙世紀を始めた地球の人達は、けっして移民を宇宙に捨てたのではなく、『せめてもの祈り』を込めて、『可能性』と共に送り出してくれていたんだ」「俺達は祝福されて生まれて来た。それを知っておいても損は無い」


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