23/07/04 00:22:35.34 3DJ2rOWw.net
「さき」作『重装令嬢モアネット~かけた覚えのない
呪いの解き方』がコミカライズされたと思ったら
『ざまぁ後の王子様もらいます~だって顔が良いから!』
が連載完結
福本しゅん原作の『残り一日で破滅フラグ全部へし折ります~
ざまぁRTA24Hr.』のコミカライズもほぼ同じ時期に完結
【以下『ざまぁ後の王子様もらいます~』と『残り一日で破滅フラグ
全部へし折ります~』のネタバレ含みます】
『残り一日で破滅フラグ…』の連載完結が2019年4月、
そこで「現代から転生してきた人間に身体を乗っ取られた
正ヒロインの元々の人格が生きていて、影で転生者の目論む
ルートを邪魔して回り、遂には転生者を攻略して自分の
ものとして管理下に置く」という話を初体験した
今回コミカライズされてみて「ホラー展開」とけっこうな
反響を起こしているようだけど、福本しゅんは前作でも
「転生者の記憶が入り込んでも元キャラの人格は消滅せずに
生き残り、むしろ転生者の方が知識のデータベース程度の
補助的な位置にとどまりキャラは元の意識のまま行動する」
という話を書いていて、この
「転生者に身体を乗っ取られた元キャラの人格はどこに
行ってしまったの?」
というテーマはいよいよジャンル化してるんだなあと
実感させられたのが『ざまぁ後の王子様もらいます』
いなくなっても作品世界の誰も気にしなかった「悪役令嬢」の
元キャラの我がままで他人を振り回して嫌われていたはずの
人格の方を愛し、その思い出と約束を大切にしていたのに
ある日突然消えてしまったその人格がいつか帰ってくるのを
ただ待ち続けていた主人公の絶望、っていうテーマが
(裏テーマとは言え)作品になるんだからなあ
ジャンルの発達と言っていいのかな、そのスピード感が凄い
感想に「憑依型の転生モノが以前に比べて廃れたのはこのせい」
という言葉があったけれど、確かに「倫理的な問題が大きすぎて
便利な設定とはとても言えない」という考え方がこれから
増えてくるのかなと思えてしまった。