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ところで、>>292-299 >>306 >>312-313の中でアイソスピンの話を出して、アイソスピンが現在の素粒子物理学
の発展にどの様に関わって来たのかという事について○(IA?)にもう一度教えるのは、犬にマルクスの物象化
という概念と物化という概念の区別と関連についてもう一度教えるのと同じ様なもんだが、オレは暇だから
教えてやる事にしよう。
そもそもアイソスピンというものは、ハイゼンベルクが核力を核子間の電子の交換によって説明しようとする試み
中で陽子場と中性子場に付随する仮想的な空間内の仮想的な角運動量として定義され、その角運動量のZ軸方向の
成分Izは、陽子は1/2hbarで中性子は-1/2hbarとされたのであった。
しかし、ハイゼンベルクの核力を核子間の電子の交換によって説明する試みは、電磁気力そのものの弱さによって
否定され、アイソスピンも否定されたかに見えたが、この事を救ったのは、湯川と坂田による湯川中間子理論で
あった。
湯川中間子理論は加速器による実験や宇宙線の観測結果によって幾らかの訂正を受けたものの、陽子や中性子間に
働く核力は、主に真空エネルギーと原子核内に存在する束縛エネルギーによって真空に凝縮しているクォークから
生成され、近似的に粒子場がクライン・ゴルドン方程式に従うπ+、π0、π- の交換力によって生じる
湯川ポテンシャルによって説明され、π+、π0、π-のIzはそれぞれ、1hbar、0hbar、-1hbarとする事によって
量子論的に矛盾が起きない事が確認されたのであった。