18/05/21 14:45:12.94 hudjYM6P.net
>>906
情報サンクス!楽しみです!
最近、寿行の後期作品を集中して読んでいる。
以前に読んでいるのだが当時はピンとこなかったものを、まとめて久々に読み返している。
これが意外に面白い。
短篇集「幽鬼犬」を読み終えたが、表題作を含め「世にも不幸な男の物語」「始祖鶏物語」3作全て面白く読めた。
特に「始祖鶏物語」など、初読時は駄作と感じて読み飛ばしていたいたものだが・・・・
奥野老人が始祖鶏を作出した理由はわからないし、謎の諜報機関がその始祖鶏を狙う目的も不明のまま。
今読んでも、穴の多い作品だとは思うのだが、なんだか幻想的でシュールな純文学を読んでいるような感じで面白く読めてしまった。
「世にも不幸な男の物語」「幽鬼犬」も同じような感想を持った。
初期から中期の寿行はリアリティを重視していたが、後期の寿行はそれほどリアリティに重きを置かなくなったということだろうか。
そして、読者である自分も、細かい設定にあまり興味をもたなくなったということかも知れない。
今は「まぼろしの獣」を再読しているところ。
作品半ばに(夢オチ)があり、さすがにそこは如何なものかと思ったが、違和感は今のところそれくらい。
それなりに結構面白い。