17/03/23 05:10:00.64 Tvo65z/60.net
東大の研究
シナプスに作用する脳内マリファナ類似物質の実体を解明 - 東京大学
URLリンク(www.u-tokyo.ac.jp)
脳の神経細胞の活動が高まると、神経細胞でマリファナに類似した物質が作られ、
シナプスに作用して神経伝達物質の放出を抑える。今回、このマリファナ類似物質は、
細胞膜のリン脂質からジアシルグリセロールリパーゼαという酵素によって作られる
2-アラキドノイルグリセロールであることを解明した。
今回の成果は、脳機能を理解するためだけではなく、臨床応用や創薬の観点からも重要であると言える。
[PDF]脳内マリファナがてんかんを抑えるしくみを解明 - 東京大学
URLリンク(www.m.u-tokyo.ac.jp)
◆脳内マリファナの一種である2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)がてんかんを抑制
するメカニズムを明らかにした。
◆2-AG が複数のメカニズムを介して神経細胞への興奮性入力を低下させ、てんかんの症状
であるけいれん発作や、てんかんの発症を抑制することを明らかにした。
◆脳内マリファナの働きを利用した新しい抗てんかん薬の開発につながる可能性がある。
マリファナに含まれる精神作用物質(カンナビノイド)は脳内のカンナビノイド受容体と
呼ばれる蛋白質に作用する。しかし、もともと脳の中にはカンナビノイド受容体に作用する
物質が存在し、シナプス伝達を調節するなどの生理機能を営んでいる。このような脳内の
マリファナ類似物質を“内因性カンナビノイド”と呼んでいる。
今回、東京大学大学院医学系研究科の狩野方伸教授らの研究グループは、主要な内因性カ
ンナビノイドである2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)がてんかん(注1)の症状で
あるけいれん発作を強力に抑制していることを明らかにした。
マウスで見出された本研究の成果は、てんかんの病態の解明と新しい治療法につながる
可能性がある。