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ギリシア神話
ゼウスの彫刻写真 ギリシア神話には，万物のはじめに関していろいろな語がある。その中でヘシオドスの物語によれば，はじめにカオス(混沌と訳されるが，その当時は「口の開いている空隙」という感じらしい)が生じた。
そのつぎにオリュンポス山上の高い所や，大地そのもののなかに住むすべての神々のしっかりした，永遠の住処である，
胸幅広い大地ガイアが生まれ，ついで，神々の中で最も美しく，(人の)四肢をなえとろかし，すべての神々と人間の心を迷わし支配するエロスが生まれた。
カオスから光のない深淵のエレボス(幽冥)とニュクス(夜)が生まれた。ニュクスはエレボスと愛の交わりをして，アイテル(天の光)とヘメラ(昼)を生んだ。
それから，ガイアは，とりわけ自分に等しい大きさの，星を散りばめたウラノス(天)を生んだ。こうして天はガイアをくまなく覆って，至福の神々の確固たる，永遠の御座となった。ガイアは大きな山を生んだ。
その谷間を女神たち，すなわちニンフたちが楽しい住まいにした。また，彼女はさかまく，荒涼とした海ポントスを生んだ。彼女はこれらをすべてエロスな しで，交わりなしにひとりで生んだのである。・・・・・・
このガイアはウラノスとの間に多くの子を残した。そのうちのひとりクロノスのそのまた子供がゼウスで，オリュンポス神族の主である。ギリシア神話はここからが有名。