16/01/16 16:49:49.80 63aB4nEz.net
「完璧」なんて言葉はそうそう使うもんじゃない事はレビュー活動を続けるうえで肝に銘じなきゃいけない事なのだけど、今回はちょっと例外
白鳥士郎がいよいよ作家として完成の域に達し始めたと断言しても良い程の素晴らしい出来であった。前作「のうりん」では持ち味である
膨大な取材と下調べをベースにした骨太なテーマと、作品をライトノベルとして成立させる為のコメディ要素のバランスに苦しむ事もあったけど
今回白鳥士郎が見せたシリアスで、時に残酷とも言えるテーマとコメディのバランスはほぼ完璧。これまでと違ってパロディに頼り過ぎない
抑えが利いたコメディと非情そのものと言って良い勝負の世界の残酷さが見事なまでの融合を果たしている