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三重県教委は２３日、高校同窓会の奨学金基金７９６万８千円を着服したとして、
県立飯野高校（鈴鹿市）の落合宏明校長（５６）を懲戒免職にした。
県教委によると、落合校長は、前任地の県立伊勢高校（伊勢市）の教頭に赴任した
２０１１年度から昨年８月にかけ、管理していた奨学金の基金を私的に流用。
５５回にわたって、奨学金の口座から現金を引き出していたという。
奨学金は、在校生が大学に進学するまでの援助として伊勢高の同窓会が寄付で運営しており、
教頭が管理する慣例だった。落合校長は飯野高に異動した本年度も
「前年度分の決算報告が残っている」との理由で通帳と印鑑を持ち出していた。
報告が終わった後も返そうとしないため、伊勢高の校長が
再三にわたって返却を求めたところ、今年２月に不正を認めたという。
今月１３日までに全額を返済した。
県教委は監督責任があるとして、山口千代己教育長らを文書訓告などの処分にした。
全額返済されたことや同窓会が告訴しないため、刑事責任は問わない方針という。
中日新聞 2015年3月23日 21時56分
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