17/03/28 18:12:09.70 +LK/kaoj0.net
>>633
異性体で作用が違うのは薬学の常識です。
光学活性生理活性化合物-異性体による生理活性の違い-
URLリンク(www.ach.nitech.ac.jp)
生体はエナンチオマー(光学異性体)間で大きな活性の相違を示す例があります。
この時生理活性の強い方のエナンチオマーをユートマー(eutomer)、弱い方を
ディストマー(distomer)といいます(1984, Ariens)。
その例を幾つか挙げます。
アドレナリン・副腎皮質ホルモンで交感神経興奮作用を示すが(S)-体の法が(R)-体よりも15倍ほど活性が高い。
マスカリン・マスカリンは(+)-体のみが副交感神経を刺激作用を持っている。
リモネン・(R)-リモネンはオレンジの風味成分であり、(S)-リモネンはレモンの風味成分である。
カルボン・(R)-カルボンはスペアミントの風味成分であり、(S)-カルボンはキャラウェイの風味成分である。
アスパルギン・L-アスパルギンは苦く、D-アスパルギンは甘い。
また、米国食品医薬品局(FDA)は、1992年に薬物に対するガイドライン(Chem. & Eng.
News, June 15, 1992, p 5)を示している。そのなかでは、両光学異性体の薬物動態が
異なる場合、ここの異性体に対して追跡を行うことが明文化された。