18/05/06 00:02:00.23 PXeRnp1C0.net
そこでマウイは自分の生きる喜びと可能性を自覚し、既に実現していたことに気が付いたのだ。
マウイはモアナの言葉を聞くことで自分自身への愛（己を生きる喜びを根拠にした自己肯定・自尊心）
を自覚し、また己の中に母性愛を取り戻すことが出来た。それがきっかけでマウイもまた女神のハート
（＝愛）をあるべき場所へ戻す決意が固まり、一度は離れたモアナの元に戻って来る。
この時、マウイはそれまで自分の英雄性（代償行為の力）を釣り針に投影し依存していたが、釣り針を駆使して
きた自分自身の力（己を幸せにしその喜びを根拠に自己肯定する力）を自覚したことで釣り針依存症を乗り越えた。
だから釣り針が壊れても自信を完全に失うことは無くなった。そしてこの時から、見失った母性愛の代償行為
（他者から愛されること）を動機にした行動ではなく、自分自身を愛する（己を幸せにしその喜びを根拠に自己肯定する）
ための行動をするようになったのだ。その行動の一つが、モアナに協力して女神のハートを戻し、世界に母性愛を復活させる
ことだ。自分の能力や釣り針の使い方が、そこで根本的に変容したと言える（蠍座的）。
そのことは神（民族の内面を象徴する存在の一例）でもあるマウイに癒しをもたらした。
神性を持つマウイが癒されるということは、マウイを神とする民族自身が持っていた
内面の傷＝集合無意識規模の課題が癒されるということにつながる。
人類は集合無意識でつながっているので、ある場所で発生した癒しは全体に波及する。
地母神を含む母性の抑圧は人類規模の課題だからだ。やがて101匹目の猿現象が起きる。