5千円前後までのお勧めアクティブスピーカー 23台目at HARD
5千円前後までのお勧めアクティブスピーカー 23台目 - 暇つぶし2ch70:不明なデバイスさん
19/09/11 05:57:24.55 XgezDCfv.net
十二、この日の大凶時、霜は御庭前の松の梢へ金色の十字架の天下るさまを夢のやうに眺め候よし、
如何なる凶事の前兆にやと悲しげにわたくしへ話し申し候。尤も霜は近眼の上、日頃みなみなになぶらるる臆病者に御座候間、
明星を十字架とも見違へ候や、覚束なき限りと存じ候。
 十三、十五日にも亦澄見参り、きのふと同じことを申し上げ候。秀林院様御意なされ候は、たとひ何度申され候とも、
覚悟は変るまじ、と仰せられ候。然れば澄見も立腹致し候や、御前を退き候みぎり、「御心痛のほどもさぞかしでおぢやらう。
どうやらお顔も四十あまりに見ゆる」と申し候。秀林院様にも一かたならず御立腹遊ばされ、以後は澄見に目通り無用と達し候へと仰せられ候。
なほ又この日も一刻置きに「おらつしよ」をお唱へ遊ばされ候へども、内証にてのお掛合ひも愈手切と相成り候間、みなみな安き心もなく、梅さへ笑はずに控へ居り候。
 十四、この日は又河北石見、稲富伊賀(祐直)と口論致され候よし、伊賀は砲術の上手につき、他家にも弟子の衆少からず、
何かと評判よろしく候まま、少斎石見などは嫉きことに思はれ、兎角口論も致され勝ちとのことに御座候。
 十五、この日の夜半、霜は夢に打手のかかるを見、肝を冷やし候よし、大声に何か呼ばはりながら、お廊下を四五間走りまはり候。
 十六、十六日巳の刻頃、少斎石見の両人、再び霜に申され候は、唯今治部少かたより表向きの使参り、
是非とも秀林院様をおん渡し候へ、もしおん渡し候はずば、押し掛けて取り候はんと申し候間、さりとは我儘なる申し条も候ものかな、
この上は我等腹を切り候とも、おん渡し仕るまじくと申し遣はし候。然れば秀林院様にも御覚悟遊ばされたくとのことに有之候。
その節、生憎少斎は抜け歯を煩はれ居り候まま、石見に口上を頼まれ候よし、又石見は立腹の余り、霜をも打ち果すかと見えられ候よし、いづれも霜の物語に御座候。
 十七、秀林院様は霜より仔細を聞こし召され、直ちに与一郎様の奥様とお内談に相成り候。後に承り候へば、
与一郎様の奥様にも御生害をお勧めに相成り候よし、何ともお傷しく存じ上げ候。総じてこの度の大変はやむを得ぬ仕儀とは申しながら、
第一にはお留守居役の無分別よりことを破り、第二には又秀林院様御自身のお気性より御最期を早められ候も同然の儀に御座候。

71:不明なデバイスさん
19/09/12 00:46:18.64 WLarNOTK.net
 信子は女子大学にゐた時から、才媛の名声を担つてゐた。彼女が早晩作家として文壇に打つて出る事は、殆誰も疑はなかつた。
中には彼女が在学中、既に三百何枚かの自叙伝体小説を書き上げたなどと吹聴して歩くものもあつた。
が、学校を卒業して見ると、まだ女学校も出てゐない妹の照子と彼女とを抱へて、後家を立て通して来た母の手前も、
さうは我儘を云はれない、複雑な事情もないではなかつた。そこで彼女は創作を始める前に、まづ世間の習慣通り、
縁談からきめてかかるべく余儀なくされた。
 彼女には俊吉と云ふ従兄があつた。彼は当時まだ大学の文科に籍を置いてゐたが、やはり将来は作家仲間に身を投ずる意志があるらしかつた。
信子はこの従兄の大学生と、昔から親しく往来してゐた。それが互に文学と云ふ共通の話題が出来てからは、愈親しみが増したやうであつた。
唯、彼は信子と違つて、当世流行のトルストイズムなどには一向敬意を表さなかつた。さうして始終フランス仕込みの皮肉や警句ばかり並べてゐた。
かう云ふ俊吉の冷笑的な態度は、時々万事真面目な信子を怒らせてしまふ事があつた。が、彼女は怒りながらも俊吉の皮肉や警句の中に、
何か軽蔑出来ないものを感じない訳には行かなかつた。
 だから彼女は在学中も、彼と一しよに展覧会や音楽会へ行く事が稀ではなかつた。尤も大抵そんな時には、妹の照子も同伴であつた。
彼等三人は行きも返りも、気兼ねなく笑つたり話したりした。が、妹の照子だけは、時々話の圏外へ置きざりにされる事もあつた。
それでも照子は子供らしく、飾窓の中のパラソルや絹のシヨオルを覗き歩いて、格別閑却された事を不平に思つてもゐないらしかつた。
信子はしかしそれに気がつくと、必話頭を転換して、すぐに又元の通り妹にも口をきかせようとした。その癖まづ照子を忘れるものは、
何時も信子自身であつた。俊吉はすべてに無頓着なのか、不相変気の利いた冗談ばかり投げつけながら、
目まぐるしい往来の人通りの中を、大股にゆつくり歩いて行つた。……
 信子と従兄との間がらは、勿論誰の眼に見ても、来るべき彼等の結婚を予想させるのに十分であつた。
同窓たちは彼女の未来をてんでに羨んだり妬んだりした。殊に俊吉を知らないものは、(滑稽と云ふより外はないが、)一層これが甚しかつた。

72:不明なデバイスさん
19/09/13 01:27:35.06 roIzIB+Z.net
信子も亦一方では彼等の推測を打ち消しながら、他方ではその確な事をそれとなく故意に仄かせたりした。
従つて同窓たちの頭の中には、彼等が学校を出るまでの間に、何時か彼女と俊吉との姿が、
恰も新婦新郎の写真の如く、一しよにはつきり焼きつけられてゐた。
 所が学校を卒業すると、信子は彼等の予期に反して、大阪の或商事会社へ近頃勤務する事になつた、
高商出身の青年と、突然結婚してしまつた。さうして式後二三日してから、新夫と一しよに勤め先きの大阪へ向けて立つてしまつた。
その時中央停車場へ見送りに行つたものの話によると、
信子は何時もと変りなく、晴れ晴れした微笑を浮べながら、
ともすれば涙を落し勝ちな妹の照子をいろいろと慰めてゐたと云ふ事であつた。
 同窓たちは皆不思議がつた。その不思議がる心の中には、妙に嬉しい感情と、前とは全然違つた意味で妬ましい感情とが交つてゐた。
或者は彼女を信頼して、すべてを母親の意志に帰した。
又或ものは彼女を疑つて、心がはりがしたとも云ひふらした。
が、それらの解釈が結局想像に過ぎない事は、彼
等自身さへ知らない訳ではなかつた。彼女はなぜ俊吉と結婚しなかつたか? 
彼等はその後暫くの間、よるとさはると重大らしく、必この疑問を話題にした。さうして彼是二月ばかり経つと―全く信子を忘れてしまつた。
勿論彼女が書く筈だつた長篇小説の噂なぞも。
 信子はその間に大阪の郊外へ、幸福なるべき新家庭をつくつた。
彼等の家はその界隈でも最も閑静な松林にあつた。
松脂の匂と日の光と、―それが何時でも夫の留守は、
二階建の新しい借家の中に、活き活きした沈黙を領してゐた。
信子はさう云ふ寂しい午後、時々理由もなく気が沈むと、
きつと針箱の引出しを開けては、その底に畳んでしまつてある桃色の書簡箋をひろげて見た、
書簡箋の上にはこんな事が、細々とペンで書いてあつた。―もう今日かぎり御姉様と御一しよにゐる事が出来ないと思ふと、
これを書いてゐる間でさへ、止め度なく涙が溢れて来ます。
御姉様。どうか、どうか私を御赦し下さい。照子は勿体ない御姉様の犠牲の前に、何と申し上げて好いかもわからずに居ります。

73:不明なデバイスさん
19/09/14 10:34:48.33 lEWW43S2.net
「御姉様は私の為に、今度の御縁談を御きめになりました。
さうではないと仰有つても、私にはよくわかつて居ります。
何時ぞや御一しよに帝劇を見物した晩、御姉様は私に俊さんは好きかと御尋きになりました。それから又好きならば、
御姉様がきつと骨を折るから、俊さんの所へ行けとも仰有いました。
あの時もう御姉様は、私が俊さんに差上げる筈の手紙を読んでいらしつたのでせう。
あの手紙がなくなつた時、ほんたうに私は御姉様を御恨めしく思ひました。
(御免遊ばせ。この事だけでも私はどの位申し訳がないかわかりません。)
ですからその晩も私には、御姉様の親切な御言葉も、
皮肉のやうな気さへ致しました。私が怒つて御返事らしい御返事も碌に致さなかつた事は、もちろん御忘れになりもなさりますまい。
けれどもあれから二三日経つて、御姉様の御縁談が急にきまつてしまつた時、私はそれこそ死んででも、
御詫び[#「御詫び」は底本では「御詑び」]をしようかと思ひまし
御姉様も俊さんが御好きなのでございますもの。
(御隠しになつてはいや。私はよく存じて居りましてよ。)私の事さへ御かまひにならなければ、
きつと御自分が俊さんの所へいらしつたのに違ひございません。
それでも御姉様は私に、俊さんなぞは思つてゐないと、
何度も繰返して仰有いました。さうしてとうとう心にもない御結婚をなすつて御しまひになりました
。私の大事な御姉様。私が今日鶏を抱いて来て、大阪へいらつしやる御姉様に、
御挨拶をなさいと申した事をまだ覚えていらしつて? 私は飼つてゐる鶏にも、
私と一しよに御姉様へ御詫び[#「御詫び」は底本では「御詑び」]を申して貰ひたかつたの。
さうしたら、何にも御存知ない御母様まで御泣きになりましたのね。
「御姉様。もう明日は大阪へいらしつて御しまひなさるでせう。
けれどもどうか何時までも、御姉様の照子を見捨てずに頂戴、
照子は毎朝鶏に餌をやりながら、御姉様の事を思ひ出して、
誰にも知れず泣いてゐます。……」
 信子はこの少女らしい手紙を読む毎に、必涙が滲んで来た。
殊に中央停車場から汽車に乗らうとする間際、
そつとこの手紙を彼女に渡した照子の姿を思ひ出すと、
何とも云はれずにいぢらしかつた。が、彼女の結婚は果して妹の想像通り

74:不明なデバイスさん
19/09/15 14:45:15.09 2YodyEt/.net
さう疑を挾む事は、涙の後の彼女の心へ、重苦しい気持ちを拡げ勝ちであつた。
信子はこの重苦しさを避ける為に、大抵はぢつと快い感傷の中に浸つてゐた。
そのうちに外の松林へ一面に当つた日の光が、だんだん黄ばんだ暮方の色に変つて行くのを眺めながら。
結婚後彼是三月ばかりは、あらゆる新婚の夫婦の如く、彼等も亦幸福な日を送つた。
 夫は何処か女性的な、口数を利かない人物であつた。
それが毎日会社から帰つて来ると、必晩飯後の何時間かは、
信子と一しよに過す事にしてゐた。信子は編物の針を動かしながら、
近頃世間に騒がれてゐる小説や戯曲の話などもした。
その話の中には時によると、
基督教の匂のする女子大学趣味の人生観が織りこまれてゐる事もあつた。
夫は晩酌の頬を赤らめた儘、
読みかけた夕刊を膝へのせて、珍しさうに耳を傾けてゐた。
が、彼自身の意見らしいものは、一言も加へた事がなかつた。
 彼等は又殆日曜毎に、大阪やその近郊の遊覧地へ気散じな一日を暮しに行つた。
信子は汽車電車へ乗る度に、何処でも飲食する事を憚らない関西人が皆卑しく見えた。
それだけおとなしい夫の態度が、格段に上品なのを嬉しく感じた。
実際身綺麗な夫の姿は、そう云ふ人中に交つてゐると、帽子からも、背広からも、
或は又赤皮の編上げからも、化粧石鹸の匂に似た、
一種清新な雰囲気を放散させてゐるやうであつた。
殊に夏の休暇中、舞子まで足を延した時には、
同じ茶屋に来合せた夫の同僚たちに比べて見て、
一層誇りがましいやうな心もちがせずにはゐられなかつた。
が、夫はその下卑た同僚たちに、存外親しみを持つてゐるらしかつた。
 その内に信子は長い間、捨ててあつた創作を思ひ出した。
そこで夫の留守の内だけ、
一二時間づつ机に向ふ事にした。夫はその話を聞くと、「愈女流作家になるかね。」と云つて、
やさしい口もとに薄笑ひを見せた。
しかし机には向ふにしても、思ひの外ペンは進まなかつた。
彼女はぼんやり頬杖をついて、炎天の松林の蝉の声に、
我知れず耳を傾けてゐる彼女自身を見出し勝ちであつた。

75:不明なデバイスさん
19/09/16 02:40:00.90 WIcEuI26.net
 所が残暑が初秋へ振り変らうとする時分、
夫は或日会社の出がけに、汗じみた襟を取変へようとした。
が、生憎襟は一本残らず洗濯屋の手に渡つてゐた。
夫は日頃身綺麗なだけに、不快らしく顔を曇らせた。
さうしてズボン吊を掛けながら、「小説ばかり書いてゐちや困る。」と何時になく厭味を云つた。
信子は黙つて眼を伏せて、上衣の埃を払つてゐた。
 それから二三日過ぎた或夜、夫は夕刊に出てゐた食糧問題から、
月々の経費をもう少し軽減出来ないものかと云ひ出した。
「お前だつて何時までも女学生ぢやあるまいし。」
―そんな事も口へ出した。信子は気のない返事をしながら、夫の襟飾の絽刺しをしてゐた。
すると夫は意外な位執拗に、「その襟飾にしてもさ、
買ふ方が反つて安くつくぢやないか。」と、やはりねちねちした調子で云つた。
彼女は猶更口が利けなくなつた。夫もしまひには白けた顔をして、
つまらなさうに商売向きの雑誌か何かばかり読んでゐた。
が、寝室の電燈を消してから、信子は夫に背を向けた儘、「もう小説なんぞ書きません。」と、囁くやうな声で云つた。
夫はそれでも黙つてゐた。暫くして彼女は、同じ言葉を前よりもかすかに繰返した。
それから間もなく泣く声が洩れた。
夫は二言三言彼女を叱つた。その後でも彼女の啜泣きは、
まだ絶え絶えに聞えてゐた。が、信子は何時の間にか、しつかりと夫にすがつてゐた。……
 翌日彼等は又元の通り、仲の好い夫婦に返つてゐた。
 と思ふと今度は十二時過ぎても、まだ夫が会社から帰つて来ない晩があつた。
しかも漸く帰つて来ると、雨外套も一人では脱げない程、酒臭い匂を呼吸してゐた。
信子は眉をひそめながら、甲斐甲斐しく夫に着換へさせた。夫はそれにも関らず、まはらない舌で皮肉さへ云つた。
「今夜は僕が帰らなかつたから、余つ程小説が捗取つたらう。」―さう云ふ言葉が、何度となく女のやうな口から出た。
彼女はその晩床にはいると、思はず涙がほろほろ落ちた。
こんな処を照子が見たら、どんなに一しよに泣いてくれるであらう。
照子。照子。私が便りに思ふのは、たつたお前一人ぎりだ。
―信子は度々心の中でかう妹に呼びかけながら、夫の酒臭い寝息に苦しまされて、
殆夜中まんじりともせずに、寝返りばかり打つてゐた。

76:不明なデバイスさん
19/09/16 08:20:49.47 jlYc4sIn.net
尼のZ120BW 5月頃から1300円前後なんだな
前は1500円ぐらいだったが安くなってる

77:不明なデバイスさん
19/09/16 11:33:36.43 qr5Oix0T.net
クリペブV2のセールマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

78:不明なデバイスさん
19/09/17 13:45:34.57 7LCd3M/o.net
 所が残暑が初秋へ振り変らうとする時分、夫は或日会社の出がけに、
汗じみた襟を取変へようとした。が、生憎襟は一本残らず洗濯屋の手に渡つてゐた。
夫は日頃身綺麗なだけに、不快らしく顔を曇らせた。さうしてズボン吊を掛けながら、
「小説ばかり書いてゐちや困る。」と何時になく厭味を云つた。信子は黙つて眼を伏せて、上衣の埃を払つてゐた。
 それから二三日過ぎた或夜、夫は夕刊に出てゐた食糧問題から、
月々の経費をもう少し軽減出来ないものかと云ひ出した。
「お前だつて何時までも女学生ぢやあるまいし。」―そんな事も口へ出した。
信子は気のない返事をしながら、夫の襟飾の絽刺しをしてゐた。すると夫は意外な位執拗に、
「その襟飾にしてもさ、買ふ方が反つて安くつくぢやないか。」と、やはりねちねちした調子で云つた。
彼女は猶更口が利けなくなつた。夫もしまひには白けた顔をして、
つまらなさうに商売向きの雑誌か何かばかり読んでゐた。が、寝室の電燈を消してから、
信子は夫に背を向けた儘、「もう小説なんぞ書きません。」と、囁くやうな声で云つた。夫はそれでも黙つてゐた。
暫くして彼女は、同じ言葉を前よりもかすかに繰返した。
それから間もなく泣く声が洩れた。夫は二言三言彼女を叱つた。その後でも彼女の啜泣きは、
まだ絶え絶えに聞えてゐた。が、信子は何時の間にか、しつかりと夫にすがつてゐた。……
 翌日彼等は又元の通り、仲の好い夫婦に返つてゐた。
 と思ふと今度は十二時過ぎても、まだ夫が会社から帰つて来ない晩があつた。
しかも漸く帰つて来ると、雨外套も一人では脱げない程、酒臭い匂を呼吸してゐた。
信子は眉をひそめながら、甲斐甲斐しく夫に着換へさせた。夫はそれにも関らず、
まはらない舌で皮肉さへ云つた。「今夜は僕が帰らなかつたから、余つ程小説が捗取つたらう。」
―さう云ふ言葉が、何度となく女のやうな口から出た。彼女はその晩床にはいると、
思はず涙がほろほろ落ちた。こんな処を照子が見たら、どんなに一しよに泣いてくれるであらう。
照子。照子。私が便りに思ふのは、たつたお前一人ぎりだ。―信子は度々心の中でかう妹に呼びかけながら、
夫の酒臭い寝息に苦しまされて、殆夜中まんじりともせずに、寝返りばかり打つてゐた。

79:不明なデバイスさん
19/09/17 14:27:47.41 xPV8460U.net
クリペブV2絶賛セール中
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80:不明なデバイスさん
19/09/17 16:25:05.81 WXf6k2fS.net
V2の8Wって必要?
ノーマルの4.4Wでは不満な人がいるって事か?

81:不明なデバイスさん
19/09/17 16:58:14.54 Q05vRJfO.net
>>79
価格
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送料
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82:不明なデバイスさん
19/09/18 00:02:43.22 wV83LBXt.net
クリペブノーマル届いたけど
中音域はまあまあ、低音域はエフェクター通した感じの不自然さで
(ウッドベースの元音がエレキベース風味になる感じ)
ハイハットあたりの高音域はやけに
こもってる気がするんだけど
たまたま外れ引いたのか、二千円に期待しすぎだったのか

83:不明なデバイスさん
19/09/18 09:42:26.59 7OuCVcIk.net
>389 >>17
>>518 >>28
>>239 >>287
華やかなパーティーの席は、決して嫌いではないけれど、そこに集まる人間たちはあまり好きになれない。きらびやかに飾り立てた彼らの姿が、虚飾と傲慢の塊にしか見えないからだろうか。
世間の目には自分も彼らと同じ人種として映っているのかと思うと、少し憂鬱になってくる。
「―どうしたんだい、ジェニー?」
 ついもれてしまった溜息を聞きつけ、香水臭いとびきりの傲慢さが不躾に顔を寄せてきた。
「別に何でもないわ」
 すぐさまそつのない笑顔を作り、ずうずうしく肩に伸びてこようとしていた男の腕からすり抜ける。男がつけている香水や着ている服は、どれもこれも一流品には違いないが、本人の品性がすべてを台ナシにしていた。
 夕方から始まったガーデンパーティーは、広い庭をあざやかにライトアップし、いつ果てるともなく続いている。イギリス政財界の大物ばかりが顔を揃える中、
人々の輪から少し離れた池のほとりの東屋にジェニーをさそってやってきた白いタキシードの優男は、多少は見られるという程度のルックスと両親の財力を鼻にかけた、この屋敷のいけすかない次男坊だった。
ジェニーとしては、人間としてほとんど中身のないボンボンの相手などしたくはないのだが、急用で出席できなくなった両親の代理として来ている以上、それなりに愛想を見せなければならなかった。
 もっとも、ジェニーにはもうひとつ別の目的もあったのだが。
「これでもぼくはサバットをやっていてね。……判るかい、サバット?」
 何を思ったのか、優男が急にそんなことをいい出した。
 サバットとはフランス式キックボクシングのことで、もちろんジェニーはそれをよく知っていたが、とりあえず知らないふりをした。
義賊集団リーリンナイツの頭目B.ジェニーはそれを知っていてもかまわないが、今ここにいるのは、イギリス社交界に咲いた大輪の薔薇の花、バーン家令嬢ミス・ジェニーなのである。

84:不明なデバイスさん
19/09/18 11:10:39.57 NCfGMY2J.net
>>82
50時間や100時間は鳴らしてる?
スピーカーの箱出しレビューほど無意味な物は無いぞ

85:不明なデバイスさん
19/09/18 22:27:28.40 f/whm4AU.net
>>82
そんなもんだよ。
2000円としてみれば悪くないってだけで、
安物BTスピーカーよりはマシって程度でしかない。

86:不明なデバイスさん
19/09/19 15:30:40.91 VAGbC+EI.net
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87:不明なデバイスさん
19/09/20 00:15:42.83 DyPN6y7i.net
>>518 >>28
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88:不明なデバイスさん
19/09/20 19:36:13.63 785bid0N.net
>>82の書き込み前にも見た気がする
同じ人か?

89:不明なデバイスさん
19/09/21 01:11:10.36 wpfT3Bs0.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

90:不明なデバイスさん
19/09/22 00:20:20.35 NVhTnxje.net
>>2
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「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

91:不明なデバイスさん
19/09/22 18:52:32.73 2fhEyzEy.net
V2来たのか

92:不明なデバイスさん
19/09/23 01:24:17.01 cv4dhg7P.net
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クリペブ1,680円。

93:不明なデバイスさん
19/09/23 14:29:58.57 Fzg8Ezmt.net
>>2
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「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

94:不明なデバイスさん
19/09/24 00:47:27.60 QkY9TkZD.net
ま http://の https://そ http://ち https://ゆ https://ら https://め http://く https://る http://わ https://ら https://す https://ぬ http://ま http://う http://さ https://お https://へ http://す http://か http://
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95:不明なデバイスさん
19/09/25 00:37:45.08 9NjeBXru.net
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「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
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「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
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「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
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―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

96:不明なデバイスさん
19/09/26 00:41:05.20 oO9a16be.net
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「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
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97:不明なデバイスさん
19/09/26 17:35:42.08 uG6o0dRF.net
Creative Pebble V2
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98:不明なデバイスさん
19/09/26 17:40:09.25 G/uCJFLK.net
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99:不明なデバイスさん
19/09/27 00:09:18.55 h9b9Zm4f.net
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「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」 
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

100:不明なデバイスさん
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101:不明なデバイスさん
19/09/30 02:22:38.57 VffuAyH5.net
新製品もないしオワコン感のジャンル?

102:不明なデバイスさん
19/09/30 02:24:48.49 VffuAyH5.net
BOSEの3・2・1?とかコンパニオン5とかがちょい流行ってたころ(10年以上前)が
このジャンルの絶頂期で以後衰退か。

103:不明なデバイスさん
19/09/30 02:26:04.82 VffuAyH5.net
特に2.1chスピーカーの話ね

104:不明なデバイスさん
19/09/30 03:54:29.34 K38haPfj.net
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105:不明なデバイスさん
19/09/30 06:09:27.82 5YaZ8/ZB.net
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「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
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「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」 
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
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小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
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ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

106:不明なデバイスさん
19/09/30 06:35:52.21 MQPzFi0S.net
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107:不明なデバイスさん
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108:不明なデバイスさん
19/09/30 19:38:08.14 3db1qbR2.net
PC用にスピーカーを買おうと思っているのですが
5千円位までのスピーカーだと2.1chにするメリットはありますか?

109:不明なデバイスさん
19/09/30 20:47:38.29 zZ5GZyvk.net
鳴らす環境次第でしょ

110:不明なデバイスさん
19/09/30 21:57:16.07 aostAzE9.net
メリット
低音のドスドスが楽しめる
デメリット
防音が効いてないと近所の住民に殺される

111:不明なデバイスさん
19/09/30 23:48:46.99 xsHJAk2x.net
まだ殺されてません
これからですかね?

112:不明なデバイスさん
19/10/01 00:01:42.76 OExdWGkm.net
即死だったら良いけど
硫酸かけられて失明に全身火傷で皮膚移植20年で50回とか嫌だなー

113:不明なデバイスさん
19/10/01 12:14:06.10 UhMCUz8q.net
>>108
マイナーだがHiVi M10をおすすめする
今ならアマでクーポン出てるから5千切ってる
これを使ったことはないけどHiViは自作用のスピーカーユニットを売っててコスパが良いとそれなりに評価されてるしデザインも良い

114:不明なデバイスさん
19/10/01 12:34:09.29 ylYUXvTO.net
三枚ディスプレイ並べてるから背の低いのが欲しいけどなんかいいのない?
いまのところPebbleV1が第一候補だけど

115:不明なデバイスさん
19/10/01 14:20:58.05 TsP/xF18.net
お前らsoundcore2使ってないのかよ
評価見てこい
しょんべんちびるから

116:不明なデバイスさん
19/10/01 15:30:42.65 OExdWGkm.net
>>114
横置き&ディスプレイ裏設置でスッキリ
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117:不明なデバイスさん
19/10/01 23:09:27.65 aKQiGFUc.net
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118:不明なデバイスさん
19/10/02 01:32:47.07 K+BmJYro.net
>>114
>>2
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横置き&ディスプレイ裏設置でスッキリ
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119:不明なデバイスさん
19/10/02 22:49:28.04 FMSG1l6g.net
Jペブを超える物はまだか

120:不明なデバイスさん
19/10/03 01:01:12.03 SWWCvh5k.net
横置き&ディスプレイ裏設置でスッキリ
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124:不明なデバイスさん
19/10/03 17:42:37.06 4IvtH7rx.net
>>119
サムスン社謹製のJBL Pebblesがそんなに好きなの?

125:不明なデバイスさん
19/10/04 22:01:27.13 DRCJLXhu.net
やらせレビューで成り上がった元祖がANKERとかなんだよな
それを真似て雨後の筍のようにブランド名だけ変えた中華のOEM品だらけになっとる
ワイヤレスイヤフォンなんか最たるもの

126:不明なデバイスさん
19/10/05 00:11:38.93 jAMppzgF.net
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127:不明なデバイスさん
19/10/05 07:44:39.69 Ic+X1TkJ.net
Jペブのいいところはクリアな低音が出るところだな
ドンシャリ気味なのが欠点

128:不明なデバイスさん
19/10/06 17:52:48.82 qqbL9+dl.net
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133:不明なデバイスさん
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134:不明なデバイスさん
19/10/10 13:41:46.73 hd1gQyD+.net
今ロジクールz523というスピーカー使ってますが、片方のスピーカーからノイズが出てまして、ここから乗り換えるのにオススメありますか。

135:不明なデバイスさん
19/10/10 18:28:08.81 6spCuA32.net
>>134
教える側の人がロジクールz523とやらについて調べて
近い機種を提案しなきゃならないの?
お前何様?
テンプレから候補を探す事すらしないつもり?

136:不明なデバイスさん
19/10/10 19:13:55.24 BJk13jU7.net
こ、こわーい

137:不明なデバイスさん
19/10/10 21:36:25.61 LBEoVmFv.net
(´・ω・`)・ω・`) キャー
/  つ⊂  \  怖いー

138:不明なデバイスさん
19/10/10 21:43:57.15 hd1gQyD+.net
>>135
いや、、スピーカー選び等初めてだったので詳しい方の意見等聞けるかもと思いました。気を悪くされたのなら取り消します。

139:不明なデバイスさん
19/10/11 02:23:45.24 ogyjfy5O.net
二度と来んなクズ

140:不明なデバイスさん
19/10/11 02:27:33.94 OC439Wcn.net
>>138
荒らしが住み着いてるこんなとこじゃなくてワッチョイ付きの方で聞いた方がいいよ
スレリンク(hard板)

141:不明なデバイスさん
19/10/12 17:49:02.26 GRJED1lq.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

142:不明なデバイスさん
19/10/14 00:14:27.58 4PCGLG0e.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、 
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

143:
19/10/15 00:44:11 Z9RtDOdP.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
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「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、 
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

144:不明なデバイスさん
19/10/16 04:09:38.53 LN8MzVVv.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか?  
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」 
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、 
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

145:不明なデバイスさん
19/10/17 00:35:34.53 vtMhhjxm.net
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「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか?  
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」 
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、 
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。 
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

146:不明なデバイスさん
19/10/18 05:54:39.75 3tW3oE0c.net
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>>100
「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか?  
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」 
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」 
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、 
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。 
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

147:不明なデバイスさん
19/10/19 01:52:33.11 sbBpt/zp.net
>>389 >>17
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略力
濫
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148:不明なデバイスさん
19/10/20 02:01:46.67 r/BBtnQf.net
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「若槻という実業家だが、―この中でも誰か知っていはしないか?  
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、―そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、―あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、―」
「へええ、じゃあの若槻という人は、―」 
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、―」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、―」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」 
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。―」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、 
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。 
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
―昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。


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