21/02/12 00:53:14.64 gcXpY7mN0.net
僕は、エレベーターが開いてすぐ降りようとした。けど、何か妙な違和感を感じたんだ。何がと問われたら詳しく説明は出来ないんだが、とにかく何かが違うと感じたんだ。
だけど、エレベーターの中で固まる僕に気づいた先輩に叱責される。
先輩「ちょっと、何してんの?早く降りて手伝いなさいよ!」
僕「あ、はい!」
僕は、違和感を必死にぬぐい去るように残っていた雑務をした。それらが片付き、一息ついた瞬間置かれていたゴミ箱が目に止まる。ゴミ箱には、油性ペンで【4F】と書かれていた。
最初は、誰かが間違えたのかと思った。でも、ゴミを回収する時ゴミ箱ごと動かすことなんてない。必ず中のゴミ袋だけを収集場所に運ぶんだ。
なんだか、とても嫌な予感がした僕は無意識にホワイトボードに目を向けた。ホワイトボードに書かれた客室番号は、印刷されたもので書き換えることは出来ないから。
でも、そこには4階の客室番号が書かれていた。
奇妙しい……僕は間違いなく5階から上昇するエレベーターで7階に来たはず。途中間違えて6階には行ったが、上昇してるか下降してるかは乗ってればわかる。
何より、降りる瞬間間違いなく階数表示は7になっていた。
訳が分からなかった。