21/05/06 08:37:44.66 bA8ZdQO00.net
その日、全校集会が開かれ「児童同士で川や海などへ遊びに行くな」「出かけるときは必ず家の人に行き先を告げろ」などと言われた。
A君の親はその日も朝からずっとA君を探し回っていたらしい。
俺の親も捜索に協力していた。
行方不明となった日から2日後くらいだったと思う。
A君が履いていたと思われる靴が、川の中から発見されたと先生から話を聞いた。
発見場所はA君と俺がいつも行っていた釣り場のずっと上流の方だった。
「靴が川の中から発見された」
小学生の俺でもその先にあるであろう現実を想像するには十分な出来事だった。
俺はショックで熱を出した。そして学校を休んだ。
正直学校には行きたくなかったからちょうどよかった。皆が「俺がA君を見殺しにした」などと言っていたので。
俺の母親も仕事を休み、看病をしてくれていた。
そんな中、学校から家に電話があった。「A君が発見された」と。
その後あったA君の通夜や葬儀には、俺は熱と嘔吐が酷く参加できなかった。
一週間ほどして体調が戻り、学校に行くと皆から俺は「人殺し」と呼ばれた。
俺は必死に「警察が調べればわかることだろう」と反論したが、誰も聞いてくれなかった。
B君は俺へのいじめには参加こそしないものの、相変わらずの何食わぬ顔。そして俺がいじめられる様子を見ているだけ。
頭にきた俺は担任に「実はあの日、B君がA君と一緒にいるところを見た」と伝えた。
担任は俺が精神的ショックで寝込んでいたことを知っていたので、子供の妄想とでも思ったのだろう。
全く取り合ってくれなかった。
自分の親にも話した。
だが「お前はあの日A君を見ていないと言ったよな?どういうことだ?嘘だったのか?」と詰められる始末。