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- 暇つぶし2ch358:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @\(^o^)/
15/08/30 05:22:32.06 AgCPeYID0.net
【九十五話】むよ ◆XNr1qS4uc 様


私は、あまり大きくない病院に事務として勤務しています。ベッド数は100床程度ですが療養型もあるため、入院している患者さんの8割は高齢者です。また、介護付き有料老人ホームやグループホームとも提携しているので、外来に来る患者さんも6割が後期高齢者です。
ほぼ毎日、入院患者の1人か2人は亡くなっています。また、提携施設より急患として搬送されますが、実際は医師が死亡確認のみ行う場合もあります。
あれは、私が遅番担当の日でした。遅番は他の事務の者が定時で上がった後、1時間ほど残って、夜間の事務当直に引き継ぎを行わななければなりません。
その日は他の職員は残業せず、皆が早々に定時上がっており、事務室内にいるのは私だけでした。それまで特に電話や来院者もおらず、外来廊下や事務室内はとても静かでした。
あと30分程で事務当直が来るので、それまで自分の仕事をしようとPCの前に座っていると、急に電話が鳴りました。
電話に出てみると、近くの救急隊からの収容依頼でした。患者は提携施設に入居している男性の高齢者で、呼吸も弱くサチュレーションもかなり低下しているとのことでした。
時間外の対応マニュアル通り、この時間帯だと技師が不在のためレントゲンやMRIは取れないこと、特別な検査等も出来ないことを救急隊に伝え、それでも来院希望なのか確認しました。
救急隊は、とにかく医師に診察してもらいたいとの希望でしたので、当直の医師にその旨を伝え、当院にて収容となりました。
あと10分程度で到着するとのことだったので、急いでカルテを探し遅番担当の看護師に連絡して、救急処置室の鍵を開けに行きました。
救急処置室は外来診察室の裏手になり、入院患者も通院患者も殆ど通らない場所にあります。
しばらくすると救急車のサイレンが玄関前で止まり、救急隊が到着したのがわかりました。
救急隊から患者搬送票を受けとり、救急治療室に案内しました。
救急隊員の1人は患者に心臓マッサージを行っており、患者の顔色的にもう駄目っぽいことがわかりました。
しかし来院していることはしているので、医師が診察しなければなりません。
救急処置室にいた看護師と医師に引き継ぎ、自分は事務処理の為事務室へと戻りました。


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