20/05/02 23:39:47 Ho23QHPy.net
ある日、民家で空き巣の被害があり、高価な宝石十数点が盗まれました。
とても高価な宝石だったので、民家の家主は犯人逮捕につながる情報に懸賞金を用意しました。
その日の午後2時過ぎ、この件の担当を任され(押しつけられ?)た警視庁特命係の電話が鳴り響きました。冠城くんが電話を受け、ぼく杉下右京は冠城くんに目をやります。
「見たって言う人がいるんですよ。目撃者本人は、自分は関わりたくないって言うので、友人の私が代わりに通報するんですが、放っておけませんしね。内容はこうです。
盗まれた日の午後1時35分ごろ、その家の南の大きめの窓から男がひょいと飛び降りて逃げ出すのを見たって言うんです。
確か、東と西は住宅と隣接しているんですよね。だから道路に面した南から出たんだと思います。目撃した瞬間に腕時計を確認したそうなので、時間に間違いはありません」
「なるほど、1時35分ですね。南の窓から直接?窓は2つあったと思いますが」
「そうです、直接。窓枠に左手を添えて、身を乗り出して飛び降りたそうです。そう、大きい方の窓です」
「なるほど」
「服装は報道の通りですよ。身長175?くらいでやせ型、30代くらいに見えました。
黒の上下に帽子を被っていて、たぶん髭をたくわえていました。靴は灰色っぽくて、たぶんスニーカーです。
走って東のほうに逃げたらしいです。あ、もしかしてこの事件って懸賞金�