バトルテック・メックウォリアー Part51at GSALOON
バトルテック・メックウォリアー Part51 - 暇つぶし2ch379:ゲーム好き名無しさん
22/06/21 04:32:19.22 XjqyRCB40.net
サラセン中ホバー戦車
重量:35トン
移動形式:ホバー
パワープラント:コンリー 105 内燃機関
 巡航速度:86km/時
 最大速度:129km/時
装甲:プロテクテック7
武装:
 コベントリ スターライト LRM10 1門
 ガイデッドテクノロジーズ SRM2パック 3門
製造元:スカボロー有限責任会社
 主要工場:アル・ナイル
通信システム:スカボロー トーキー-1
照準・追跡システム:スカボロー トラック-1-1
概要
スカボロー有限責任会社が生み出した一連の中型ホバー戦車の嚆矢となったサラセンは、第三次継承権戦争の後半に作られた。単純か
つ部品や補給の可用性が高い内燃機関によって買い手候補に興味を持たせようと望んだスカボローの経営陣は、このシンプルな設計で
商業的な大当たりを引いたのである。この会社は10年を経ずに別のホバー戦車設計、シミターとサラディンの2つの販売を開始した。
サラセンは中心領域全体を通じてよく見られるが、大部分は自由世界同盟で使われている。マーリックは支援やスクリーニング任務を
担当する、騎兵や偵察小隊のような部隊でサラセンを使う。その速度と装甲、そして武装の組み合わせによって、この車輌はどちらの
任務でも良好に機能するのである。
能力
サラセンは様々なミサイル武器システムを搭載している。コベントリ製スターライトLRM10は利用可能な長距離戦闘システムの中でも
最も効果的なものの一つであり、ガイデッドテクノロジーズ製のSRM2パックは戦場における高信頼性の記録を持つ。元のサラセンには
オートキャノン単独搭載が意図されていたが(後にサラディンと組み合わせられた)、設計者達はコベントリ製のミサイルシステムが
この戦車をより多用途にすると決定した。サラセンはスターライトシステムによって自身を反撃に晒す事なく目標に対して間接攻撃を
行う能力を持つ。
GT(ガイデッドテクノロジーズ)製システムの実績はともあれ、複数のSRM2発射筒はコストと生存性のために選択された。当時のGT製
ミサイルシステムは市場で最も安価であり、計3基のシステムを積んだサラセンは(武器)システムの故障や損傷が起きた場合に更な
る生存性を得られるようになった。仮にSRM6を装備していた場合、一度の被弾でサラセンの実質火力は半減していたかもしれない。
高速のサラセンはある射撃位置から速やかに別の位置に移動できる。この能力によってこの戦車は遅滞行動の際、容易に交戦から離脱
して新たな位置に退却した上で、前進してきた敵に再び直接及び間接射撃による交戦が可能なのである。
配備
特に自由世界同盟においてサラセンは市民軍や駐屯部隊の多数に即座に受け入れられた。マーリック市民軍向けがスカボロー社の戦車
製造ライン3本の毎年の生産分の40パーセント近くを占めている。価格が手頃で幅広い予備部品を利用できる事からサラセンは多くの
諸兵科連合傭兵部隊の定番装備にもなっている。少なくとも1個小隊分のサラセンが偵察小隊や側面攻撃部隊として使われているのは
それほど珍しい光景ではない。

380:ゲーム好き名無しさん
22/06/21 04:32:49.73 XjqyRCB40.net
派生型
サラセンに公式の派生型は存在しない。その代わりにスカボロー社は何歩か先に進み、同じシャーシから別の2つのホバー戦車プラッ
トホームを開発した。戦略指揮官がこの戦車を戦場で有用だと認識しているにも関わらず、多くの乗員がサラセンで任務に就くのを嫌
がっている。彼らはこの戦車がそのような戦術的役割を果たすにはあまりにも軽すぎると考えているのである。
存在している派生型はその全てが主に武器コンポーネントを交換したものである。砲塔の装備マウントはとてつもなく多目的に使え、
非常時には別メーカー製の部品を受け入れる事もできる。この例外はホリー社ブランドのミサイル発射筒である。配線及び連続装填用
のスイッチが側面(背面ではなく)に配置されているホリー製ミサイル発射筒は、配線が武器クランプに挟まってしまい指定スロット
に収める事ができない。熟練したサルベージ要員はそれらを応急的に修正可能だが、成功の確率は半々である。失敗した場合、大概は
その発射筒が射撃すると砲塔に不快な振動が発生する結果に終わる。
著名な乗員
ボリス・マリウス、アントン・グラント、マルタ・ヴァンルーベン:
現在では壊滅した傭兵部隊であるインセクト旅団のメンバーだったこの3人は、旅団の偵察小隊を率いるサラセン《コックローチ》を
操縦していた。長い2本のホイップアンテナが特徴的な《コックローチ》とその乗員は、地形を遮蔽物にして長距離の敵に数度のLRM弾
幕を放ち、目標が近付くと速度を頼りに全てのSRMを叩き付ける事で知られていた。斬新な戦術ではなかったものの《コックローチ》
の捻くれた点はそのSRM弾倉にはほとんどの場合インフェルノ弾薬が満載されていた事であり、彼らの標的に衝撃と驚愕をもたらした。
この乗員達はローニン戦争中にキャンディス上で死亡した。ドラゴンスレイヤーズ所属のローカストが一斉射撃した際にマシンガンが
SRM弾薬庫を貫通し、弾片がインフェルノに着火したのである。
ネス湖の怪獣(Loch Ness Monster):
ペラIIへの襲撃の際にマーリック市民軍のメンバーが搭乗した《怪獣》は敵の行動を遅延させる部隊の一員であり、側面に回り込んで
脅威となっていたスティンガー1機の撃墜を記録した。《怪獣》は相当な長時間戦い続けたため、ドロップシップに《怪獣》が戻った
際の残弾はミサイル2射分のみだったのである。

381:ゲーム好き名無しさん
22/06/21 04:37:22.19 XjqyRCB40.net
シミター中ホバー戦車
重量:35トン
移動形式:ホバー
パワープラント:コンリー 105 内燃機関
 巡航速度:86km/時
 最大速度:129km/時
装甲:プロテクテック7
武装:
 アームストロング J11 オートキャノン/5 1門
 ガイデッドテクノロジーズ SRM2パック 2門
製造元:スカボロー有限責任会社
 主要工場:アル・ナイル
通信システム:スカボロー トーキー-2
照準・追跡システム:スカボロー トラッキー-2
概要
サラセンの配備に成功した5年後に、スカボロー社はシミター中型ホバー戦車を発表した。各種のミサイル武器を搭載したサラセンが
主に高速な支援ヴィークルとして機能する一方で、スカボロー社はサラセン編成を補う直射火力支援要員としてシミターを設計した。
当初の計画は機動大隊と呼ばれており、2個中隊のサラセンを支援する1個中隊のシミターが想定されていたのだが、実際のところ継承
国家の軍隊の大半は軽戦車をそこまで信頼していなかったのである。
能力
シミターはただ一つの目的、すなわち「戦闘で勝利する」ために設計されたシンプルな戦車である。この設計は(核融合炉のような)
高度なシステムを避けて、費用対効果の高い設計と堅実な製造工程を選んだ。シミターはミサイル発射機複数とマシンガンの代わりに、
実証済みのアームストロング製オートキャノンを主砲として搭載している。砲塔の左右に搭載された一対の2連短距離ミサイルが必要
に応じてこの主砲を補完しており、シミターが敵に近付いた際にしばしば「とどめの一撃」となる。
売上をさらに好調にするため、スカボロー社は多数のサラセンと同じコンポーネントを組み込む事で、購入者の兵站要求が単純になる
ようにした。シミターはその前任者(サラセン)と同じ装甲、同じエンジン、そして同じブランドの電子機器を使用している。さらに
最初に配備されてからの数年間、スカボロー社は両方のヴィークル用に設計された部品パッケージを割引価格で提供していた。

382:ゲーム好き名無しさん
22/06/21 04:37:52.88 XjqyRCB40.net
配備
第三次継承権戦争末期における華々しい活躍は、中心領域全域の機甲部隊編成にシミターの収まる場所がある事を確実なものとした。
アル・ナイル上の主要工場の生産分はほぼDCMSだけに納入されたが、補助生産分は全てが関心を持つ買い手のために市場に出された。
加えて、いくつかの短期ライセンス付与によってシミターの生産は迅速に拡大したのである。
スカボロー社のマーケティングチームは、第四次継承権戦争が終わった直後に起きたカペラ大連邦国へのカノープス=アンドゥリエン
侵攻中の、カペラ郷土防衛隊大隊と侵攻側のアンドゥリエン連隊との交戦を例に挙げる事を好む。この戦いでは、堅固に守りを固めた
カペラ機甲部隊1個大隊を自由世界同盟の大量の軽ヴィークルが圧倒しようと試みた。カペラ大隊の半数以上がシミターで構成されて
おり、いくつかのサラセンと、サラディンの強襲小隊がその中に加わっていた。アンドゥリエン側のハラッサーとガレオンが競って飛
び込むと、サラセンがミサイル弾幕で支援する一方でシミターは正確な砲火の連続射撃を降らせた。軽装甲のアンドゥリエン車輌は速
やかに大火力の餌食となり、彼らが撤退を始めるとシミターと姉妹機はその高速を生かして、侵攻軍の全部隊がドロップシップに退却
するまで嫌がらせ攻撃を続けた。
ドラコ境界域の最近の演習で確認されたダヴィオン部隊は、シミター4輌とサラセン2輌の強化(戦車)小隊である。ロビンソン上での
模擬戦闘において、彼らは6輌のサラディン強襲ホバー戦車による強化小隊とペアになって対メックハンターキラーチームとして行動
しているのが確認された。彼らの演習相手はほぼ常にクリタのメックで、パンサーかドラゴンのどちらかだった。
派生型
シミターの乗員の大多数は彼らの戦車が良好に機能している限り改装の必要がない事を理解している。戦闘で損傷したヴィークルは
アームストロングの代わりに応急でミサイル発射筒を装備するが、ミサイル運用に熱心な指揮官からするとサラセンが利用できる限り
においてそのような改装は余計でしかない。
著名な乗員
ニコラス・バレットとデクスター・マーフィー:
この操縦手と砲手のチームはアンドゥリエンとの交戦中に他のヴィークルよりも多数の撃墜を果たした。彼らは初期の強襲の間は大隊
の仲間と共に戦線を保持していたが、追撃の際に傑出した働きを見せたのである。2輌のサラセン支援戦車とチームを組んだバレット
とマーフィーは、ミサイル弾幕とアームストロングによって(ホバー)スカートに穴を開けてアンドゥリエンのホバー戦車を失速させ、
地面を這い回る事を強いた。アンドゥリエン側のガレオンチームによる突撃でミサイルボートのサラセンが破壊されるまでに、7輌の
ハラッサーがこの戦術の餌食となった。バレットとマーフィーはレーザーの集中砲火によって装甲の破片が噛み込んだ砲塔が旋回不能
になってしまい撤退を強いられる前に、どうにか2輌のガレオンを無力化する事ができた。
ヴィクトリア・マークス伍長:
マークス伍長はマーリック家の第2オリエント軽機兵隊に所属するシミターの砲手である。3038年に彼女の部隊はアビー管区における
海賊襲撃に対応し、メックを装備した盗賊共を惑星外に追いやるのを助けた。彼らは重大な損失(マークスの操縦手を含む)を被った
が、戦闘後に彼女の功績が特に言及された。彼女が海賊のアサシンの膝裏に正確な砲撃を行ったおかげで、速度に劣るマーリック部隊
がそのメックを取り囲んで鹵獲する事ができたのである。

383:ゲーム好き名無しさん
22/06/21 04:44:58.19 XjqyRCB40.net
サラディン強襲ホバー戦車
重量:35トン
移動形式:ホバー
パワープラント:コンリー 105 内燃機関
 巡航速度:86km/時
 最大速度:129km/時
装甲:プロテクテック4
武装:
 スカボロー オリジナル 20 オートキャノン/20 1門
製造元:スカボロー有限責任会社
 主要工場:アル・ナイル
通信システム:スカボロー トーキー-2
照準・追跡システム:スカボロー アサルト-2
概要
サラセンとシミターの商業的成功によって、スカボロー社はそれらと同じシャーシを使う三番目のホバータンクを創造するに至った。
サラディンは他の二つのようにほぼ同じ基本設計を共有するのではなく、砲塔を完全に取り外した上で、弾薬供給や修理施設付近での
防衛作戦を主眼に設計された。しかし初回売上は低調なものだった。消費者はスカボロー社が提供する他の製品を補完するのではなく、
それらを置き換えられるようなものを望んでいたのである。会社は臆する事なく、彼らの製品が良い物だと知って貰うために発送料を
無料にした上でサラディン用の訓練を提供した。これらの特典と戦場での成功に助けられて、サラディンの売上はサラセンとほとんど
変わらない所まで到達した。
能力
“高速で、何でも吹き飛ばす!”サラディンについて、人気映像【アザミの戦士たちIV】からの引用。最高時速130km弱という速度は
ホバークラフトとしては平均的である一方、航空機以外でクラス20オートキャノンを持つものとしてはおそらく最速の類である。大半
のメックは足の速さでサラディンを上回る事ができず、装甲化された装輪や装軌ユニットの多くも同様である。並外れたものではない
にせよ機能的な武器であるスカボロー製オリジナル20は、サラディンよりも小さなユニットの大部分を一撃で破壊する事ができ、また
大型のユニットを無力化する事も可能である。実際、この機体の物騒な砲を見た小型ユニットが近付きたがらないために、サラディン
が存在するだけで戦いの趨勢に影響を与える事もある。設計者達はサラディンに3トン分の弾薬を与える事で、高速移動中でも冒険的
な射撃を行えるようにした。
その強みにも関わらず、サラディンにはいくつかの欠点がある。最も明白なのは装甲が不足している事だ。このヴィークル重量の半分
が主砲と弾薬に費やされているが、価値ある機体の防護に使われているのは5パーセント未満なのである。スカボロー社は巨大な武器
を搭載するには妥協が必要な事を理解しており、最小限の装甲を正面は分厚く、それ以外は薄く配分した。(装甲不足と比較すれば)
二番目の懸念は、オートキャノンが要求する重量のために砲塔と補助武器を持てない事である。

384:ゲーム好き名無しさん
22/06/21 04:45:28.82 XjqyRCB40.net
配備
ドラコ連合で製造されていながらも、サラディンは自由世界同盟の“ダミー会社”とのライセンス契約を通じて頻繁に輸出されている。
その中でもかなりの割合が、高速の盗賊や海賊に対処するため速度と重い打撃力を持つユニットを探し求める辺境国家群によって購入
されている。サラディンの売上の例外は、ドラコ連合の伝統的な敵であるライラ共和国に比較的多数のスカボロー社ホバークラフトの
販売が許可された事である。しかしながらこの王国が恒星連邦と合併して以来、売上は劇的に減少した。ドラコ連合において、これら
のユニットは大半がアザミの世界で確認する事ができる。荒野ばかりの地形はサラディンの配備に適しており、さらにこの戦車の名前
は地元民から敬意を払われている[訳注:アザミ所属惑星の住民はイスラム系で、サラディンはイスラムの伝説的英雄]。
派生型
サラディンのサイズと構造が限定されている事から、派生型は珍しいものであり、またスカボロー社による公式の派生型も存在しない。
購入者の大半は、(サラディンを無理に改装するよりも)同じシャーシを使ったスカボロー社の他の戦車を購入する方が良いと考えて
いる。装甲の増加が必要なのは明白であるにも関わらず、サラディンに先進材料を使った装甲や中枢を採用するという試みは存在せず、
ドラコ連合にとってスカボロー社の優先順位は高くない。更なる防護を求めて死に物狂いの一部の乗員は追加装甲と引き替えに弾薬庫
を一つ取り外している。
著名な乗員
エル・シド:
グレーター・ヴァルキリー領のボタニーベイを拠点とするレッドジャック・ライアンとマリア・モーグレインの襲撃隊の一員として、
エル・シドは中心領域の防衛部隊に恐怖をもたらしている。エル・シドは部隊の先陣を維持しつつ陽動と強襲のどちらも行う可能性が
ある。エル・シドを打倒するため何人もの海賊狩りの戦士たちがボタニーベイにやって来たが、誰も成功した者はおらず、23人がその
生命を失った。エル・シドは交代で戦闘を行う2組の乗員を持っており、それによりこのヴィークルは通常よりも遥かに活発な行動が
可能である。
ヨハン・エッガー、スタニスロフ・チェルンコフ、ジョー・スミス:
退役が近いこの3人の戦士たちは、知られている限り最も多くのヴィークル破壊から生還したグループである。(ライラ)第3近衛隊の
機甲連隊に所属する先進ストライカー部隊の一員として彼らは35輌を超える戦車の破壊を生き延びており、そのうち2/3がサラディン
だった。他の乗員であれば無能のそしりを受けるところだが、この男たちは極めて危険な任務を遂行するスキルと意思により多数の賞
を勝ち取っている。彼らの最後のサラディンは、1個小隊のパンサーをズタズタにした後でグランドドラゴンと決闘した際に相討ちと
なって破壊された。

385:ゲーム好き名無しさん
22/06/21 05:07:20.11 XjqyRCB40.net
35トンの同一シャーシで構築されたホバー戦車ファミリーのサラセン、シミター、サラディンをまとめてやってみた。
スカボローの会社名がイギリス風(通常は株式会社だが、イギリスでよく使われるLtdで有限責任会社)だったり、
同一シャーシを使ったファミリー車輌コンセプトで名前が共通するところからもFV603サラセンとFV601サラディンが直接的な元ネタと思われる。
三機種とも8/12ホバー戦車なのでパトロールや即応部隊として便利。
メーカーはドラコ連合の企業だが事実上中心領域全域で運用されており、安上がりでどこでも部品が手に入るから傭兵もよく使う機材。
戦場が平原なら下手な軽量級メックよりも使い勝手が良く、LRMで長距離射撃と間接射撃主体のサラセン、中距離砲戦用のシミター、
側面攻撃と一撃離脱用のサラディンと一通りの事ができるので、数が揃ってると中量級メック小隊でも危ない。
アル・ナイルは聖戦後にスフィア共和国領土になり、このホバー戦車ファミリーもスフィア共和国用の後継機シミターMkIIが設計されたが
ダークエイジで星系がまたドラコ連合領に戻ったので同じシャーシを使ったサラセンMkII、サラディンMkIIが開発されてDCMSの恒星連邦侵攻時に積極活用されている。
MkIIシリーズは核融合炉採用で10/15と高速化されており、
シミターIIが歩兵支援と電子戦担当、サラセンIIがミサイル支援、サラディンIIが中距離砲戦とやや性格が変わったが順当に強化。

386:ゲーム好き名無しさん
22/06/30 15:40:45.37 9cCMtNe60.net
URLリンク(bg.battletech.com)
担当ライターによる、スコーピオン帝国のレハーン(reKhan)とザーハーン(zarKhan)の解説。
レハーンは蠍ヶ帝国時代に作られたもので、ザーハーンはハンザ同盟吸収後しばらく経ってから創設。
レハーンは惑星単位、ザーハーンは帝国全体の「戦士カースト以外を統括する民間人のトップ(首相や大統領職に相当)」で、
氏族軍=タウマンを指揮する権限は基本的に持たない(民間人を代表して災害出動などの「要請」は可能)。
この地位に最低でもギャラクシーコマンダーを経験した有能な退役戦士≒政治家を置く事によって、
その人物が民間のリソース管理や諸々の政治的業務を担当する「戦士カーストの考え方を理解できる民間部門の代表者」となり、
帝国の戦士カーストと民間人カースト間の摩擦を減らすよう動く、といったところか。
いったん軍に入った上でギャラクシーコマンダーという軍政両面での激務を乗り越えた人間が就くポストだから、
要はハシド・リコル公爵みたいな経歴のやつがレハーンで、更にレハーンの中からザーハーンに選ばれるというシステム。
まあ初代ザーハーンはスコット氏族長の肝煎りでレハーン飛ばしてフリーボーンから選出されたが。
惑星を代表する民間管理者(レハーン)が、中心領域貴族のような世襲の地位ではなく「退役戦士から選出される」あたり、
軍事担当の戦士カーストが他カーストの上に立つ氏族社会らしいシステムといえる。

387:ゲーム好き名無しさん
22/07/16 20:47:30.95 eSLs1ntS0.net
発展の勢い
科学者カースト。この名前は皮肉なものである―何世紀にもわたって我々は真の科学者ではなかったのだ。古き良き時代である黄金
世紀の科学者はとてつもなくやりがいのある経験をしていたに違いない。氏族は本当にあらゆる手法で探求を行っていた。
その後のある時点で、戦士カーストは(探求は)もう沢山だと決定した。そして真の発見による判断を許すよりもむしろ、彼らが重視
すべきと考えたものに全ての資源を注ぎ込むように要求した。視野狭窄と停滞が支配してしまったのだ。
だが戦士たちは科学的思考がどのように働くかを理解しているようには見えない。それは労働者たち―持ち上げる箱の中身が農産物
でもボルトでも気にしない―とは違う。真に成熟した思考(たとえば私のような)は、特定の物事の追求に最適化されている。それ
は義務的に追い求めるようなものではないのだ。
戦士たちの大昔の法令が科学者カーストの教育システムを変えなかったのは祝福と同時に呪いだった。おかげで私は自分が理論物理学
に深く魅了されている事を見出したのだから。これは戦士たちが「充分に」調査が行われ「あらゆる重要事項が発見され尽くした」と
みなしていた主題だ。だが本当にそうだろうか。
ツカイードの後に続く年月が私のカーストの多くに歓迎されている背景については、これが説明の代わりになる。「何だって? 複合
タンパク質のうんざりするような噛み合わせはもう気にしなくていい? 私は再び高速移動する粒子の相互作用に関して考えるように
要請されたって?」
戦士カーストがかつて「完了済み」と宣言した様々な領域の研究を再開すると決めた事で、志願者が次から次に来るようになったが、
そのような研究のための基礎インフラが存在していなかった事もまた判明した。我々は小さく予測可能な遺伝子プールと無関係の研究
をどのようにして行うか、文字通りに再発明しなければならなかった。これは戦士たちを当惑させたのかもしれないが、新たな武器を
実際に生み出すのに数年を要するのは完全に理に適った事なのだ。それをバトルメックに搭載できるよう標準化するため必要な作業が
どのようなものかは言うまでもない。更に、彼らはその新たな武器をオムニ技術に完全互換させるには追加の作業が必要だという事を
明らかに理解していない。
本格生産に入った最初の武器はコヨーテ氏族のATMだ。あの氏族の密かに浸透する性質からすると、舞台裏で知られていない(研究)
期間があったと容易に推測できるだろう。ヘビーレーザー技術を作り上げるチームの一員だった私は、何が起きていたのか概略ではあ
るものの説明できる。私はその研究室に所属する何年も前からランタニドと光子について考え続けていた。考察していた事柄をやっと
テストできるようになったのは爽快だったし、あのちっぽけなやつらは本当にいくつかの驚きを貯め込んでいた。実際のところ、あの
プロジェクトが始まりもしないうちから、先行する理論研究が大量に存在していたのだ。この2世紀の間、いったいどれほどの潜在的
発見が無駄になっていたのか疑問に思わないだろうか?

388:ゲーム好き名無しさん
22/07/16 20:48:01.94 eSLs1ntS0.net
それでも、確認できるそれらの痕跡は3048年のウルフ氏族によるレーザーAMSシステムの機能するプロトタイプや、3051年にジェイド
ファルコン氏族が初めて配備したナイトジャーのレーザー放熱器を明らかに見逃していた。つまりこれは、それらの氏族はある程度の
武器開発プログラムを(独自に)進めてきたという事だ。私の古巣のスターアダーが新たにヘビーレーザーを配備するまで、他の氏族
は追い付いたように見えなかった。それらの革新に続き、スモークジャガー氏族が戦場においてエレメンタル以来初めての真の革命と
なるプロトメック技術を密かに配備した。このプログラムはプロトメック専用に設計された様々な武器を含めて(スモークジャガー)
氏族の研究に広範な刺激をもたらした。さらに重要なのは、この技術がバトルメックに移行していない装甲や中枢、放熱器やジャンプ
ジェットなど独自の革新を利用している事だ―とはいえこの技術はフェロラメラー装甲のような別の発見を引き起こした。他の氏族
がスモークジャガー氏族のプログラムの広範囲にわたる膨大な資源(投入)を再現する事は後にも先にもなく、氏族の多くはひとつの
新技術を何年もかけて試作段階に進めている。同じ頃、消耗した元ウルフ氏族の科学者カースト[訳注:放浪ウルフ?]はケレンスキー
のどの氏族にも劣らない成果をあげた。そして私の同僚たちはどうにか自分達の雑多な武器プログラムと新型設計を作り上げるだけの
研究開発勢力をすくい上げる事ができた。
ここで戦士カーストが受け入れるべき真の教訓は、このような停滞が究極的にはリバイバルの単純な失敗にとどまらず、我々の不満に
燃料を注ぎ、その後の―そして必要な―残虐行為への道を開いたという事だ。
だが、人間は自らの過ちからいったいどれほど真に学ぶ事ができるだろうか? 我々の罪がアマリスに匹敵する毒と見なされる可能性
の方が高いだろう。そしてその次に起きるのは、あらゆる重要な科学的利益を氏族全体を終わらせるのに十分なほど制限する事だ。
戦士たちよ、私が間違っていると証明してくれ。
―スターアダー氏族 科学者ローガンの日記(3072年11月14日記述):3081年10月17日公開

リーヴィング戦争ソースブックからソサエティに加わったとおぼしき科学者の日記。
「戦士カーストは何考えてんだアホ共め」な論調は差し引いて見る必要はあるものの、氏族社会では科学技術の発展が世紀単位で止まっていたのが窺える。
技術開発競争によるパワーバランスの大幅な変動に続く「氏族同士のコントロール困難な総力戦の可能性」を否定するため
意図的に黄金世紀の後は新規の研究にリソースを回さなかったんじゃないかと思うが(開発競争の引き金を引いたウルヴァリーン氏族という前例がある)、
そのせいで研究開発はリバイバル作戦が失敗するまでお預けだったようだ。
リーヴィング戦争でソサエティ側の新兵器がそこまで強力じゃなかったのも、
数百年間ずっと「研究開発の裾野が狭い」状態だったのが理由なのかもしれない。

389:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 53a7-KxVo)
22/07/23 22:16:19 /eerY6zc0.net
大鳥博士コロナでお亡くなりになってたのか。

ヒで語ってたアージェ小隊の裏設定は中二病全開って感じだったなあ。

390:ゲーム好き名無しさん
22/07/28 23:13:36.88 4Ekg1/ntR
むぅ…グループSNEが出来て35年以上でバトテが約30年になるのか
そりゃあ当時の関係者が鬼籍に入るのも仕方無いわな…。
自分も卓囲んだりメックセンターに行ってたメンツでももうあっちに行ったヤツも出てるし。

391:ゲーム好き名無しさん
22/08/06 20:40:43.80 L0kvZm360.net
MLN-1A マーリン
重量:60トン
シャーシ:ヘビースター QAT-4
パワープラント:ピットバン 240
 巡航速度:46km/時
 最大速度:64km/時
ジャンプジェット:ピットバン LFT50
 ジャンプ能力:120メートル
装甲:ロンガーネッカー プラスチスティール
武装:
 マグナ ヘルスター PPC 1門
 マーテル モデル5 中口径レーザー 2門
 ホリー LRM-5ラック 1門
 ジッポー 火炎放射器 1門
 スペリーブロウニング マシンガン 1門
製造元:マウンテンウルフ バトルメックス
 主要工場:アルフェラッツ
通信システム:マジェストリックス アルファ
照準・追跡システム:マジェストリックス ガンマ
概要
2945年にマーリック家の部隊がベンドレル上のマウンテンウルフバトルメック社の工場を破壊した。数十年後に、マウンテンウルフ社
最後のCEOの孫であるブランドン・オリアリーは仕事場を(よりにもよって)外世界同盟で立ち上げ、製造会社として会社を再建した。
3010年に製造ラインを出た最初の設計はすぐさま技術的ブレイクスルーとして歓迎された―先進的な機能こそ持たなかったものの、
マーリンは中心領域において実に一世紀ぶりの、まったく新規のメック設計だったのである。
能力
マーリンは激しい使用に耐えて複数の役割をこなし、ありふれた部品を使って容易に修理ができるように設計されていた。ピットバン
240が第三次継承権戦争中の一般的な重メックに匹敵する速度をマーリンにもたらし、10トンを超える装甲が十分な防護を提供する。
マーリンはバランス良く組み合わされた武器類によってメックと歩兵のどちらにも容易に対処できるだけの多目的性を獲得している。
マグナ ヘルスターPPCとマーテル中口径レーザーは継承権戦争を戦い抜いてきた実証済みのシステムである。LFT-50ジャンプジェット
が追加された事で、マーリンは驚異的な機敏さを獲得した。
マウンテンウルフバトルメック社はこの設計に手駆動装置が含まれていない事でいくらかの批判を受けたが、同社はこの決定によって
メンテナンスが簡素化された上に、両前腕の芯に装備された中口径レーザーの防護が最大になっていると反論している。
配備
頑丈で信頼性があるマーリンは幅広い任務に適している。王家ユニットで見られる事は稀な一方で、多数の傭兵部隊がこの比較的安価
な設計に引き付けられてきた。マーリンは中心領域のあらゆる傭兵の隊列の中で見事に役割をこなしてきた。技術的に優れた氏族を相
手取った時でさえ、マーリンの頑健な設計が驚くほど有効だと証明されたのである。
マーリンは外世界同盟地上防衛軍が一般的に利用できる最重量の設計である。地元でメックを製造するアライアンスディフェンダーズ
社と同盟地上防衛軍(ADGA)は主にローカストとスティンガーで占められている隊列の強化にこの重いメックを使った。これは増え続
ける正体不明の辺境略奪集団による圧力を単独で受け止めているADGAの兵員にとってはようやくのアップグレードである。

392:ゲーム好き名無しさん
22/08/06 20:41:14.59 L0kvZm360.net
派生型
3053年に、アライアンスディフェンダーズ社はマーリン1B型の製造を開始した。このモデルはマシンガンと弾薬を取り外して放熱器を
増設し、LRM弾薬を中央胴から左胴に移している。
スノーレイヴン氏族との接触は、待ち望まれていた技術的な後押しを外世界同盟にもたらした。高品質のレーザー製品に定評のあった
ルシャンインダストリーズの工場で、さらに高度な射程延長モデルの製造が可能になったのである。これらのアップグレードは3068年
にフィールドアップグレードキット化されて戦場に到着し始めている。新型の1Cモデルは、1B型の中口径レーザーをER中口径レーザー
に交換したものである。
著名なメック戦士
ガビラン《ギャビー》カマチョ中佐:
ガビラン・カマチョはずっと有能な姉パトリシアの影で生きてきた。スモークジャガーの手で彼女が死んだ後の数年間、機士団は彼の
能力をほとんど評価していなかった。しかしタウンで戦った時から、ガビランは成長を遂げた。父親である恐るべきドン・カルロス・
カマチョの指揮下で、第17偵察連隊としても知られるカマチョ機士団の副隊長となった彼は、ゴーストベアーに対して挙げた戦果で批
判的だった者の多くを味方にしたのである。
ガビランが自分の古びたシャドウホーク《赤尾ノスリ(タカ)》から乗り替える機会を与えられた際、彼がタウンで回収されたもっと
大型の設計機ではなくマーリンを選んだ事に皆が驚いた。(赤尾ノスリの)不具合と故障に10年以上悩まされてきたガビランは、すぐ
に新しいマシンの単純さと信頼性の両方に感謝するようになった。
ジャネット・ライス委員長(大佐相当の外世界同盟軍の階級):
同盟擲弾兵隊を指揮する事になったライス委員長は、素人同然で士気が低い群衆でしかない擲弾兵隊を効果的な戦闘ユニットに作り替
えるという厄介な仕事を任された。(擲弾兵隊は)いまだ素人に毛が生えた程度の新米ではあるものの、新たな装備と徹底的な訓練、
そして常に増え続ける盗賊の襲撃に対する戦場での成功の全てが士気を驚異的なまでに引き上げている。
狡猾な辺境の老商人(たまにクリタの油売りとも呼ばれる男)の娘であるライスは、「うまい話には裏がある」という古い格言を座右
の銘にしている。そういうわけで、彼女はスノーレイヴン氏族の真意を強く疑っており、(レイヴンとの協力関係が)長い目で見れば
辺境の最悪のクズ共よりも更に大きな脅威を外世界同盟にもたらすのではないかと恐れているのだった。

継承権戦争で技術力が退行(コムスターが復興を妨害したのも一因)した中心領域では、100年以上にわたって新しいメックを設計していなかったが、
コムスターの目の行き届かなかった辺境国家の外世界同盟で作られた「31世紀最初の完全新型設計のメック」がこのマーリン(コチョウゲンボウ)。
どこででも入手できそうなありもの部品による構成と、最大性能よりもちょっとメンテナンスサボっても動く頑丈さを求めた設計、
そして対メックと対歩兵どちらにも対応できる上にジャンプ可能で地形を選ばない汎用性(中量級と同じように扱える)が辺境勢力と傭兵に大人気。
海賊視点だと防衛側にマーリンがいる場合、軽量級メックは一撃で無力化される可能性があり、さらに略奪要員(歩兵)が撃たれたり燃やされたりするかもしれない。
基本モデルの1A型の使い勝手は「でかいヴィンディケイター」で、中央胴にクリティカル食らって弾薬誘爆でも起きない限りはかなりタフ。

393:ゲーム好き名無しさん
22/08/06 21:07:26.53 IQjfFeQH0.net
火炎放射器と中口径レーザーの組み合わせに更にマシンガン。歩兵、車両、軽量級メックにはいやすぎる
個人的にはLRM降ろしてマシンガンかAMS持たせたくなるが
これ幅広い用途。軽量級メックと偵察任務時の間接射撃用に積んでるのかな
降ろすとできる仕事が減ってしまうからダメなのか

394:ゲーム好き名無しさん
22/08/07 14:19:27.62 JKW2ERWh0.net
ガビラン中佐の例のように、シャドウホークからマーリンへの乗り換えは良い感じの「アップグレード」だと思う。
(3025年レベルとしては)遠近で十分な火力があるし、移動しながら撃ってもほぼ過熱しない。
放熱過多気味なのもあって、シングル放熱器なのにERPPCを積んでも普通に使えてしまうメックのひとつ。

395:ゲーム好き名無しさん
22/08/14 06:41:15.33 NjC/fAOg0.net
国家/氏族毎のマルチロール機と専用機(オムニメックもこっち)の編成傾向を
TOE見ながら考えようとして書きだし始めた後で、期待に対する知識の欠如に気付く
台風でいけないから代わりに始めた作業でこれ。よくわからないテンションで見切り行動してはダメだな
もう辺境や小規模な傭兵は金がないのでマルチロール機を多用する以上の理解はいらない

396:ゲーム好き名無しさん
22/08/14 23:45:25.09 dFHEZHZe0.net
オムニメックは「マルチロール機だけど取得コストめっちゃ高価」の最たるものだが。
ポッド装備も通常の予備パーツとは別系統で管理しなきゃならんから
潤沢な予算を突っ込める国軍の即応部隊(少数)で使ったりとかそういうもんだぞ。
「オムニ機は通常のメックと整備が二本立てかつ高価」なのが傭兵向けとしてはちょっと微妙だから、
ダークエイジでブラックホーク(ノヴァの武装固定バトルメック版)やコシ(ミストリンクスの以下同文)が売り出されたわけで。

397:ゲーム好き名無しさん
22/08/15 04:26:59.56 9nW3nD5n0.net
書いてある内容は当然のことだけれど、それ書いてどうするの?
基本的にオムニメックはポッドの種類を戦場に合わせて変えるから
その意味で専用機の括りの方に入れたというのはBTやってるなら一目瞭然だろ
分かったうえでマウント取るために益体もないコメントつけるならうざいだけなんですっこんでろ

398:ゲーム好き名無しさん
22/08/30 00:53:59.79 Pc7w8963n
星間連盟軍とか地球帝国だと31世紀の感覚から見たらとんでもない運用してるようだしね
クルセイダー×4で偵察したりシャドウホークの一個中隊で奇襲したりアーチャーをズラリと並べてどしゃ降りのミサイルで蹂躙とか
マッキーを入れ換えて行く過程で全部バンジーみたいな部隊もまず間違いなくあるだろうと

399:ゲーム好き名無しさん
22/09/03 20:29:00.00 Rvv0S3uG+
当時だと感覚違うかもしれないけど5/8/0の「クルセイダーに追い付ける速度」の戦車で偵察中に発見されて撤退するクルセイダー×4を追撃しろと命令されたら嫌すぎる。


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