15/04/08 18:55:31.46 gLaY/awfy
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ギリシャの新政権が、EU(欧州連合)に対して財政緊縮策の見直しを求めて交渉を行っていますが、
ギリシャ側は突如、ナチス・ドイツによるギリシャ占領に関する賠償を要求し、各国を驚かせました。
ドイツ側は解決済みという立場ですが、そもそもドイツの戦後処理の問題はどうなっているのでしょうか。
ギリシャ側は、第2次世界大戦中のナチス・ドイツによって強要された戦時融資の返済や、
占領による損害として1620億ユーロ(約22兆円)を請求する権利があると主張しました。これに対して
ドイツ側は、ギリシャの要求は根拠がないとして、応じるつもりがないことを明確にしています。
ドイツは第2次大戦で敗北しているわけですが、厳密な意味で同国は、戦争に対する賠償は行っていません。
ドイツは戦後、米ソの対立によって東西ドイツに分裂してしまいました。ドイツの分裂後、米国や英国を
はじめとする西側諸国は1953年「ロンドン債務協定」を結び、最終的な賠償については東西ドイツの統一後、
平和条約を締結するまで棚上げにすることについて合意しました。
しかし、1990年に東西ドイツ統一が実現した時には、平和条約は結ばれず、その代わりにドイツ最終規定条約と
いうものが締結されました。そこでは、戦争に関する問題はすべて解決済みという認識になっており、
結局、ドイツは賠償を行わずに戦後問題を事実上、終結させています。