14/06/25 14:45:25.27 YN8p9oC30.net
この間デート後一緒に彼の家へ帰ってまったりしてた時。
ソファに座ってた私に彼が何気な~い感じでホイッとジャケットを渡してきた。無言で。
その日彼が着ていたのは薄いデニム生地のジャケットで、すぐさま鼻を襟元に持っていくと…………これは!!あぁ何とも良い塩梅に吸ってるもんだ。
汗と彼の香りというベースに薄い香水が乗っていて、静かに深ーーく嗅ぐと奥にタバコのニオイや酸化した脂という過去の彼も感じられる私的に最高の状態。
はじめは浅く吸って、吐いて。それから徐々に呼吸を深くしていく。あぁ、今日一緒に食べたカレーの香りも少しするね……
そんなことを考えながら、おもむろにジャケットの袖に腕を通してみる……うふふ……
ふと、斜め後ろ、クローゼットの前に立ったまま静かにしてる彼に気付いた。
私は何もなかったかのように丁寧にジャケットを脱ぎ、洗濯機のほうに掲げながらしれっと「持ってく?」と訪ねた。努めて真顔で。
すると「え、洗っちゃっていいの?」と彼。えっ…………え??と思い彼の顔を覗くとニコニコしている………え、いいの??私、求めていいのっっ??
嬉しさが込み上げた私はあふれる笑顔で「えっ、やーだ洗わn「俺もヤダ」
………被せるように冷たいことばを浴びせ洗濯機へ。
それなら何故渡したんだと問えばどういう反応をするのか見たかっただけ、と。
当分隠れてやるしかないなとガックリしたけれど、脱ぎたてホヤホヤの至高の香りを知ってしまった私はどうしたら良いんだろうか。