14/06/18 18:15:58.23 bTexJ8qI0.net
測色計のデーターでカメラの作る色を評価できるのであれば、理想的なカメラが
完成している筈で、新機種の度に色がころころ変わるような迷走は起きないと考え
られるが、現実はそうではない。
測色計で測定した一点の色彩が、カメラのそれの色彩と一致するかどうかの結果で
カメラ全体の色再現を評価しようとする愚か者が一人いる。
測色計とカメラ(センサー)は、分光特性や求める結果の思想がまるで違うので
あるから、特定の色彩のみを測色計の結果にカメラを調整できたとしても、
その以外の色はどのようになるだろうか。おそらくとんでもない色になるだろう。
カメラの色作りは、色再現性が不十分な性能の中で、犠牲になる色を目立たなく
分散して、全体としてバランスを保ちながら完成にたどり着くものだ。
この色作りには、それをする人間の感性が大きく影響する。この感性とは、
生まれ持ってのものだけでなく、経験から育つものでもある。
この感性が鈍いと、色被りという現象を見抜けないのである。事実、色彩に
関わり薄い人間に色の微妙な話をしても殆ど理解されない。
このスレで議論されるニコンカメラの問題は、色の感性に原因があるから
問題視されず放置されたままであったのだ。