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栃木)役立つ大麻、伝統に光 偏った理解に警鐘
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栃木県が全国一の生産を誇る大麻。その日本古来の農作物としての側面を伝える本が
完成した。那須町にある私設の「大麻博物館」が自費出版した。「違法な麻薬」と
みられがちな植物が、実は繊維の原料として伝統的な日本の暮らしに深く浸透して
いたと示し、偏った理解に警鐘を鳴らす内容だ。
刊行した本は「大麻という農作物 日本人の営みを支えてきた植物とその危機」と題し、
同館の高安淳一館長(53)らが分担して執筆。日本の生活や神道の文化と大麻との
関わりを、豊富な史料や写真で明らかにしている。国立歴史民俗博物館の史学の
准教授や大麻農家、県立博物館の特別研究員ら5人へのインタビューも掲載した。
栃木県は日本最大の大麻生産地だが、栽培が盛んだった江戸時代と比べると生産量は激減。
安価な輸入繊維に押され、農家や、糸や布の作り手は数えるほどになっている。
「大麻=麻薬」というイメージも根強い。
文中では低迷する大麻生産に触れ、「『有用な農作物』『日本人のアイデンティティーと
深いつながりを持つ植物』が、単に偏見や誤解を理由に失われているのを見過ごせない」と
危機意識をにじませる。高安館長は「事実の裏付けとなる証拠を突き詰めた。
見落としがちな昔の日本の暮らしや営みに目を向けるきっかけになればいい」と話す。
インターネット上で資金を募るクラウドファンディングで約134万円を集め、
出版費用に充てた。A5判フルカラーで108ページ。税込み2千円。
同館やネット通販サイトのアマゾンなどで購入できる。