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【打倒Feedly】くまブ【すけべRSS】 - 暇つぶし2ch1003:「               }....../  {                / ′               }- ′   、             /        一度きりで 終わるのなら             __/_____ \       ´  ̄          r===ニニニニニニニニニ==--  __   /         /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ} __/        __/三三二ニ=- -=ニ二三三三二ニ=--- 、     /ニニニニニニニニニニニニニニニニ=- -=ニニニニニニニ二\     |ニニニニニニニニニニニニニ=- -=ニニニニニニニニニ二二二\   __jニニニニニニニニニニ=- -=ニニニニニニニニニニニニニニニニ二∧  /ニニニニニニニニニニ=- -=ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ二∧



1004:名無しさん@お腹いっぱい。
17/04/01 21:13:13.81 .net
    ,
   "::\            ,.'ヽ
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1005:名無しさん@お腹いっぱい。
17/04/01 21:13:29.84 .net
 植物的に思われた倉橋総一郎の目が、まるで高価な剥製の死んだ目のように怜に向けられている。
怜の心をモノのように突き刺すその目が、逆にモノのように黒い光に死んでいるのを怜は見、そしてその奥に、自分の過去の憧憬へとつながるトンネルがあるのを見た。
彼女の心は、ボヘミアの平原を吹き渡る伸びやかな風にでもさらわれたかのように、懐かしい何かへとさらわれてしまいそうになった。


 それは、かつて女子高校生であった頃の思い出へと彼女の心を引き寄せていった。
汗ばむ肌着の感覚と、急に変化していく自分の肉体を持て余していたあの頃の、自分自身ですら自分をコントロールできないほどの狂おしい感情に振り回された夏を思い出させた。
放課後の校舎のオレンジ色に刺し抜かれた影の中で、彼女は誰かを待っていた。
来るはずの誰かがそこに来ることを彼女は一人で待っていた。
抜け駆けの感覚と、恥ずかしさ、照れくささ、しかしそれをつきやぶる期待感が彼女の胸の鼓動を乱れさせていく。
ぽってりと濡れた彼女の唇が、少しずつ無防備に開かれた。
そこから白く曇った吐息が漏れる。その吐息は怜の口元にかかる横髪をかすかに振るわせる。
解き放たれることを待望していた積年のほてりのようなもの。それが、工藤怜の肉体の中で急激に沸騰しはじめていた。
 タイトミニスカートが、腿に窮屈な何かを感じさせる。工藤怜は何げなくその裾を引っ張って皺を伸ばした。何かが気になってしかたなかった。
自分の内腿の肉がストッキング越しにこすれあう感覚が、いつもとは違う感じを知らせてくるのだった。

1006:名無しさん@お腹いっぱい。
17/04/01 21:14:01.80 .net
 思い出は、工藤怜を絹製のカーテンのようにやさしく包み込む。
 その感覚はいつも、怜を確かな堅い確信へと誘っていく。


 白い闇のうねりが彼女の重力をかき回した。心を吸い上げられ宇宙に四散する感覚を彼女は感じた。
 自分はまだ、自分を知らない、と彼女は思った。


 それまでの彼女は、自分を知っているつもりでいた。だがそれを言葉にしてみたとき、そこに現れるのはいつも在りたい自分の姿であり
何かを受け流すための自分の荷姿であるにすぎなかった。
 本当の自分がどこにあるのか、それを知らないということを感じた。体が、心が突き動かされていった。
衝動は肉体の芯から熱のように放射されていた。
 過去との再会を繰り返すたび、その姿は記録とは異なるものに変容していく。自分自身が変化しつづけている。
人間の細胞はおよそ2年かけてすべて入れ替わり続けている。
 かつての自分の痕跡は体のどこにも残っていない。記憶すらも、例外ではないのだった。
時を経てもうつろい変わらない何かを彼女は自分の中に見出していた。しかしそれは、実際には絶えずうつろいゆくものにすぎなかった。
 その繰り返しが、自分の中にあるはずだった。
しかしそれはそう思えるような何かが自分にあるだけであった。


 彼女は臨死体験を繰り返していた。
 幾度となく、生まれ変わっていた。総一郎のように。
そこでみたものの正体を総一郎は知っていたのだろうか?


 白い闇の海原の海面をイルカの群れが破っていく。丸々と太った巨大魚の群れが、光の綾の中でゆらりゆらりと揺れ動く。
波紋は空間を歪めながら、世界の歯車を狂わせ始めた。
時の鐘が3度目の音色を知らせる。
 ラプラスの悪魔が目覚める時が迫っていた。

1007:名無しさん@お腹いっぱい。
17/04/01 21:14:17.13 .net
                           ____
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               |        人,イ   {:::::...::::::::::::`ヽ/ 川  ハ
              |       八ト从:::::::::::::::::::::::::;=v彡イ    }
                   |          `ヽ `   __;;;ノ⌒{:::`く}   ノ    女はハーニーズのジャケットの裏にVP70の存在を確かめる。三点バースト。セミオート。失敗はない。あるのは迷いだけだった。
              /|           ノ   `゙゙゙     乂:::::Уノ′
            _ ノ              ゝ         - ノ::::/´     思い出の中でも、彼女は総一郎に抱かれていた。それを思い出すたびに、心が何かに吸い取られていくような無力感を覚えた。
             _`斗…=≡ニニ=¬^    <⌒丶_  ヽィ           
            [  -‐=ニニニニニニニニl |        ` ァ′ 人ゝ              静かな風に髪をなびかせながら、総一郎は赤い煉瓦の影に消えていく。
              |ニニニニニニニニニニニ7 /、       ゙   / ノ^
           _,|=ニニニニニニニニニ7 /  丶、     /i⌒^       銃声は響かない。
        _/ニニニニニニニニニニニ7 /``丶、:::..___/ィ汽二二ニ7
        ニニニニニニニニニニニニ7 /       〔,ィノ)仏ィニニニニニ/ /                 チョコチップクッキーとレモネード。甘い自由の感覚だ。

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