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プレッシング練習
スペイン代表(特に近年のルイス・デ・ラ・フエンテ体制や、それ以前のバルセロナ流)のプレッシングは、
単に走るのではなく「網を張って追い込む」組織的な連動が特徴です。
彼らのプレッシングの真髄は、「ボールを奪うこと」と「パスコースを限定すること」を同時に行う点にあります。
これを身につけるための段階的な練習方法を提案します。
1. 5対2 + 1(切り替えの意識付け)
スペイン流プレスの基本は、ボールを失った瞬間の「5秒以内の即時奪還」です。
設定: 5対2のロンド(鳥かご)を行い、守備がボールを奪ったら、グリッドの外にいる味方にパスを出す。
ルール: 攻撃側はボールを失った瞬間、全員で囲い込み、外へのパスを阻止する。
ポイント:
ファーストディフェンダー: 最も近い選手が迷わず寄せる(二度追い)。
周囲の連動: 2人目、3人目が「パスの出口」を予測して塞ぐ。
2. ゾーン限定のハメコミ練習(誘導と連動)
相手をサイドや特定のエリアに追い込んで、集団で仕留める練習です。
設定: 4(ビルドアップ側)対 3(プレス側)
ルール: ビルドアップ側はハーフラインを越えることを目指す。プレス側は以下の「3ステップ」を意識する。
コースの限定: FWが相手のセンターバックに対して、片方のサイド(外側)へパスを出すように誘導する。
スイッチ: 相手のサイドバックにボールが渡った瞬間を「スイッチ」とし、縦・横・斜めの3方向から囲む。
インターセプト: 出口を失った相手が苦し紛れに出すパスを、中盤の選手がカットする。
3. ライン・プレッシング(組織のコンパクト化)
「前線が追っているのに後ろが付いてこない」という状況を防ぐ練習です。
設定: 8対8(ハーフコート程度)
ルール: 守備チームには「コンパクト・ロープ」の意識を持たせます。
DFラインの設定: 前線がプレスをかけたら、DFラインを思い切ってハーフライン付近まで上げる。
縦の距離感: FWからDFまでの距離を常に25m〜30m以内に保つ。
ポイント:
「背中」で隠す: プレスに行く選手は、自分の背後にいる相手へのパスコースを消しながら寄せる(シャドウ・カバー)。
注意点
同一サイド圧縮 ボールがあるサイドに全員が寄り、逆サイドは「捨てて」でも人数優位を作る。
2度追い・3度追い 1人が剥がされても、すぐに次の選手がプレスを継続する(連鎖反応)。
「列」を越えた連動 FWが追ったら、必ず1列後ろのMFが連動してポジションを上げる。
指導のアドバイス
スペイン代表のようなプレスは、「いつプレスを止めるか(ステイするか)」の判断も重要です。
全員の足並みが揃わないときは無理に追わず、ブロックを形成する「メリハリ」もセットで教えるのが効果的です。
まずは「特定の合図(バックパスが出た、トラップが乱れたなど)」で一斉にプレスを開始する練習から始めてみてはいかがでしょうか?