14/06/18 19:21:05.55 VUnwiI2m0.net
元防衛官僚でイラク自衛隊派遣の実務にも携わった、柳澤協二さんの話によると・・・
「邦人保護」は集団的自衛権とは無関係
どこかの国で紛争やクーデターが起こった場合には、観光客など民間人は民間航空機が飛んでいるうちに帰ってくるのが鉄則です。
最後に残るのは大使館員や、米軍関係の仕事をしている民間の技術者などでしょうが、これについても1997年に改定された日米防衛協力ガイドラインには
―これは、私が防衛庁の実務担当者として改定作業に携わったのですが―
こうした民間人の脱出(evacuation)には、おのおのの国が基本的には責任を持ってやるんだと書いてあります。
つまり日本人の救出については自衛隊機が行くんだということですよね。
であれば、それは単に自衛隊として行けばいいのであって、集団的自衛権は一切関係ない。
日本人を守るのだから、警察権か、個別的自衛権の範疇です。
万が一アメリカの船飛行機が運ぶのを自衛隊が守ることになったとしても、守る対象は船や飛行機ではなくて中にいる日本人なんだから、
その場合の理屈はやはり警察権か個別的自衛権でしょう。
さらに言えば、そもそも襲われる心配があるような危険な経路で民間人を逃がさなくてはならないようなことになったとすれば、
それはすでに官邸の危機管理の失敗、総理大臣の責任だと私は思います。
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