15/11/29 04:24:04.17 +q9HgiSR0.net
幸運のきかい
来る日も来る日も満員電車に揺られ、古新聞の数だけ退屈が増えていく代わり映えのしない日々。
そんなある日のことだった。
独り住まいの安アパートに帰宅し、お湯を注いだカップ麺の時間待ちをしていたそのとき
突然、俺の目の前でピカッと光り、未来からやって来たという人物があらわれると
唐突に『こううんのきかい』だと言って、それを置いて、またピカッと光ると消えた。
「幸運の機械?」
夢を見ていたわけでも、キツネにつままれたわけでもなく
『幸運の機械』だという、それは目の前にポツンと残されていた。
見た目は、一昔前に流行ったルービックキューブのようにも見える機械だった。
恐々だったが、ガチャガチャと動かしてみても何も起きる様子はない。