16/09/25 11:26:17.96 mMP/74mk0.net
それからもう一つ。
一眼を求める人の動機として、「背景をぼかした写真を撮りたい」という人が沢山いる。
どうして一眼では背景がボケるのか?
本当は専門的な数値でどの程度ぼかせるか計算出来るんだが、難しいので噛み砕いた説明をしよう。
それはレンズが大きいからだ。
大きなセンサーに十分な光を当てるにはそれだけ口径の大きなレンズが必要。
そして口径の大きなレンズで近くにあるものを撮影すると、
レンズの左端から被写体までの距離 
と、
レンズの中央や右端から被写体までの距離
に大きな差が出る。
これがボケの原因。レンズの物理的な太さが太ければ太いほど背景が大きくボケる。
そして大型センサー向けのレンズは大きい。だから背景がボケる。
逆に言うと小さいことを売りにした(そのためにセンサーを小型化した)ミラーレスでは大きなボケは得難い事になる。
ボケが生まれる原因はレンズが大きいから。だから「小さいのによくボケるレンズ」なんてのは作れないということだ。
ただ一応、小さいセンサーでもボケを活かせる場合もある。
大きいセンサー向けの大砲レンズと同様の重さと太さを備えた大きなレンズを、小型のミラーレスに付ければ良い。
ただその場合前に説明した事情から、大きいセンサーの付いているカメラに画質で敵わない。
そしてカメラは小さくてもレンズは立派な大砲が必要なわけだから、レンズ+カメラ本体の総重量は大型センサー機と大して違わないものになる。
大きなボケを生みたいのに小型センサー機を買っても、小さく収まるのはセンサーだけってことだ。