22/10/28 09:21:01.81 V92BjXqQ0.net
ある男がハイキングに出かける。
道中、この男は不運にも沼のそばで、
突然雷に打たれて死んでしまう。
その時、もうひとつ別の雷が、
すぐそばの沼へと落ちた。
なんという偶然か、
この落雷は沼の汚泥と
化学反応を引き起こし、
死んだ男と全く同一、
同質形状の生成物を生み出してしまう。
この落雷によって
生まれた新しい存在のことを、
スワンプマン(沼男)と言う。
スワンプマンは原子レベルで、
死ぬ直前の男と
全く同一の構造を呈しており、
見かけも全く同一である。
もちろん脳の状態
(落雷によって死んだ男の生前の脳の状態)
も完全なるコピーであることから、
記憶も知識も
全く同一であるように見える。
沼を後にしたスワンプマンは、
死ぬ直前の男の姿で
スタスタと街に帰っていく。
そして死んだ男がかつて
住んでいた部屋のドアを開け、
死んだ男の家族に電話をし、
死んだ男が読んでいた
本の続きを読みふけりながら、
眠りにつく。
そして翌朝、
死んだ男が通っていた
職場へと出勤していく。