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1905年、大阪にあった堀江という遊郭で楼主の万次郎と言う男が家人六人を殺傷し、自殺を図ったが
死にきれずに自首をした
この万次郎という男は、まず遊郭の楼主の娘と結婚し婿養子として楼主の座を継いだのだが、
女と浮気をして妻ともめ、女とともに北海道へ駆け落ちしてしまう
しかし女に飽きて大阪に戻ると、妻が女ひとりで楼主を務めるのはむずかしく、客の一人と
相談事のために付き合いをしていた
それを知った万次郎は「夫の居ぬ間に姦通とは!」と激昂して妻を放逐する
楼主の座を得た万次郎は内縁の妻をつくり、その姪を養女にして芸妓にした
美人ですぐに売れっ子になったその姪を、万次郎はほしいと思い、二十五の歳の差にもかかわらず
口説き落とそうとするが、姪が叔母(万次郎の内縁の妻)を裏切りたくないことから拒否しつづけたために、
最終的には強姦して無理やり妾の立場に置いてしまう
姪を妻に迎えたいと考えた万次郎には、内縁の妻が邪魔になった
そのため、一計を案じて二十年前に養子にした兄の息子と内縁の妻が姦通していると言い立てて、
内縁の妻を放逐する
あまりのことに親戚や知人もあきれ果て、忠告する者も多くいたが、万次郎はそれを無視して
姪を正式に妻として迎えた
しかし、叔母のことを心配する姪には万次郎に対する愛情などかけらもなく、つめたい態度をとりつづけた
そんなある日、兄の息子が家出をし、姪も姿を消す
実は二人は年が近いことや兄の息子が内縁の妻に同情していたことなどから、愛し合うようになっていた
万次郎は「さんざん面倒を見たのに、裏切りだ」と怒り狂い、復讐しようと姪の母や弟妹、親戚、
楼の下働きや芸妓にも二人の行方を問い詰めるが皆が知らぬ存ぜぬをとおすので、余計に怒りが増し、
酒を飲んでのうたたねのあいだに兄の息子と姪が絡み合っている姿を脳裏に描いてしまう
万次郎の殺意は爆発し、日本刀を手に取って姪の母親や弟妹、姪との間の娘、下働きや芸妓らを
襲撃し殺傷した この中で最も幼かったのは姪と万次郎の間の娘で、まだ八歳だった
ひとりの芸妓が腕を切り落とされながらも生き延びたが、ほかの五人は死亡した
その後の裁判で万次郎は初審で無期徒刑、控訴審で死刑が確定した
姪と兄の息子の行方については情報はない