22/10/07 17:51:45.69 ZnTe3gFOd.net
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■登山ブーム“魔の山”にも殺到
いよいよ、始まった紅葉シーズン。日本百名山の一つ、山形県の月山には、多くの登山者の姿がありました。
登山者:「すごくきれいです」
同じく日本百名山、群馬県と新潟県にまたがる谷川岳は、赤や黄色に色付き始め、山頂付近はすでに見頃を迎えています。
東京から来た登山者:「初めてでしたけど、こういう所もあるんだなって。結構、感動しました」
桐生から来た登山者:「ロープウェーが使えるので、意外と楽に行けます」
都心からのアクセスもよく、日帰りもできるため、登山初心者にも人気な山ですが、その別名は“魔の山”です。谷川岳は、これまでに800人以上の登山者が亡くなっていて、世界で最も遭難による死者が多い山として知られています。
その理由は、地形が複雑で天候の変化が激しいことにあります。
東京から来た登山者:「めちゃめちゃ寒いね。多分、0℃を切ってる」
谷川岳ロープウェイ・中原加代子さん:「いつ雪が降ってもおかしくない季節となりましたので。装備は万全にして、ぜひお出掛け下さい」コロナ禍でも気軽に楽しめると、本格的な山登りがブームになっていますが、登山は原則、自己責任。様々な危険が潜んでいます。
(中略)
■「電波届く所まで」夫を残し…妻が下山
山で救助要請をした夫婦を取材。登山終盤、ちょっとした気のゆるみが原因で夫が転倒し、大けがをしました。
山で救助を要請 Yutaroさん:「骨折だったら絶対自分で歩けないなと思ったので、救助要請しました。下に温泉があるので、早く温泉に入りたいという感じになって。いつもより、ちょっと早足で下山してしまったんですね」
登山歴5年、毎週のように山に登っていたYutaroさん夫妻。夫は当時、「何度も登っている山だから大丈夫」と、くるぶしまで覆われず、足首が固定されない靴を履いていました。
夫:「あっ痛、痛い痛い」
妻:「痛いね、ここ痛いね。ここ腫れてるね」
夫婦は、登山者への注意喚起になればと考え、救助の様子を公開しました。看護師でもあるYutaroさんは、夫の足首を包帯と添え木で固定しますが…。
Yutaroさん:「行けない?じゃあダメじゃん、救助救助。電波の届く所まで、行ってくるよ」
救助を呼ぼうにも、圏外で携帯電話は通じません。夫の元に食料やテントなどの装備を残して一人、下山することに。何とか電話を借りて、119番通報することができました。
救助を待つ夫:「今、救助を待っている状態なんですけども。救助に向かって来て下さる方に、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。今、ヘリの音が聞こえます」
救助のヘリコプターが到着しましたが、なんと、天候が悪化したため、この日は救出を断念。救助隊員にテントを張ってもらい、翌朝救出されました。診断は、全治3カ月の左足関節脱臼骨折。即手術となりました。
■民間山岳救助隊が出動…“数百万円”高額請求も
そこで気になるのが、救助にかかる「費用」です。警察や消防による救助の場合、費用は基本的には税金で賄われるため、Yutaroさん夫妻は救助費用を負担せずに済みました。
しかし、行政の防災ヘリであっても費用がかかる場合もあります。6月、埼玉県内で発生した山岳救助の様子です。
埼玉県防災航空隊:「自力歩行不能、判断『赤』。ドクターヘリ対応事案と考えます」
70代男性が登山中に10メートルほど滑り落ちて負傷。防災航空隊が出動し、救助に当たりました。埼玉県では全国に先駆け、防災ヘリの一部有償化が行われています。指定された山岳での救助の場合、遭難した人は5分ごとに5000円の手数料を払わなくてはなりません。平均で1時間、つまり6万円の費用を負担する必要があります。
さらに、民間の山岳救助隊が出動した場合は、驚くべき費用が請求されることもあるといいます。山岳遭難捜索救助隊 岳飛・太田毅彦代表:「まずは(捜索隊の)人件費。あと、交通費に宿泊が伴えば、宿泊費用とか。一概には言えないんですけど、数十万円から数百万円とも」
「登山届」がない場合は遭難なのか、本人の意思で失踪したか分からず、警察や消防が動けないこともあるといいます。
太田代表:「まずは、遭難しないことが大事」
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