24/11/11 23:41:32.85 6bKy3Z4V0.net
>>679
【光魔の杖】ドラゴンクエスト ダイの大冒険
大魔王バーンが持つ武器で、名工ロン・ベルクの作品の一つ。
原理的にはドラクエ本編にもある「理力の杖」であり、使用者のMPを攻撃力に変換する機能を持つのだが、
通常の理力の杖には、杖が無尽蔵に所持者のMPを吸わないようにリミッターがかけられている。
が、無限に近いMPを持つバーンに合わせ、この杖はリミッターが外されており、
無限のMPがそのまま無限の攻撃力に変換されるという、恐ろしい武器に変わったのである。
バーンはこれを作ったロン・ベルクを絶賛し、名工であると同時に名剣士であるロン・ベルクの魔王軍残留を強く望んだのだが、
ロン・ベルクは「誰にも俺の自由を奪うことは出来ない」という理由で魔王軍を離脱……
したのは表向きの理由で、実際はこの光魔の杖が魔王軍離脱の最大の理由だった。
最強の使い手に相応しい最強の武器を作る事を生涯の目標とするロン・ベルクにとって、
光魔の杖とは単に理力の杖のリミッターを外しただけの手抜き武器のようなものだったのだが、
それをバーンは(己にすごく相性が良かったのもあるが)絶賛してしまったのである。名工としてのプライドは一気に傷つけられた。
また、手抜きの武器であっても、最強の使い手であるバーンが使えば最強の武器になるという、
結局最強の使い手は武器を選ばない、というのもロン・ベルクは気に入らなかったという。
なお、バーン自身はロン・ベルクが離反してなお、
「ロン・ベルクは自分に逆らえば殺されるかもしれないという覚悟を背負って離反を申し出た。
それをそのまま殺してしまうのはつまらないから、気が変わるまで待とう」と
ある意味寛大な心でロン・ベルクの離反を許しているが、
もしロン・ベルクがバーンの真の目的である神々への挑戦を知ってしまった場合、
その大きな野望に心を動かされたかもしれない。
そういう意味では、野に下ったロン・ベルクがポップの父やダイと出会わなかった場合、
再び魔王軍に舞い戻ったロン・ベルクが、今度こそバーンに最も相応しい最強の武器を作ったかもしれないのだ。
まあ、本編はそうはならなかったのだが