20/04/18 07:44:38.67 9H0ObOA7.net
>>265の続き
間暮に呼び出された協力者の生徒は、間暮の追求を受けてすぐに自供した。
その生徒を返すと、続いて間暮は問題の女子生徒を職員室に呼び出した。
「君が行った不正のカラクリは、もう分かっているんだよ。
君の答案は、君の名前で別の生徒が書いた。その生徒の分の答案は、当然君が書いた。
でも、もう少し君も頑張るべきだったね。いつも満点の優等生が急に赤点なんて、これじゃ誰と入れ替わったかバレバレだよ」
英語教師の間暮は、そう言って笑った。
「もう観念したまえ。その生徒は、ついさっき僕の追及を受けて自白したよ。君に脅された、とね。」
「嘘よ、証拠がないわ。その女、私が満点とったことに嫉妬して嘘を言ってるのよ!」
「おやおや、どうして共犯者が『女』と分かるんだい?」
「ぐぬぬ、でもそれだって、偶然、たまたまそう思っただけよ。そんなのは証拠にならないわ!」
「まあそうだが、いい加減テストの点数に執着するのはやめたらどうだい?」
「先生には分からないのよ。うちは代々医者の一族で、家族はみんな全員優秀。末っ子の私以外、みんな私立大の付属校なのに、
私だけ公立校。どれだけの劣等感か、先生に分かって?」
「だからカンニングをしたのか?」
「そうとは言ってないわ。点数はあくまで私の努力の成果よ。いい、明日は先生の英語のテストよね? 私、明日も満点とってやるから』
続くーー