18/10/18 03:49:43.29 .net
山守ゴルゴに対抗すべく、神戸に事務所を構え、全国各地に散在していた無職DQNのテツラー達を結集させ、
親子盃を交わし勢力拡大を図るも、公安から「広域指定暴力団」と認定され動くに動けず…
そんな状況下で阪神伝統の御家騒動が勃発。矢野を押す一派とのゴタゴタが始まり、
「こんな、矢野に付くんか、ワシらと一緒になるか、腹決めいや」と矢野派切り崩しを図るも、
こともあろうに娘婿である花形ゴルゴが大金を積まれ矢野派に回ったため、明子まで巻き込んで骨肉の争いとなり、
日本を代表する財閥の息子である花形ゴルゴにフロントもアタマが上がらず、矢野派に回り、
阪神監督の座を追われ、山守ゴルゴとの抗争はなんら実りなき終焉を迎えるのであった。
…という酒井ゴルゴのナレーションを聞きながら、
「フフフ、父ちゃん、貧乏人に生まれたら一生貧乏人のままさ。日本はますます格差が拡大する一方だぜ…」
と、自らは投資ファンド代表として辣腕をふるう飛雄馬ゴルゴにせせら笑いされ地団駄を踏む一徹ゴルゴ
658:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/18 06:36:45.77 .net
も、もうすぐ広島戦争編が始まるかなぁ( 〃▽〃)
659:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/18 08:25:27.23 .net
>>630
そうして、いちいちレスするから絡まれるんじゃない。せっかく復活したいい流れを切るなよ(怒)
660:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/18 11:02:05.80 .net
ところが「ヒューマ・ゴールデン・イーグル」に謎の相場師が仕掛けた、花形モータース株をめぐる
仕手戦に敗北。同業のカジワラ&カワサキファンドと伴自動車工業がタックルを組んだ、いわゆ
る鉄砲作戦に引っかかってしまい、彼らが広告代理店「便通」を通じて仕組んだネガティブパブリ
シティに逆に悪者に仕立てあげられ、マスメディアや世間に叩かれた。
飛雄馬ゴルゴ」は証取法違反のあらぬ嫌疑さえかけられ、「ヒューマ・ゴールデン・イーグル」から
退く。
敗残の身をトレンチコートに包み、神楽坂の料亭街の路地を歩いていたら、某超高級料亭から、
政権与党の大物政治家とともに出てきた一徹ゴルゴと左門ゴルゴを見てすべてのからくりを知った。
「謎の相場師とは左門さんだったわけか。大リーグボール3号の時は伴と、そして今回は左門と。
父ちゃんは俺の友人を使って潰しにかかりたがるのは治っていないようだな。フフフフ。俺らしい
負け方だった。俺はいつになったらあの星のように輝けるのかな」と夜空を見上げて矢来町方面
の坂を下りながら「こんな俺って左門さんとお京さんの結婚式を教会の窓越しに見て以来だ」と、
ふと思い出した飛雄馬ゴルゴ
661:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/18 15:48:13.44 .net
「してやったり」という表情で、夜空を見上げながら
「飛雄馬よ、まだまだ青いわ。野球も投資の世界も同じ。のぼせあがったら隙もできよう。
いい勉強になったじゃろうて」とご満悦の一徹ゴルゴであったが、
突然、週刊文秋が「独占スクープ!カジワラ&カワサキファンドの闇」と題して、同社が山守組のフロント企業であり、
キャピタルゲインの課税逃れやマネーロンダリングに頻繁に利用されていると、ある関係者から入手と報道。
これが原因で、花形モータース株の取引にもインサイダーが存在していたことが明るみになり、
与党大物政治家は問責決議案を出され、さらにそれだけで事態は終息せず、
野党は厳しく追及。臨時国会を開いて梶原ゴルゴ、川崎ゴルゴ、一徹ゴルゴ、および左門ゴルゴの証人喚問を要求されることになり
防戦一方の一徹ゴルゴ
「ふふふ、父ちゃん、週刊文秋にリークしたのはこの俺さ。俺はまだ終わっちゃいないぜ」と
秋の夕暮れ時、地面に映った自分の長い影を見ながら、日中は汗ばむ陽気だったので脱いでいたトレンチコートを羽織り、
道玄坂駅の階段を足早に降りる飛雄馬ゴルゴ
662:井口千明「糞見立・糞石元・糞伊藤リオンテメエら糞は全員ブチ殺す!!
18/10/18 16:58:12.08 .net
龍神連合五代目総長・井口千明(葛飾区青戸6-26-6)の挑発
井口千明「糞関東連合文句があったらいつでも俺様を金属バットで殴り殺しに来やがれっ!! 糞関東連合の見立・石元・伊藤リオンの糞野郎どもは
龍神連合四代目総長の俺様がぶちのめしてやるぜっ!! 賞金をやるからいつでもかかって来いっ!! 糞バエ関東連合どもっ!! 待ってるぜっ!!」(挑戦状)
663:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/18 19:21:14.72 .net
「こう長文で難しい専門用語が並ぶネタスレばかりじゃと、加須雄とやらには理解できんじゃろう。
もうちいとシンプルなスレにしてつかえや」と、どこの誰とも知らない加須雄さんを気遣うゴルゴ
664:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/18 20:38:17.90 .net
>>644ゴルゴはん、この加須雄いうたら、偉うない偉うないいうて、こんなバカはおらんのです。こんなバカ構わんでもええですよ。
あじゃぁ~、加須雄おまえ~、泣きようるんか?泣かんの、泣かんのよ、まぁほれ、飲め!
こんながカキコさせてくれー言うて書かせちゃる言うとるだけよ。
ま、こげな外道ですけん。>>644はん、カバチ垂れんとこらえてつかいや。
と「苦笑う」山守ゴルゴ
665:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/18 21:31:09.45 .net
加須雄さんってたしかFXとか投資とかしているような書き込みしていた記憶がある。ファンドやら仕手戦、マネーロンダリング、鉄砲あたりのことは知っているはず。失礼なことを言っちゃだめですよ…やんわりたしなめる花形ゴルゴ
666:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 03:27:38.80 .net
「満君、やっぱりわしゃ、派手な暮らしは向かんよ。長屋で茶碗酒を飲みながら、明子が作った秋刀魚とみそ汁と炊きたての飯を
飛雄馬たちといっしょに食う… 君には理解できんじゃあろうが、貧しくともそんなささやかな暮らしが一番幸せじゃよ」
と、花形財閥名義で借りていた武蔵小杉の4LDKのマンションを引き払い、ミツル・ハナガタ2000も返し、
ブランド品の衣類はお宝一番舘で二束三文で売り、元の暮らしに戻ったはよいが、
贅沢三昧していたころの交友関係が断ち切れず、山守ゴルゴ、槙原ゴルゴ、寅ゴルゴ、それに大久保憲一ゴルゴら
堅気ではないゴルゴ達が夜な夜な長屋に押しかけるようになり、周辺の長屋の住民から白い目で見られる一徹ゴルゴ
667:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 07:52:22.03 .net
一徹ゴルゴほどの超ベテラン土方になると、土建屋でも重用して、ネクタイ組の現場監督の下で人足や職人を束ねる「頭」的なポジションを与えられる。
時には鉄拳も振るうパワハラを絵に描いたようなリーダーであるが、人情もろく若い土方たちの公私の面倒もマメにみたから、一徹ゴルゴは現場の皆から慕われていた。
ネクタイ組の信頼も厚く、土建屋の親のそのまた親会社たる建設会社から遠方への出張工事を命じられると土建屋は一徹と彼の子分的存在の若い土方たち、いわば「一徹軍団」を派遣した。
その流れで一徹ゴルゴは若い連中を引き連れ、広島は呉の海岸道路整備工事作業へと出向いたのである。
「さすがは昔と今のオリンピック工事を2回も経験した人じゃけ、仕事のダンドリからして違うけんの」と広島土方たちも一目置いて、ここでも一徹ゴルゴを父親あるいは兄と慕う土方たちが続出した。
昼休み、弁当を平らげた後、煙草を深々と吸い込みながら「瀬戸内海の眺めは格別だのう」と潮風に吹かれて目を細めていると、公道から現場へ向かうゆるい坂を一台のベントレーが降りてきた。
クルマが停まった音に振り向くと、ベントレーから角刈りの頭の下に濃いサングラスをかけ、グレーのジャケットの下に黒いイタリアンシャツの高い襟をジャケットの襟に広げるようにした出した、精悍ないかにもその筋らしき男が出てきた。
彼の若い衆だろうか派手なアロハにチノパン姿の男を二人引き連れて一徹ゴルゴに近づいてくる。
「こんにちわ。星一徹さん、わしゃぁ呉の広能ちゅうもんですけん。以後よろしゅうに」と男はサングラスを取って挨拶する。
「広能さんとな。こちらこそと言いたいが、はて、またわしに何のご用じゃろうか」
広能と名乗った男は煙草を一徹ゴルゴに差しだした。ロスマンズである。
「これはまたええ煙草を。すまんです。頂戴します」
煙草の箱から1本抜き取った一徹ゴルゴに金色のライターで火を点けてやりながら
「東京でわしの親筋にあたる山守がえらいお世話になったちゅうことを聞いとりますけん。星さんがここにいらっしゃることを知って、こうして挨拶に来させてもろうたわけです」
「ああ、山守さんの。わしこそ大変お世話になりました。挨拶とはご丁寧にいたみいります」
「ここじゃなんですけん。今日お仕事が終わったら、お食事でも差し上げてと思いますけん。いろいろ相談もありますし。どんなものですけんの?」
「ご相談とな。何か存じ上げませんが、ここの現場へ来てええ魚と酒が口にできて、まこと呉というところはええところです。山守さんのことでは積もる話もありますからな。伺いましょう」
酒には目がない一徹ゴルゴゆえ、口いやしくも広能ゴルゴの誘いに乗ったのであった。
668:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 07:56:44.07 .net
超大作ゆえ後3回は拝見させていただく!
政治柄みゆえじっくりとw
669:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 09:00:05.02 .net
禿同。加須雄に荒らされるよりまし。
670:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 10:46:07.71 .net
レスは1~2行、せいぜい許せて4行までで願いたいゴルゴ
671:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 10:46:31.14 .net
7月の西日本豪雨で未だ通行止めになっている呉市内国道31号線の復旧作業にあたる一徹たち。
しかし山陽の秋の日は短い。気がつけば西に沈みかけた夕日を見上げ、
「おーい。今日はこの辺でしまいじゃ。みんな道具片付けたら事務所前に集まってくれい」と
大声で一徹軍団に声をかけ、その統率力を発揮。
全員集まったところで今日の作業進捗と明日の予定を報告させたあと、馴染みの屋台へ向かうのが常であったが、
「みんな、すまんが今夜はワシは飯にさそわれておる。昼間お見えになった広能さんという親分さんじゃ。
いい仕事の話かも知れんから行ってくる。今日はみんなでこれで楽しんでくれ。はしたカネじゃがの」と、
長財布ごと軍団のリーダー役のテツラー上がりの舗装工にくれてやり、
皆を見送った後、「わかば」を吹かしながら広能のベントレーを待つ。
やがて広能が現れ、「一徹さん、長いこと待ちよったですか。えらいすんません。さ、乗ってつかあさい」と
ベントレーの後部座席に案内され、走りだすと、広能ゴルゴが、後部座席の一徹の隣に座っていた渡瀬ゴルゴに、
「おい、例のもん、差し上げんかい」と促す。「へ、へい」と渡瀬ゴルゴが懐から風呂敷に包んだ札束を差し出され、
「広能さん、これはなんのマネじゃ?」とちょっと不機嫌そうに尋ねる一徹ゴルゴ。
「何ゆうて、わざわざ東京から復旧作業に来てもろうちょる言うんは呉じゃ知らんもんはおらんですけん。
自然に善良な市民から集まったもんですよ。汚いカネじゃないけん、どうか納めてつかあさい。ワシらの感謝の気持ちですけん」との言葉を
すっかり信じ込んで受け取る一徹ゴルゴ。
やがてクルマは呉でナンバーワンのクラブ「スミレ」に到着。
テーブルに付くとボーイがヘネシーを運んで来る。
「おまえら、すまんがちょっと外してくれんかの」と広能ゴルゴが若衆や店のスタッフに告げると、一徹ゴルゴと二人きりに。
「相談言うんは、じつは、親父… あ、いや山守のことなんですがの…」と切り出す広能ゴルゴ
「かっこつかん話でワシも言いにくいんじゃが、山守は子分を子分とも思うちょらん外道でしての。
銭にならん言うたら次から次へと使い捨てにするような人間じゃけ、わしゃ、反目にまわっちょるんです。
じゃが、なにせ向こうには資金力がある。こっちはグスーとも言えん立場ちゅうわけですわ」と聞かされ、
場の雰囲気と、極道の親分に相談を持ちかけられている自分に舞い上がり、
「広能さん、話はようわかりました。ワシの娘婿が政財界、
いや、イタリアンマフィアのコルレオーネ一家ともパイプを持っとると聞いておる。ワシでよければ力になろう。
何でも相談してくれ」と、軽はずみな一言を発してしまった一徹ゴルゴ。
この、広能・一徹会談が、イタリアンマフィアまで巻き込んだ
熾烈な広島ヤクザ戦争の導火線に火をつけることとなったのである。
と、壮大なスケールで描き切る一徹ゴルゴらの群像絵巻。
672:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 12:34:50.43 .net
なんか久々に見たけどスゲーことになってんな
カスオじゃないかどうかしらんがキミも相当キチだね
673:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 14:48:40.97 .net
おしっこちびったゴルゴ
…と、大事な加須雄様向けのシンプルなレスも忘れない、おもてなしの心を忘れないゴルゴ
674:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 14:49:10.14 .net
>>653
>カスオじゃないかどうかしらんが
ふ~~ん・・・(。・w・。 ) ププッ
加須雄乙
675:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 15:22:18.41 .net
辛抱たまらんようなって出てきよったか、ボケが。加須雄みたいなやつこそ一徹ゴルゴみたいなオヤジに育てられとったらよかったんや。もうチィとはマシな人間になってたでww
676:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 20:01:09.00 .net
はぁ(呆)
IP掘れるんだろ?
じゃ
677:別人なの分かるよね?ね??
678:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 20:10:16.88 .net
>>657
あほ。今のIPアドなど後ろ8桁の数字が接続のたびに変わるんや。スマホの爆発的普及でそうなったんや。
おまえ、まだ特定できると思うちょるの?こげなバカは知らんわ、ほんまにカスじゃのう。カ、カ、カ、加須雄~
679:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 20:20:13.48 .net
みんなにええようにおちょくられて、まだ懲りんのかいな。長編カキコの続きが見たいんや。目障りや。もう来るなカスw
680:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 22:07:52.59 .net
>>655お前、vipperだな。ついに出てきたか。
かつて…。お互い若い時、血気盛んだった。
東の私か、西のvipperか などとよく言われたものだ。
結局、雌雄がつかないままお互いに年をとって現在に至った。
しかし今こそ今こそついに決着をつける時がきたぞ。
いざいざ参るぞ、vipperよ!私が恐れた唯一のppp攻撃も尽き果てた。ゴルギョ攻撃こそ唯一無二の剣となったぞ!さぁ、存分にかかって来るがよいぞ、vipperよ!
681:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/19 22:21:33.19 .net
↑キャラ長編ネタ続いて自分が出る幕ないから、まあ必死になって自演の連続でなんとか目立ちたいコイツってもはや哀れとしかいいようがない。60にもなってナニやってんだかwww
682:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 01:16:56.45 .net
>>661
お前は黙っけや、どチンピラ。
ワシが待ってるんは、vipperだけや。
じっと待ってるぜ、vipper!
683:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 05:23:11.97 .net
>>662=>>660=>>657=>>653=>>630
一致。
684:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 06:07:00.16 .net
>>660
え!!Σ( ̄□ ̄;)
まさかのなんJ民?
つーか私がたまに行く板はvipの植民地
もしくは、ひろゆき君の遊び心とも言われてるw
685:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 06:11:08.50 .net
ねーカスオってたびたび出てくる人?
過去ログ見てまで得たい情報ではないから
……まっいっかwテヘペロ
686:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 06:16:17.64 .net
めっきり寒くなってきたねw
秋の朝の詩
明けぬるか 衣手寒し菅原や
伏見の里の秋の初風
作者大江千里↓
月みれば ちぢに物こそ かなしけれ
わがみひとつの秋にあらねど
687:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 06:21:45.92 .net
先週秋桜畑でたーっくさん秋桜摘んできましたw
今週はすすきが群生する原っぱで画像撮る
予定でーすww
んじゃネタやりまーす!
688:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 06:32:51.96 .net
今週干されたゴルゴとあっちゃんは
巡業に…愛知のイオンモールでDA PUMPの
前座で出演中
G「あっちゃんいつもねやったげてぇ~~」
あ「おう!聞きたいか!俺の伝説ベスト10!」
あ「チャンスは100%つかみとる!!!」
G「凄い!ピンチで100%ダメにするぅ~」
あ「家にはトイレが8つある!!!」
G「住まいは公衆トイレですぅ~」
あ「立ち読みを店員に注意される!!」
G「そのまま寝そべり熟読開始~!」
愛知県民にはウケずにこのままでは営業出来るのか?果たしてゴルゴの運命はいかに!!!
689:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 08:35:32.48 .net
ニューヨーク市マンハッタン区アッパーウエストサイド。ここに「ダコタ・ハウス」が立つ。
19世紀に建てられた当時からア�
690:Bどこかで見た人だと思っていたんだ」と叫んだ。 広能ゴルゴはいったい何が起ったのだと訊きたそうにマイケルゴルゴを見たが、ファミリーのドンである男は「さあ?」と肩をすくめて首を傾げて両手のひらを上げるばかりであった。
691:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 08:57:12.97 .net
長編カキコの方がオリジナルより面白い事に危機感を抱くたかをゴルゴ
692:668
18/10/20 09:04:48.99 .net
>>669
前段の花形のセリフが後段のそれで矛盾しているのは許してくれい(笑)
693:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 09:12:45.22 .net
極秘裏に行われたはずの広能・一徹会談であったが、
呉を本拠地とする槇原組の若衆が「スミレ」に入っていく二人を目撃。
これを知った槇原ゴルゴはすぐさま広島・山守ゴルゴのもとへ走った。
「一徹ゴルゴが広能についた…」この情報に山守ゴルゴは動揺を隠せず、
「こんなが呉をビシーっと締めとらんけん、こがなことになるんじゃ。
このおとしまえ、どうつけるんならワレ」と槇原ゴルゴに逆切れ。
自分では広能ゴルゴや一徹ゴルゴを殺る度胸もない槇原ゴルゴは、
得意の嘘で「おとしまえ言うてわしは問題ないが、女房に腹に子がおって…、
将来のことを思うとかわいそうでかわいそうで、ふひ、ひぃぃぃぃ」と
泣きを入れる始末。
一方の広能は帰国後、謝意を示すため花形ゴルゴを訪ねるべく神戸へ。
ポートアイランドに建つ30階建ての花形コンツェルンのビルで、
花形の秘書を名乗る、元巨人軍で俊足で鳴らした、一目でゼニアの生地と分かる
仕立てのいいスーツ姿の男に最上階の眺望のいいVIP室へと通され、待つこと10分
独特の高ビーなムードを醸し出しながら現れた、長髪で体躯がよく上品な花形ゴルゴ。
「広能さんわざわざ呉からありがとうございます。ま、こんな狭いところで心苦しいですが、
どうかラクになさってください。飲み物は何になさいますか、といってもアルコール類はドンペリしか置いてないんですがね…
義父によく焼酎を出せと叱られるんですが(笑)」
しばしの雑談のあと、少し間をおいて広能ゴルゴが、
「花形さん。わしゃ、明石組の岩井さんと懇意にしちょるけん、よう覚えといてつかあさい。
明石のモンは仲良う可愛がったって欲しいんですわ。もっとも、
花形さんみたいな堅気のお忙しいビジネスマンにはワシらみたいな日陰モンに縁はないと
思いますがの(笑)」
これを聞いた花形ゴルゴは、
「明石の親分さんにはタイガースに在籍当時からずいぶんお世話になっているんですよ。
なにせこの土地柄ですからね。私もこう見えて任侠道の方々の知り合いも多いんです。
どうですか広能さん、この私と兄弟になってくれませんか。その方が私も中国地方でビジネスがしやすくなる」。
と、驚きの一言。
こうして、広能ゴルゴと花形ゴルゴは五分の兄弟杯を交わすことになり、
明石組・明石辰男親分を媒酌人として有馬温泉で無事、杯事が行われた。
コルレオーネファミリーと花形財閥という2つの巨大勢力をバックに付けた広能組は
一気呵成に広島を落とさんと攻勢を強めだし、この事態に山守ゴルゴは、
「あの一徹の腐れ外道、ワシが東京で面倒見てやったのをコローっと忘れよって、
広島で山守の反目に回ったらどうなるか思い知らせちゃるけ、のう槇原よ」
と話しかけるも、
戦況を冷静に見極めどっちが得かよく考えてみようという自己保身最優先で煮え切らない態度のまま
「へ、へい、広能には地獄見せてもらいますけ」と返す槇原ゴルゴ
こうして山守組と広能・一徹連合の先鋭化した若者たちの小競り合いは続き、
一徹が仕掛けた広島やくざ戦争は、いまや一触即発の状態であった。
694:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 10:08:00.79 .net
>>670
同感です。カスオの嘘くさい麻雀がどうしたこうした
の嘘まるわかりのゴミのような駄文よりは読めるw
695:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 11:13:35.17 .net
>>660
あんたは他の掲示板やSNSのネタの種になることをばら撒きに来たのか?
696:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 15:05:19.54 .net
人夫や印刷の職工から芸能人になったりプロ野球の監督をやったり、あげくにマフィアのボスと知り合いに
なったり・・・
長くて変な夢を見ちまったよ。駅員さん、次の汽車はいつ来るの?え、2時間後・・・。
あ~あ、また寝過ごしちまったか。ま、いいや。おばちゃん、精が出るねえ、何掘ってんの?
大根かあ、おばちゃんの肌みたいに真っ白だねえ、若い頃はさんざん男を泣かしましたよって色だな。
やだよ、だって照れてやんの・・・汽車待ってても仕方ない、その辺で一稼ぎするか。
ホームのベンチから立ち上がって大きく伸びをして、年季が入った大きなトランクを下げて田舎道を歩くゴルゴ
697:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 19:43:46.27 .net
駅の待合室でうたた寝していたこの男、その服装から堅気ではないことが一目で分かる。
この男こそ、山守ゴルゴが一徹封じのために送り込んだ、業界では知らぬ者はいない
凄腕の刺客、「人斬りの寅ゴルゴ」であった。
その完璧な仕事ぶりから、NYのマイケルゴルゴやバルジーニゴルゴらの依頼を引き受ける程である。
(アメリカでの通り名は、FastShooting Tiger である)
彼のトランクの中には仕事の道具…
即ち、M16ライフルやベレッタ92といった銃器が詰め込まれているのである。
寅ゴルゴの仕事のやり方は独特で、相手の虚を突く、あるいは遠方から狙撃するといった手段ではなく、
その人情味溢れるキャラクターを利用して相手の胸襟を開き、
信頼を得てからとどめを刺すのを常套手段としていた。
こうしてとぼけたふりをしながらも、ターゲットである一徹ゴルゴの長屋に到着。
「か~汚い家だねえ、ったく」と顔をしかめるも、「誰じゃ?何の用じゃね?」と
一徹ゴルゴが引き戸を開けると、
「これはこれは、星一徹さんとお見受け致しやす。あたくし、生まれも育ちも葛飾柴又…と、
お馴染みの軒下仁義。
なぜか相手の警戒心を解き、打ち解けてしまう人柄にさすがの一徹ゴルゴも、
「まあ、ここじゃなんじゃろう、入って一杯やらんかね?いけるクチじゃろう?」
と、ふたりでスルメを肴に茶碗酒をあおりながら歓談。
「一徹さんとかいったね、物の始まりが一ならば、国の始まりが大和の国、島の始まりが淡路島、
泥棒の始まりが石川の五右衛門なら、助平の始まりがこのオジサンっての。ね!
笑っちゃいけないよ、助平ってわかるんだから目付きみりゃ、ね。」
「がははは、こりゃかなわんわい」とすっかり意気投合してしまった一徹ゴルゴと寅ゴルゴ、
あまりに盛り上がりすぎて、仕事をおっぽらかしちゃった寅ゴルゴであった。
698:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/20 20:45:59.09 .net
「・・・そのリリーって女がさ、一徹さんの前だけどさ、そりゃもう美人でね、そのうえ唄が巧いと来てる。だから俺はさ、いつかリリーのためにでっかい劇場借りてよ、そこで歌わせてやりたいんだよ。
さーっとこう幕があくね、そこへリリーが出てくる。お客さんが『待ってましたリリーちゃん』とかなんとか声かけてね、拍手がば~と波みたいに劇場じゅうに広がって、そこでリリーがマイクに向かって『ひ~とり、さかばで~~のむさけは~~♪』なんて歌い出すんだ。
パーッとスポットライトがリリーを照らしてさ、舞台の上から雪か桜のように紙切れがパラパラパラと舞い落ちてきてさ・・・
俺はねリリーに一度でもいいからそういう舞台で歌わせ・・・、あれ、一徹さん、どしたの? 寝ちゃったの、一徹さんよ」
寅ゴルゴが調子よくしゃべっている間に一徹ゴルゴは酔いつぶれてしまったらしい。折った座布団にのせた腕を枕にして鼾まで立てている。
寅が何度揺さぶってもまるで起きない。それを確かめた瞬間、寅の細い目が鋭くつり上がり瞳孔が底光りした。
「一徹さんよ、あんたには恨みつらみはござんせん。これが俺の渡世でござんす。殺しという因果な稼業を背負った人非人の穢れた刃(やいば)で引導を渡したかねえが、どうか寿命と諦めておくんなせえ、南無阿弥陀仏!」
と腹巻きの中に仕込んでいた小刀を振り上げ、一徹ゴルゴの喉元に突き立てようした瞬間、小刀が寅の手から吹っ飛んだ。
「うっ!いてえ、なんだ!?」と寅ゴルゴの目の先には野球のボールが転がっている。
「こいつが俺の手に当たったというのか!?こんちくしょう!どっから飛んで来やがったんだ?」
立ち上がって部屋中を見渡すと、ひと間しかない部屋の窓は閉まったまま。台所の窓や家に出入りする引き戸も同じである。
一徹ゴルゴの家に上がった時から気になっていた壁の穴から、としかいいようがない。
「寅さんとやら。こんなことだろうと思っ
ていたよ。わしを殺ろうとは100年早いわ。わはははは」
酔いつぶれていたはずの一徹ゴルゴが日本刀を手にして立っている。
「満くん。ありがとう。もういい。入ってきてくれ」
表の引き戸がつっかえひっかえ開けられると、花形ゴルゴがバットを手にして入ってきた。
「僕のノックアウト打法の精度も落ちていないようだ。フフフ、お義父さんが飛遊馬君のコントロールを鍛えるために利用したあの穴がこんなことで役立つとは皮肉なもんですね・・・さて、この殺し屋さんをどうします?」
すっかり諦めたのか、もうどうでもしやがれとばかりに寅ゴルゴは「ふん!」とふてぶてしい表情で腕を組んであぐらをかいていた。
「この男が広能さんの差し金だとしたら話の持っていきようがえらく複雑になる。どうやら広能さんにわしは騙されていたようだわい。わしも耄碌したもんじゃよ」
ためいきをつきながら、ちゃぶ台の上のコップに残っている酒を一気に呷る一徹ゴ
ルゴであった。
699:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 04:54:28.84 .net
「誰に頼まれたんじゃ?広能か?いや山守じゃろう?」と寅ゴルゴに詰め寄る一徹ゴルゴと花形ゴルゴ
「ふん、殺されたって言うもんかい。斬るなり焼くなり好きにしてくれ」と寅ゴルゴ
「そうか、では仕方あるまい」と一徹ゴルゴが日本刀を振りかざすや否や、
「ちょちょ、待ってくれよ、言うよ、言うってばさ、もう、よしなよ乱暴は。ねえ、大人なんだからさ。」と寅ゴルゴ。
結局、自分は山守ゴルゴが差し向けたヒットマンであることを打ち明けた寅ゴルゴだ
700:ったが、 「さて、満君よ、この男、どうしたもんかいのう」 「お義父さん、この男は性根はいい男だし、お茶の間の人気も高い。始末すると世間を敵に回し厄介なことになりますよ。 ここは縛りつけて柴又帝釈天へでも放り投げておけば万事丸く収まりますよ」と花形ゴルゴ こうして山守の仕組んだ一徹暗殺計画は失敗に終わった。 気が収まらないのは一徹ゴルゴである。 また、山守ゴルゴもこの暗殺計画が明るみに出た以上、広能・一徹連合との全面戦争は不可避と判断。 山守は先制攻撃とばかりに、一徹軍団のナンバー2、テツラー上りの酒井ゴルゴが おもちゃ屋に入ったところを銃撃し殺害 酒井ゴルゴの告別式場にのり込み 「哲っちゃん、おまえ、こんなことしてもらって満足か?満足じゃないじゃろうて」と言うなり、 献花に向けて魔送球を連発。 後ずさりしながらも「一徹、きさん、こがな真似してただで済むと思っちょるんか」と ジギリをかける山守ゴルゴに 「山守さん、球はまだ残っておるんじゃよ」と、ボールをお手玉しながら答える一徹ゴルゴであった。
701:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 07:38:55.79 .net
「おやじさん、あんたなんちゅうことしてくれたんじゃ。一徹ゴルゴさんと組まないと明石組の東京進出が危なうなる。
そのことで稻原さんに目をつむってもらうためにもここは東の者と仲良うして明石組が東へ通りやすいように恩を売っておかんことにはと、おやじさんも言うておったやないですか。それを的に掛けたじゃと。わしの顔も丸つぶれですけえの!」
山守ゴルゴの事務所兼邸宅の奥座敷で、出されたビールをコップから溢れるほどつぎ、飲み干して乱暴にコップを割れんばかりにたたきつけるように座卓に置く広能ゴルゴ。
「なんじゃ、おんどれ、親のわしに説教するつもりかいのう!この親不孝者めが。だいたいおどれに甲斐性がないから、寅か猫かしらんがあがいな口だけは達者の盆暗を鉄砲玉に使うしかなかったんじゃ」
尖らせた口元を歪めながら、山守ゴルゴも真っ赤になってどなり返す。
「鉄砲玉て。ほしたらおやじさんはハナから一徹ゴルゴさん取る気でおったのですか。・・・やっとれんのう。わしゃつくづく懲りたですわ。もろた盃は返しますけえ」
「おお、返せや返しちゃれや。子が親を破門するやて聞いたことありゃせんわ。おんどれは渡世の筋ちゅうもんをどないに思てるんじゃい!」
「渡世の筋を外したのはそっちの方やないですか!」
いっそう気色ばんで立ち上がる広能ゴルゴ
「落ち着けや広能。おやじさんもここはひとつどうかこらえてつかさい。広能よ、親から下ろしてもろた盃を割るやて、こんなは逆縁になるちゅうことを知って言うとるのかの。
わしら極道で一番やったあかんことじゃけ、それはこんなもようわかっちょるじゃろ。ここはとにかくおやじさんに詫び入れや、のう」
横から槇原ゴルゴが山守をちらちら見やりつつ、広能の肩に手を置いて言った。
その手を邪険に払いのけ、
「おう、槇原よ、おまえがそがいのこと言うとは。わしゃ聞いてて顔から火が出ちょるけんの。何が親じゃ逆縁じゃ、ああ?
おまえ、こないだ神戸まで出向いたそうじゃの。宮地さんに会いによ。明石の親分さんの盃を欲しいちゅうてねだったそうやないの。明石組の相原さんがそう言うちょったわ。わしが知らんとでも思うちょるけんの?」
と広能ゴルゴはせせら笑いながら言った。
「うぐ…そ、それはじゃ、この組のことを思うてやったことじゃ。わしの欲なんかありゃせんわ。おやじや組のことを考えてのことじゃけえの」
自分をにらみつけている山守ゴルゴの視線を痛いほど感じながら、タコみたいな唇を余計にすぼめて冷や汗を垂らしながら必死の弁解一方である。
「親のためじゃと。開いた口がふさがらんわ。二親股に掛けるのも渡世の筋ちゅうて、立派な筋もあったもんよ。ほれさっきみたいに能書き垂れんかい、おう?」
そこへ若衆が腰をかがめながら入ってきて「おやじさん、呉の大久保さんが見えられましたが」と山守に小声で告げた。
「おおそうか。ええとこへ来てくださった。お通しせんかい。おい、広能の処分はあとじゃ。
この際また大久保さんになにかええ絵図でも描いてもらわんと、わしら神戸に下手打ちしたも同然じゃけ、戦争になるやも知れん。出来の悪い子を持ちゃ親も頭が痛いわ、ふん」と広能ゴルゴと槇原ゴルゴを交互に見据え吐いた。
(全部、自分が巻いた種じゃけ、よう言うわ。これで一家の親じゃけんの呆れるわ)と相変わらずの山守ゴルゴの身勝手さに憤怒の炎を新たに燃やす広能ゴルゴであった。
702:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 09:40:54.73 .net
なんちゃってヤクザさんの長ったらしいレスにウンザリする正統派ゴルゴスレ住人
703:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 12:27:56.88 .net
山守ゴルゴと広能ゴルゴとの険悪な事態とまさに時を同じくして、明石組系の二次団体益田組が突然、横浜に事務所を開設し
菱の大紋を上げた。
これには稲原組をはじめ、松葉会、住吉会など関東やくざが激しく反発。大物右翼活動家である児玉ゴルゴの仲介もままならず、
さすがの長老、大久保ゴルゴでも手に負えぬ大物の、明石組:明石辰男ゴルゴと稲原組:稲原龍二ゴルゴは対峙しあうばかりであった。
明石組の斬り込み隊長である宮地ゴルゴ(のち若頭)、そして若頭の岩井ゴルゴ、安原ゴルゴらも関東での稲原組との一大抗争に備えるべく
広島からいったん身を引いたのである。
何とか事態収拾の糸口を探るべく、岩井ゴルゴは広能ゴルゴを介して密かに一徹ゴルゴと会談の場を設けた。
場所は浅草の料亭である。岩井ゴルゴにはアウェイであるが、一徹ゴルゴの顔を立てねばならぬ。
先に料亭に入り、一徹ゴルゴを待つ岩井ゴルゴと広能ゴルゴ。
そこへ、珍しく着物姿で一徹が現れた。
「岩井さんとやら。ずいぶん待たせたようじゃな。すまんことで」
「一徹はん。はじめまして。明石組の岩井いいます。ま、座っとくんなはれ」
「明石組といえば日本一の組であろう?その若頭ともあろう御方が、わしなんぞに何の御用かの?」
「ま、仕事の話はあとでゆっくり。おーい泥鰌鍋はよ頼むで」と、一徹には超ぜいたく品で滅多に手が届かぬ泥鰌鍋を催促。
「なに、泥鰌とな。これはまた乙な。(しかこの男は関西の…、関西では泥鰌など食わぬはず)…」
「いや、ほんのお近づきにと思いまして。こんなもん、関東のお人やったら食い慣れてますやろな」
「これはこれは、誠にありがたい。あんたの心意気、しかと受け止めましたぞ。して、頼みとは」
「実はでんな。うちと稲原さんとこの仲裁をお願いしたいんですわ」
ここで広能ゴルゴが、
「一徹さん、稲原の親分さんと軍の仕事で一緒じゃったゆうんは聞いちょるんです。稲原さんは引き金が引けん言うて
兵役を免除されて、一徹さんも肩を壊して退役して、一緒に鉱山の仕事しとったことがあったゆう…」
「ああ、稲原さんのことはよく知っておるよ。とにかく気風のいい男じゃった。
あんたたちもおんなじ極道じゃが、ちょっとタイプが違うようじゃった」
「その稲原さんと、明石組の手打ちの話してもらえんですか。今日、岩井さんが浅草まで足運んでくれたんは、
一徹さんを男と見込んでのことですけ、わかってつかあさいや」
と広能ゴルゴにすっかりおだてられ、
「わかった。ワシから稲原クンに一度話してみよう」と迂闊な返
704:事をしてしまった一徹ゴルゴ このとき、稲原をクンで呼んだことが新たな禍根を生むことになるとは知る由もなかったのである。
705:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 13:32:41.67 .net
みんなー!あつまれぇ~~!
さぁ今日も元気にゴルゴおにいさんと
体操するよ!
まずは狙撃の体制から行くよ!
706:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 15:45:08.42 .net
「うむ。いくら読書の秋とは言え、長編カキコを読むとさすがに肩が凝るわい」と
ラヂオ体操を始める一徹ゴルゴ
707:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 17:12:20.16 .net
朝日印刷が潰れ、米を粥に変えてしのいでいる博ゴルゴ夫婦の家に寅ゴルゴが「とらや」に行くより先に寄り、
夫婦が貧しい中でももてなそうと必死で調達した肉を焼いてもらい舌鼓を打ち酒に酔い、例によって旅のエピソードを
小芝居交えて調子に乗ってしゃべっているうちに「しかし、博あれだねえ。さっきからこの家のまわりでさ、犬が何匹か
ワンワン吠えてるけど、あれかい、河原に野良犬でも増えたのかい?気をつけろよ。腹すかしてるからさ、人間の肉でも
なんでも平気で食っちまうからさ。卑しいったらありゃしない。畜生とはよく言ったもんだね屋根屋のふんどしと来た
もんだ。なあ、おい博」と笑う寅ゴルゴに引きつりながら「そうですね、義兄さん、アハハ…ハハハ」と気弱く笑う博ゴルゴ
708:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 19:11:50.65 .net
ひさしぶりに一徹ゴルゴの長屋を訪ねると、表札が板きれから花崗岩に。
「ときに一徹さん、あんた最近大変な長編カキコに出演しとるそうじゃね。大したもんじゃ。
暮らし向きもようなっておるみたいじゃし、羨ましい限りじゃわい」と、
旧知の友の活躍を自分のことのように喜ぶ段平ゴルゴであったが、
「どうじゃろう、このワシもセリフなんか無しのちょい役で構わん。
カキコに登場させてもらえんもんじゃろうか…」との申し出に、
自分はもはやこの男などと同類のただの飲兵衛の日雇人夫ではないというプライドから、
「まあ一応スレ主には話してみよう。しかしね段平さん。
長編カキコに出ると言うのは、生半可なことではない。いわば前座からメインのタイトルマッチに上がるようなもの。
それ相応の覚悟と、何よりキャラとしての実力が伴わねば所詮水泡に帰すことを覚えておくがよかろうて」
と威圧的に訓示を述べる一徹ゴルゴ
709:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 20:09:57.37 .net
テレビのサスドラの原作作家を読んだくらいで「私はミステリーのファンです」と言って欲しくないジョン・ディクスン・カー・ゴルゴ
710:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 22:38:14.85 .net
寒いね。
711:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/21 23:18:40.42 .net
↑IP…
712:名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!
18/10/22 08:03:53.48 .net
ちんちんペロペロ大会でもろたジャンボペロペロキャンデーをエライヤッチャエライヤッチャヨイヨイ~と踊りながらナメてる加須雄やねん
713:名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!
18/10/22 08:16:00.96 .net
>>688
それな。
714:名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!
18/10/22 08:32:21.18 .net
秋深し 隣は何をするゴルゴ
715:名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!
18/10/22 09:26:46.53 .net
>>690
丸わかりなのにね…ppp
vipperだっ!て騒ぐのかな。あのバカはw
716:名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!
18/10/22 09:27:45.84 .net
>>689
比喩が合ってるw
717:ゆーじん( ̄з ̄)
18/10/22 10:15:29.88 .net
今日から仕事し放題!頑張れよ!
朝っぱらから嫌がらせメールが来て
更年期でもないのに、なんだかイライラしちゃう!…のゴルゴw
718:ゆーじん( ̄з ̄)
18/10/22 10:21:46.39 .net
ついでに温めといたネタ放出するか…
G「あっちゃん、いつものやったげてぇ~!」
あ「聞きたいか?俺の伝説ベスト10!」
あ「切符も買わずに改札口直進!」
G「凄い!そのまま駅長室直行!」
温めたどころか丸パクりのゴルゴ……
719:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/22 11:41:18.71 .net
>>693
隠喩 ちょっ、おま…
720:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/22 15:39:29.89 .net
明石組の快進撃はとどまることを知らなかった。新しく若頭となった宮地ゴルゴは組きってのイケイケ武闘派であり、
愚連隊の頃から天塩にかけて育てた、別名「殺しの軍団」と呼ばれた柳沢組組長柳沢二郎を切り込み部隊として、
岐阜、名古屋、浜松と、東海道を縫うかのように激しい抗争をくりかえしながら地場のやくざ組織を次々に傘下にお
さめてさせた。
すでに横浜に橋頭堡として事務所を構えた益田組はおもに芸能関係をその資金源とし、明石組が経営する明石芸
能社が擁する、当時日本一の人気を誇った女性歌手を駒に東京の大手芸能プロの興行になにかと横槍を入れだし
たのである。
こうして関東方面になにやらキナ臭い匂いがのぼりたちはじめたある日のこと。熱海の歓楽街にあるキャバレー「ホ
ットシー」で、稲原ゴルゴは一部の側近を引き連れ、一夜の宴を張った。
そこへたまたま遊びに来ていた岩井ゴルゴが一徹ゴルゴを伴い、稲原ゴルゴの席に表敬に訪れた。時が時である。
内心の緊張を抑えながら表向きは双方とも笑顔で名刺を交換しあい、岩井ゴルゴが「ああ、稲原さん。ご存知かも知れ
まへんが、紹介しときますわ。こちら星一徹はんいいまんねん。まあ、わしとこのアドバイザーみたいなことをお願いして
ますねん」と一徹ゴルゴを引き合わせた。
「星さんですか。お噂はかねがね伺っております。さ、どうぞおかけください」。岩井の顔もあることだし、なによりも自分よ
りも年長の男、長幼の序よろしく稲原ゴルゴはうやうやしく一徹ゴルゴに着席をうながした。
「ああ、あんたが稲原君ですか。さすがは関東一の親分さん、若いというのにこの貫禄はたいしたものです」と、それまで
稲原ゴルゴが座っていたソファ中央部にどっかりと座り、両手をソファの背もたれにかけて、稲原ゴルゴに付いていた左右
のホステスたちを交互に見やりながら「おなご連も粒ぞろいじゃのう。今夜だけはわしだけにサービスしてくださらんか。
うははは」と大笑い。
自分の親分を「あんた」「君」呼ばわりするわ、親分の席に図々しくも座るわ、といった一徹ゴルゴの傍若無人なふるまいを
臍を噛むを思いで、それでもなんとか辛抱しながら見ていた、出水ゴルゴ、別名モロッコの辰がついにその堪忍袋の緒を
切ってしまった。
鼻の穴を大きく広げて「おい!いいかげんにしやがれ!このジジイ、うちのオヤジに向かって「いなはらくん」だとお。この
やろ。表ぇ出やがれ」と手にしたビール瓶をテーブルに叩きつけて割った。
「やめろ、モロッコとこれも稲原ゴルゴの懐刀である石河ゴルゴが一徹ゴルゴとモロッコの間にわって入った。岩井ゴルゴも
「星さん、いくらなんでも無礼が過ぎますわ、謝っとくなはれ」と一触即発のなりゆきをなんとか止めようとする。
売り言葉に買い言葉、一徹ゴルゴも激情型の男である。「血気盛んなお若いの。わしに勝とうと思いなさんな。落ち着け
落ち着け、アハハハハ」と火に油を注ぐように小馬鹿に笑うのであった。
721:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/22 20:28:15.09 .net
モロッコゴルゴと石河ゴルゴのもみあいが落ち着いたところで、ソファに腰を下ろしたままの姿勢で稲原ゴルゴが、
「一徹さん…、とお呼びすればよろしいか。ここはこのふたり、若気の至りと堪えてやってもらえませんか。責任は親であるこの私にある」と、
堂々と謝意を示した。これにはさすがの一徹も、(この男、なんという器の大きさ。西の明石、NYのマイケルと渡り合えるのはこの男
ぐらいのもんじゃろう。残念じゃが広能ゴルゴや岩井ゴルゴより一段も二段も上じゃ。そんな男にわしゃ、なんと無礼な真似をしてしまったことか…)と
悔恨の念を募らせ、「いや、稲原さん、悪かったのはこっちじゃよ。酒のせいにするのは下衆な話じゃが、わしゃ、酒癖が悪くての。
あんたの顔に泥を塗るような真似をしてしもうた。潔く謝ろう。このとおりじゃ」と深々と頭を下げた。
一徹ゴルゴに頭を下げられて、場のパワーバランスが崩れた。岩井ゴルゴが強気に出ることができなくなったのである。
ここは一徹に任せるよりほかにない。
「稲原さん、いや稲原の親分、いっぺん、明石組の明石親分と会ってみる気にはならんかね?ワシも同席しよう。
これに稲原は、「ほかでもない一徹さんのお頼みを断るわけには参りやせん」と二つ返事。
こうして日本を二分する明石組・稲原組の話し合いの場が設けられることになったのである。
しかし明石組の全国制覇への野望は、明石ゴルゴをして、「百戦して百勝」といわしめた若頭宮地ゴルゴら獅子奮迅の活躍で北陸、山陰、
四国と拠点を築いていく。中でも「マテンの黒シャツ」こと柳川ゴルゴと並んで猛威をふるったのが、
夜桜の彫物で名を馳せた「夜桜の寅」ゴルゴである。
明友会との抗争で福岡に潜伏中の寅ゴルゴは、夜になると博多のネオン街へと繰り出した。
襟を立てたままコートを羽織り、帽子を目深にかぶって歩く姿はあっという間に博多のホステスたちの間に浮名を流した。
店に入ると、「よ、やってるかい。そりゃ結構、結構毛だらけ猫灰だらけってねぇ、あのさ、一番奥空いてんだろ、そこ座るからそこ。
角ビン持ってきて角ビン、もたもたしてんじゃないよやんなっちゃう。東京の人間はね、気が短いの」と、やたらとよく喋る。
酔いが回ると皿を箸で叩きながら唄う。その姿にホステス達は「ウチもいっぺんでよか。あんな男に抱かれてみたか」という始末。
店を出る時も、「これで払ってきてくれ」と500円しか入ってない財布ごと渡す気風のよさは博多中の人気者であった。
しかし、夜遊び続きで不摂生な暮らしが祟ったか、風邪を背負いこんでしまい、アパートで寝込んでいるところを
マッサージ師に変装したさくらゴルゴに見つかってしまい、
「お兄ちゃん、何やってんのこんなとこで!おいちゃんもおばちゃんも心配してるのよ!」と、柴又へ送還されていったのである。
722:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/23 06:52:22.11 .net
>>692
それな。
723:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/23 08:01:45.08 .net
「四代目は宮地、あんたがやったらええと思うわ」。明石辰雄の亡き後、その偉大すぎた三代目の跡目をめぐって疑心暗鬼が渦巻いていた組内の大勢は、次第に宮地派と岩井派の二つの派閥に収斂されていた。
派閥間の綱引きが奇妙な、しかし綱渡り的なパワーバランスを生み、それを巧妙に操っているのが三代目姐である久美子未亡人である、久美子の下に明石の代紋は今のところ割れる気配はない、というのが兵庫県警の分析であった。
しかし、この均衡も去年の事始めの後、久美子姐宮地をひそかに自室に呼んで、冒頭の言葉を「あくまでうちの希望やで。あんたら幹部会が決めたことが一番肝心やから、そこを間違うたらあかん」との断りを添えて告げたことで崩れてしまう。
宮地ゴルゴは「姐さん、それはよう心得とりま」と返した言葉とは裏腹に三代目姐の言葉をほとんど正式に近い跡目相続認定と受け止めたのである。
(岩井のアホめが広島あたりの田舎極道とつるんで勝手なことばかりしくさる。せやからあんな槇原みたいなゴミにまで親分の盃をくれ、ちゅうてナメたこと言うて来くさるんや)と常々苦々しく岩井ゴルゴの動きを見ていた。
(岩井をイワさんことには明石の代紋に傷がつく。この際岩井を消さなあかん)とさえ結論づけていた。
岩井ゴルゴとて、この宮地の腹のうちを読んでいた。もともと折り合いが悪い相手で「若頭(かしら)は前へ前へいくばっかりで危なっかしいて見ておられん時がある。
鶴橋の明友会を潰した時もそうや。相手はたかが愚連隊やんけ。それも『青い城』での親分に対する狼藉は向こうの幹部一同指を出してまで詫びと入れてきとったんや。
それを受け取らんといらんドンパチ起こして、大阪府警にまでわしら目ェ付けられるようになったんや、と宮地のいないところでこぼしていたことさえあった。
岩井にも跡目の魅力は何事にも代え難い。今のうちに宮地一派を一挙殲滅する絵を描き始めていた。
また最近知り合った広能ゴルゴ、一徹ゴルゴの二人も捨てがたい「人材」であった。
広能は田舎極道にしておくには惜しい男。なにかと自分を慕い頼ってくれる可愛い弟であり、なにより極道としての筋目が一本ビシと入っている。人間に裏表がなく根性と度胸が据わっている。
一徹ゴルゴは筋目と義理の重さを古風といえるほどわきまえており、若い者の人望も厚く、堅気にしても極道にしても若い者がその背中を見て大きく育てさせる術を身につけている。
酒が好きでその上での失敗もままあるが笑って済ませてやりたい可愛げめいたものもある。
一徹ゴルゴはまた娘婿というつながりで、今や日本を代表する花形コンツェルンとのパイプも深い。その総帥である花形ゴルゴはマフィアに友人がいる。
腕を組んで目を閉じ岩井ゴルゴは思う。これからの極道は斬った張っただけじゃあかん。正業でしのいで伸していく時代に来とる。世間や警察の目も昔と違うて厳しなっとる
、その意味でも花形ゴルゴというカードは大きいんや・・・
明石組が名目ともに日本一の組織となり、ゆくゆくは世界を相手に暴力でのうてまっとうなやり方で版図を拡げるためにも、イケイケドンドンだけが取り柄の宮地なんぞはさっさと消えてもらわんなあかんのや。
わしが宮地に変わって日本の首領となったる!武者震いが岩井ゴルゴの全身に波となって伝わり、あくなき野望が彼の胸底でさかんに熾りだしていた。
そこへ若衆が「岩井の兄貴、若頭の行動パターンがようやくつかめましたわ。
若頭は金曜の夜、必ず江坂にあるこれ(小指を立てて愛人の意)のマンションに行きはります。堅気がぎょうさん住むマンションでっさかい、弾よけ(ボディガード)には若衆は連れていきはりません。
宮地組の若頭を同行させてるみたいです。あとはクルマの運転手だけらしいですわ」と伝えた。
「たった3人でかい。カシラらしいの。わかった。ご苦労やった」
「若頭がどうかしはったんでっか」
「あほんだら。おのれは余計なこと知らんでええんじゃ」
岩井ゴルゴは一喝して手をシッシッと振って若衆を部屋から追い出し、「さて」とデスクの上で組んだ両手の上に顎を乗せ「チャカと腕の立つ奴見つけなあかんな。どうしたもんか」と思案にふけるのであった。
724:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/23 09:43:42.91 .net
岩井ゴルゴは考えを巡らせた。岩井組とて、明石組の中核をなす名門中の名門である。その組長である自分が跡目を継ぎ、
巨大コングロマリットである花形コンツェルンを利用しつつ、コルレオーネファミリーとの杯外交を活かせば欧米進出も夢ではない。
日本の極道でそこまで上り詰めたものはいない。
そこで得られる利権と比べれば、たかが日本国内で全国制覇に奔走する宮地ゴルゴなど取るに足りぬではないか。
問題は宮地暗殺の具体策であった。
弾よけを連れていないとは言うものの、相手は自分の若頭、宮地ゴルゴである。万が一にも仕留め損なうことは、即、己の身の破滅に繋がる。
よって、第一に、腕が立つ人間であること。
また、成功しても身柄確保され口を割られるようでも困る。よって、実行犯にも「物理的に」喋れなくなってもらうのが一番である。
よって、第二に、仏になっても問題にならない人間であること。
の2点が要求された。縁遠いとはいえ槇原ゴルゴのような人間にやらせるべき仕事でないのは明らかであった。
岩井ゴルゴはかつては鶴田ゴルゴにウイスキーのポケット瓶で殴りかかったことがあるほど粗暴であったが、綿密に策略を練る一面も
もち併せていたのである。そこで彼は、一徹ゴルゴ、広能ゴルゴに相談を持ちかけたのである。
場所は、念には念を入れ、岩井組が所有するリンカーンのリムジンの車中であった。
「昌ちゃん、うちの若頭のことやねんけどな」
「宮地さんかい、あん人になんかあったんかいの?」
「いや、そうやないねん。姐さんの考えでは、跡目は頭に…ちゅうのが組内部でのうわさやねん」
「ほうか。じゃけん、よその組のことじゃけ、ワシぁどうこう言う立場じゃないがよ」
「はっきり言うで。昌ちゃん、ワシは宮地いてもたろ思うとんねん。あれが跡目では組の行く末は知れとる。あれ殺ったらやで、自然と
跡目はこのワシが継ぐことになる」
「な、何を言うちょるんなぃ!頭殺るちゅうて、そんなおっとろしいこと!洒落でも誰かに知れちょったら、
こんな、どうなるんかわかっとろうが!本気か!」
「ああ、本気や。問題は、誰を鉄砲玉に使うか、そこで相談させてもろたちゅうわけや」
「こんなが本気言うなら、ウチの若いモン出してもええがの、手柄欲しい言う奴は、えっとおるけん」
「いや、すぐ足がつく人間ではあかんのや、それに口封じで死んでもらわなあかん」
「岩井さん、あんたがそがぁな考えの人間とは知らんワシがバカじゃったよ。一徹さん、あんたの意見は?」
ここで一徹が、
「岩井さん、もってこいの人間をわしがひとり知っておる。その男には戸籍がない。仏になっても誰にも気づかれんじゃろう。
腕もなにせ拳闘で鳴らした男じゃから確かじゃ。少々老いてはおるが、3人程度なら素手ゴロで片づけるじゃろうて。ふふふふ…」
と非情な笑いを浮かべる一徹ゴルゴであった。
725:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/23 09:46:54.90 .net
ビビりの加須雄くん
どうしたのかな、元気ないよwwwww
726:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/23 10:35:25.78 .net
>>702
呼ぶなよwってもう来ないんじゃないのww
727:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/23 11:26:55.48 .net
>>703
日本語でok.
728:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/23 13:35:16.68 .net
雨か。加須雄、傘ぐらい自分で買いや。
729:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/23 15:17:06.80 .net
>>705
わしに関わるな。あんまり調子に乗りなや。
(-""-;)
730:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/23 15:47:58.78 .net
雨やんでも「だれか、忘れるか落とすまで待ってんね~ん」て鼻垂らしながらおんなじ場所で突っ立ってたのう。ケッタイなやっちゃで加須雄は。
731:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/24 01:28:41.64 .net
>>707
なぁ駄仁夫よ、もうやめとき。
お前の回りのゴロツキどもにもそう言うとけ。
改めて言うわな。
もうこれ以上、ワシに関わるな。絡むな。
732:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/24 04:59:22.52 .net
♪僕の名前はカスオ、僕の名前はダニオ
二人合わせてカスダニだー 君と僕とでカスダニだー
733:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/24 06:15:05.54 .net
>>708
私の回り?
私の周り、でしょ。
それはともかく…
いちいち相手にするからおちょくられるの。
学習能力ゼロだな。
734:ゆーじん( ̄з ̄)
18/10/24 08:01:05.42 .net
せっかくのネタが色褪せるわw
カスオでもダニオでも
どーでもええわw
笑わせた者勝ちですわw
つーかまた今日もめっちゃ笑いたいんですけどー!お願いしまーす !私スランプなんで!
735:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/24 11:19:25.05 .net
『人生が変る1分間の深イイ話』にゲスト出演。
「スランプに陥った時はどうされてはりました?」と今田耕司に質問され、
「いい質問です」と言ってからしばし沈黙。その形相が鬼神のようでスタジオ全体が固唾を飲んで待つ。
やがておもむろに口を開き「スランプなんてスランプりすることで~す」とりゅうちぇる声でおどけて答えるお茶目な一徹ゴルゴ
736:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/24 18:29:29.61 .net
なけなしの金を投入し、自販機でストロングタイプの缶チューハイ、それもロング缶を2本買い、自販機前でガブ飲み
しながら「ちくしょー、一徹ゴルゴの野郎、結果的にわしを放り出しやがったんだ。クソッタレが」と喚く段平ゴルゴ。
一徹の話に乗り、あわよくば丹下拳闘クラブ再建の夢も夢のままで終わり、相変わらずの人夫仕事で日銭を稼いでは
全部安酒につぎ込み、寝泊まりする場所さえままならぬ毎日である。
ただでさえ酒にだらしない上に狷介で傲慢な性格ゆえ、山谷にある無料診療所に集うホームレスが自然に形成した
「山友会」のメンバーもシカトという形で外されてしまい、絵に描いたような孤独な老人となって、このドヤ街をさすらうこと
だけが彼の慰藉であり、また居場所でもあった。
一張羅でツギハギだらけのツイードのジャケットの胸ポケットから、震える指先で取り出した、縁が破れた一枚の写真に
「丈、ジョーよ、なんで死んだのだよ!おまえさえ生きててくれりゃ。昔はよかったなあ。このあたりもすっかり変わっちまった。
昔に戻りてえよ。一徹の野郎がチャンスを与えるふりをしてさんざん俺を利用して、結局ポイだもんな。だったら最初から
俺の前に現れるこたあなかったんだ。チキショウあの野郎」と自販機の前であぐらをかき、小便垂れるがままにグチグチと
独りごちるのも日課になってしまった。
「おいおい、段平さん困るよ。こんなところで座り込んでくれちゃあ。うわ。臭いとおもたらまたションベンこいてら。水撒いたり
して大変なんだから、さっさと立って。立て立�
737:ツんだ!段平、立ったら行った行った」 と店から出てきた酒屋のオヤジに怒鳴られ「うるせー、わかってらい。俺のセリフはじゃねえか。おめえとこの泥水みてえな酒 がションベンになっただけよ、掃除くらい文句言わずやっとけ」 むちゃくちゃな屁理屈をブツクサ垂れながら、よろよろ立ち上がり、ふらつきながら歩を進めたとたん誰かにぶち当たった。 なんと、にっくき一徹ゴルゴとどこかで見たことがある、たしか関西のヤクザ者だった男がニコニコと笑いながら立っていた。 「い、い、一徹ぅ~、何しに来やがったんだ!」とその胸ぐらをつかもうとしたが、酔余の手先はそれをさせない。 「相変わらず、呑んだくれとるのう。どうじゃ、もう一度わしに利用されてみる気はないか」と一徹ゴルゴが言った。 「てめえ、人をからかうのもいい加減にしやがれ」左に右に揺れる身体のまま段平は両手の拳を握りしめファイティングポーズを とったものであった。
738:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/24 20:53:26.38 .net
一徹ゴルゴは広能ゴルゴを伴い、泪橋の丹下拳闘倶楽部を訪れたのである。用件は当然、宮地ゴルゴ襲撃の依頼である。
土産は剣菱を2本用意した。これを広能が段平に黙って差し出すやいなや、段平の表情が変わった。
「段平の、今日はあんたにひとつ頼みたい事があって来たんじゃよ。これはその依頼主からの差し入れじゃ」
「ななな、灘の生一本じゃないかね!それも2升!何年、いや何十年ぶりじゃろう!こりゃありがたい。わしゃ生きとっってよかったわい」と喜びを隠さぬ段平ゴルゴ。
間をおかず一徹ゴルゴが、「紹介せねばならん。こっちの方は広能さんと言っての、ワシが呉の現場で働いておるときにずいぶん世話になったんじゃよ」
これに続いて広能が、「呉の広能言うもんです。一徹さんにえろう気張ってもろうたおかげでワシもずいぶん助かりましたわ」
広能は珍しくネクタイをしている。その日焼けした精悍な顔は、さしずめ大手ゼネコンの所長を思わせる。これは、事情を知らぬ段平ゴルゴに、
やくざの仕事であることを隠すためである。全ては岩井ゴルゴの描いた絵であった。
「広能さんは呉、広島ではビジネスマンとして活躍しておられる。本来ならワシら日雇い人夫が口をきける御人ではないんじゃが…」と、
一徹ゴルゴが言いかけた言葉を遮るように広能ゴルゴが、
「一徹さん、それは言わん言うたでしょうが。わしゃ男として、ひとりの人間として一徹さんを尊敬しちょるんですけ」
もともと厄介で頑固な性格は一徹と似たところがあり、義理人情に厚い段平ゴルゴである。この光景に心を打たれぬはずがなかった。
てっきり広能を大手ゼネコンのエライさんと思いこんだのである。日雇い人夫の段平ゴルゴからすれば総理大臣も同然である。
「ま、ワシのジムへでも上がってくださらんか。ちゅうても、今は誰もいやしないんじゃが」と二人を案内。
事務の土間に車座になって座った。広能が剣菱を茶碗に注ぐ。「さあ段平さん、じゃんじゃんやってつかあさい」
30分ほど飲ませたであろうか。剣菱が一本空になったところで一徹ゴルゴが切り出した。
「実はのう段平さん、大阪に、あんたに是非ボクシングを教えてほしいという人がおってな。この酒を差し入れてくれた人の知り合いなんじゃが、
喧嘩は強いらしいが、それを鼻にかけて悪さばかりしおる。無論拳闘はずぶの素人。身体が頑丈にできておるゆえ、スパーリングで
好きなだけ殴って教え込んで欲しいという話なんじゃよ。手加減は無用。足腰立たなくなるまで叩きのめして拳闘の厳しさ、
強い者はいくらでもおるということを教え込んでやってくれんか」
「うい~ひっく…ワシに拳闘を
739:お、お、教わりたい、じゃと、どこの馬鹿じゃそりゃ、1Rでパンチド、ドドランカーにしてやろうとも」 広能が、「場所は大阪のマンションです。ワシが案内しますけ、約束は金曜日の夜いうことになっとります」 こうして広能は江坂のマンションの駐車場で段平を下ろし、 「相手がエレベーターから出てきたら試合開始ゆう話になっとりますけ、思い切っていってつかあさいや」と言い残して姿を消したのである。 段平はスパーリングの積りである。まるでリング中央に立つように隠れもせずエレベーターの前に仁王立ちしていた。 そんな段平の肩を後ろからトントンと叩く者がいる。 「だれじゃ!これから大事なスパーリングというときに!」 「へへ、おっつぁんよ、ご老体が無理しちゃいけねえぜ。オレがやるのを黙ってみてな」 「ジョ、ジョ!ジョじゃねえか!おめぇ、生きてたのか!おらぁてっきりおめぇが死んだものとばかり思っておったぞ!」 「へへ、ホセごときのパンチで参る俺じゃねぇよ」 そのときエレベーターが開いて宮地ゴルゴらが出てきた。「なんじゃいわれこらぁ!」「ぶち殺すど!」と怒声が2、3飛び交ったあと、 バタ、バタ、バタと人間が床に倒れる音が立て続けに3回した。宮地ゴルゴは再起不能であった。 段平ゴルゴが隠れもせず突っ立っていたため、丈が現れた頃には通報されており警察の到着が早かった。 丈ゴルゴは傷害罪とはいえ未成年者ゆえ東光特等少年院に送られたのである。
740:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/24 22:09:07.77 .net
長編レスの人か人らか知らないけどもうやめたら?
741:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/24 22:36:50.39 .net
>>710
ほらぁ、また簡単に引っ掛かる…。釣ろうと思ったら、わざと間違えれば必ず指摘マンはここぞとばかりにパクっと食らいつく。
キミは「自分は賢しこいんだよ、オレは賢いんだぁ!分かってくれよ!」っと、必死だな。
お腹が空いた赤ん坊がママのお乳が欲しいの~と訴えるために、オギャオギャと鳴くのと同じだよ(笑笑笑)
何だか恥ずかしいね、情けないわ。
と苦笑うゴルギョ
742:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 00:42:30.55 .net
>>710
ワシに絡むな。もう一度言うわな。わしに絡むな、関わるな。(-""-;)
743:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 06:12:04.66 .net
本名、住所、顔まで割り出されているのにそれにきづかない、ある意味幸せといえるゴルゴ
744:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 07:24:59.70 .net
ゴルゴのストーカー見たわ(゜ロ゜)
745:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 08:29:51.06 .net
>>718
それな。
746:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 09:38:44.72 .net
天下の明石組の若頭と直参の親分が一人の少年にあっという間に打ちのめされたのである。。
それもステゴロで、である。「すげえー!」「神パンチ」といった大見出しがスポーツ紙や夕刊紙の第一面右肩に
踊った。
「こんな情けないことあるけえ!恥さらしもええとこじゃい!相手は堅気のそれもガキやいうやないけ!」
明石組本部大広間に非常召集を賭けられた直参組親分衆を前に岩井ゴルゴは吠えた。
しかし内心は、いよいよわしに追い風が吹いてきよったで、とほくそ笑んでいた。宮地派の親分たちの誰もが
誰とも顔を合わせないように身をすくめて下を向いたままである。
「次代を背負う男が弾よけも付けんと女のマンションへ遊びに行くやて無防備もええとこや。明石組の代紋の
重さをなんやと思てけつかるねん。
たとえ再起不能にならんでもや、明石組は素人の子供にナメられとるがな、と評価するのがわしらの世界や。
若頭はそんな理由で、あの明友会をいてもたんや。ほたら同じ理由で責任とるのが筋とちゃうけ」
容赦ない岩井ゴルゴの叱責は続く。
「そしたら何かい、若頭の指飛ばすんけ岩井よ。そんなことやったら余計に世間に笑われるで」中間派の組長が
岩井の咆哮にたじろぎながらでもなんとか発言した。
「あほか。何もそんなこというてない。どやろ?この際、カシラには引退してもらおやないか。そしてやな、ガキ
を後ろで手ぇ引いてたヤツが必ずおるはずや。そいつからケジメ取ろやないけ」
と言いながら、しもた!と慌てた岩井ゴルゴであった。
そんなことをすればいずれ広能や一徹に目が向けられる。それは自分が若頭たる宮地に矢を向けた事実に
たどりつくことであり、すなわち明石組そのものに反目であると当然みなされる。明石組の親分になるならん云々
以前に自分の極道生命が絶たれる結果を招いてしまうのは目に見えている。
しかし「ケジメ取ろうやないけ」と吐いた唾は今さら飲み込めない。広能はわしを裏切らんとしてもや、問題はあの
一徹のおっさんや。あいつはどうも信用出来ないのである。広能が太鼓判を押した人物でも油断ならないヤツや…
一徹ゴルゴをどないかせんといかん、喧々諤々の異見で紛糾する大広間いっぱいに漂う煙の中で、一徹のタマ取り
を模索する岩井ゴルゴであった。
747:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 11:29:20.88 .net
毛玉だらけのきちゃないジャージをこれも何日も穿きっぱなしの柄パンごと下げて人に尻向けて屁ぇこく癖は治しや、茄子雄ちゃん
748:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 12:41:00.95 .net
「捜査の手が及ぶ前に一徹を消さんことにはワシの身が危ない。仮にワシが描いた絵やと認めて突っ張ったところで、菱が割れる」
岩井ゴルゴは逡巡していた。
ところが事態は予想だにしない方向へと進み始めたのである。
まず、少年Jの証言では、彼と暴力団は無関係であった。彼はあいりん地区から山谷に戻る途中で偶然段平ゴルゴの姿を見かけ、
喧嘩の身代わりを買って出ただけである。三度の飯より喧嘩好きという荒々しい気性もあって当局は事件の計画性を疑わなかったのである。
一徹ゴルゴもまた一計を案じた。「けじめ取り」では自分が的にされる。よって段平ゴルゴを野放しにしておくのは危険である。
といって、その口を封じるのがたやすいことであることも一徹ゴルゴにはよくわかっていた。手を汚す必要すらなかった。
段平ゴルゴのもとに酒を届けさせ、毎日のように浴びるほど飲み続けさせればそれで事足りたのである。
取り調べに対し段平ゴルゴは事件当日のことはおろか一徹らと会った経緯さえ全く覚えておらず、事件は迷宮入りとなったのである。
「ケジメ」を主張した岩井ゴルゴであったが、これによって態度を変えた。定例幹部会では次のようなやりとりとなった。
「実行犯が恨みのない子どもやで。こんなもん始末したところで何になる?組が笑いもんになるだけや。それよりも、はよう跡目を立てて、
組にビシーっと筋通すんが先決やないか」と岩井ゴルゴ
宮地ゴルゴの独断専行に疑問を抱いていた竹中ゴルゴ、自分の後に打本ゴルゴと兄弟杯を交わされたことで個人的に宮地ゴルゴに
否定感情を抱く相原ゴルゴも「4代目は岩井ゴルゴ」で異存はなかった。
「そうや、そのとおりや。この際、岩井はんでええやないか」と、岩井支持を表明。
しかし、宮地を推す一派の中に、「頭はまだ生きておられる。無事やったらどうするのや。岩井さん、跡目跡目て、自分が立ちたいだけちゃうんか」
という声
749:が上がり、険悪なムードとなったため、幹部会で採決は行われなかった。 宮地ゴルゴは三代目姐御前の口利きで関西労災病院に入院中であった。少年Jのコークスクリューパンチによってテンプルにひびが入る 重症であったが、パンチが直接の死因ではなかった。彼は末期の肺がんであった。ニコチンガムにニコチンパッチでも禁煙に失敗。 最終的に禁煙外来で史上最強の禁煙薬「チャンピックス」を処方されても、ついに禁煙することができなかったのである。 医者から「これでやめれんかったら無理です。死ぬまで吸い続けてください」とさじを投げられたのである。 宮地ゴルゴの死後、宮地組は明石組から厳重な処分を下された。 宮地は戦闘に際しては無敵の男であったが、やはり明石組という組織の中で足並みを乱す側面があったのである。 宮地ゴルゴの死後、岩井ゴルゴが4代目を継ぐことになることに異を唱える者はなかった。 4代目襲名披露も兼ねて、岩井ゴルゴは一徹ゴルゴを訪問したのである。 「一徹はん。今回のことではえらいお世話になりまして」 「いやいや、お役に立てたならわしはそれで結構。しかしお主もこれからが本当の勝負じゃのう」 「勝負て、一徹はんや花形はんがいてくれたらワシの天下は見えてまんがな。これも一徹さんのお陰ですわ」 「ふふふ、岩井さん、お言葉を返すようじゃが、わしはそんなに甘い男ではないぞよ」 「…と、いいますと?」 「獅子はわが子を千尋の谷に落とすというじゃろう?天下を取る厳しさはあんたも味わって損はない」 「またそのお顔で珍しく冗談を…、何を言い出しますねんそんな芝居がかったこと(笑)」 「丹下君のところの若いモンを憶えておろう?何を隠そう、白木財閥の一人娘のお嬢様があの若者に惚れておる。わしゃ、あの若者が 少年院を出たら、稲原の親分に面倒を見てもらうつもりじゃ。もう話はついておる。あの若者は段平のところでは手に負えまいと思うての」 「あの小僧、いや子を稲原さんに、でっか。それに白木財閥ちゅうたら花形財閥と明治時代からの宿命のライバルでんがな」 「そう。あんたと稲原、どっちが日本の覇権を取るか。しかと見届けさせてもらおうかの」 …この日雇い上りのおやじ、なんちゅう真似をさらすねん、どついたろかと、膝に置いた手の指先を太ももに食い込ませながら 「そうでっか、相手に不足なしいうやつでんな。稲原さんとはお互い仲良うするよう気いつけますわ」と返事する岩井ゴルゴであった。
750:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 15:04:55.61 .net
「しかし、ほんまのワルは一徹のオヤジかも知れんで。信ちゃんよ」と明石組直系舎弟分相原ゴルゴは脇息にだらし
なく左ひじを預け右手に持った猪口を机に置き、つぶやくように言った。
「わしらと稲原はんを手のひらで踊らすやてええ度胸しとるがな。思わんか。アハハハ」とだみ声で笑う。
「笑いごっちゃおまへんで。オジキ。一徹のおっさん、きっちりわしらの足下見てけつかる。せやけどわしらもそれが分か
ってながらどないもでけんことも計算しとる。ほんま食えんオヤジですわ。正直往生しとりま」
相原の猪口についだ徳利を今度は自分の猪口の上に持ってきて、苦い笑いを相原に向けた。
「あのおっさんと花形一族のつながりはわしらにも美味しい餌なんや。一徹はそこよう見とる。それをええことに堅気が
菱と稲の代紋をオモチャにしてくさる。信ちゃんのいうとおり笑い事やないんや。こんな情報があるんや。一徹に桜の代
紋の偉いさんが接触したがっとるみたいやで」
脇息から肥った体を脇息から起こし、相原ゴルゴはそのタヌキ面を引き締め、岩井ゴルゴを見据えた。
「桜の代紋でっか。兵庫県警、大阪府警、警視庁あたりでんな」
「そうや。信ちゃんの四代目襲名披露の日時と場所はもちろんのこと、全国から親分衆が集まるわけやが、その顔ぶれ
とかな。探りを入れたいんやろな。おまはん、一徹のおっさんにどこまで喋った?」
「オジキ、いくらオジキでも今の質問は失礼でっせ。あのおっさんには跡目を継いだことしか言うてまへん。その辺のチン
ピラやあるまいし堅気相手にいらんこと唄いまっかいな」
「すまん。そない怒るな。おまはんが正式に若頭となったら、わしらもおまはんとは盃直しせなあかんのや。座布団一枚
下げて、わしら舎弟はおまはんの子になるわけや。竹中や渡辺ら若手はもちろんのこと、松本や岡の長老衆も異存は
ないちゅうとる。山広や加茂田がなんやグズグズ言うとるらしいが、そこはあいつらの顔も立つようにわしらが抑える。
わしはな、信ちゃん、なんて言うたらあかんな。岩井ちゅう若頭を日本一の侠にしたいんや。襲名披露ちゅう晴れ舞台を
しょうむないことで汚したない、せやよって神経質にならざるを得んのや」
「オジキ!すんまへんでした。ずつない思いさせましてからに」岩井は座布団を尻の下から外し、両手をついて深々と頭を
下げる。
「おいおい。大層なことしな。さ、頭上げてくれ。・・・警察が披露の場所について神戸・大阪のホテルや旅館、料亭に国家
権力が持っとる許認可権をカサに着て圧力かけとる。こんな時こそ一徹のおっさんを利用させてもらおやないか」
「一徹のオヤジを?」岩井ゴルゴは怪訝な面持ちで首を傾げる。
「若頭ほどの男でも灯台下暗しみたいなこと言うんやな。花形グループにホテルがあるやろ」
「あ。そうか」
「そうや。ハナガタグランドホテルちゅう立派なホテルが足下にあるやないか。「花形ゴルゴも『私は堅気の企業人です』ちゅ
う顔して澄ましとるけど、叩けばなんぼでもホコリが出てくる男や。使うのを断ってきたらそのへん匂わすんや。あの男もわし
らとは持ちつ持たれつしといた方が得になるちゅう算盤を弾いとるから断ることはないけどな。さ、辛気臭い話はここまでや」
相原ゴルゴは手を打った。正面のふすまがさっと開いて芸者衆が「こんばんわ。おおきに。相原の親分さん」と声を揃えて
入ってきた。一挙に部屋に華やぎが満ちた。
芸者衆の中に寅ゴルゴの妹であるさくらゴルゴがまじっていることなど知る由もなく、相原、岩井ゴルゴは相好を崩して粋筋
たちを迎えたのであった。
751:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 17:31:22.08 .net
>>718
「匂わせ行為」って知ってるか?
「駅では前の方に立つなや」「お前には若い娘がおるらしいなあ」
752:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 18:01:31.25 .net
>>725
続き…
みたいな事を言うのは「匂わせ行為」と言って、脅迫以外の何物でもない。と、判例ではっきりしてるんやで。
「本名、顔、住所が割り出されてる…」って、わしの個人情報を割り出して、それからどないするんや?って話や。
お前、えらい事を書いたなぁ。
753:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 19:55:43.63 .net
和歌山県南紀白浜。この関西を代表するリゾート地にホテルハナガタグループ随一の高級ホテル「ホテルグランド花形南紀白浜」がそびえる。
夕日が太平洋に沈む壮大な風景を眺めながらの露天風呂と黒潮が運ぶ新鮮な海の幸はここ南紀白浜でも他の追随を許さない。
ミシュランでも三つ星の豪華なホテルである。
しかし公安当局はこれを機会に代替わり阻止、明石組の解散を狙っていた。
相原ゴルゴは一徹ゴルゴを訪ねた。襲名式場の件ももちろんあるが、稲原組と明石組を競わせるようなやり方に抗議のひとつもせねばならぬ。
温厚、老獪な性格で知られる相原であるが、極道として言うべきは言う。それも相手を気遣いながら言う術がこの男にはある。
「一徹さん、岩井が色々世話んなっとるそうで、ワシからも礼言わしてもらいますわ」
「いやいや。で、今日は何のご用じゃ?」
「岩井が跡目を継ぐんは決まった。ところがどこも襲名式場を貸してくれん。それで相談させてもらいに来たちゅうわけですわ」
「式場を貸してくれるなというお達しがあったことは満からも聞いておる。誠にすまんが花形グループのホテルも使えまい」
「やっぱりそうでっか。ほかにどこか襲名披露にふさわしい場所おまへんやろか」
「梶原の親父の話では、白木さんのところには圧力はかかっておらんということじゃった…」
「か、梶原の親分が…でっか?」さすがの相原も動揺を隠すのに苦慮した。梶原ゴルゴといえば短髪に角型のサングラスで空手家、
野球界、ボクシング界、プロレス界は言うまでもなく、極道社会にもいまだ隠然たる影響力をもつ戦後日本伝説の大親分である。
(その梶原ゴルゴを「おやじ」とは、この一徹という男、若衆の杯でも受けておるのか…)
「さよう。警察も白木さんのところはあなた方のような人との関わりがないと見てのことじゃろう。
熱海にある白木コンチネンタルホテルなら、梶原の親父が白木さんに頼んでもよいが…とワシにいっておった」
「熱海で!なんぼなんでもそんなことできまへんがな。稲原さんの庭で明石が襲名披露やるわけにはいきまへんで一徹さん」
「相原さん、あんたの心配はごもっともじゃ。梶原さんはそれも考慮して、稲原さんを説得して下さるというておった」
「いくら説得されてもでっせ、稲の代紋の庭で襲名披露したいうことになったら岩井が、いや明石組が笑いもんですがな。だいたいでっせ、
白木さんのお嬢さんは宮地いわしたチンピラのこれ(小指)やないでっか、そのチンピラが稲原さんとこの若いモンになっとるんも、
一徹さん、あんたが仕組んだことでっしゃろ?稲原さんとことうちは今のところ、『明石組は多摩川を超えん』いう条件で休戦状態に
なっとるんです。そこへわざわざガソリンにマッチ放り込んで、いったいどういうつもりだんねん?」
温厚な相原が語気を強めて言った。
「無理にとはいっておらん。喧嘩になるリスクもあろう。じゃが、逆の見方もできよう。熱海で敢えて襲名披露をやる。それこそが、
熱海すらも明石組のシマ内だということを関東の、いや日本の極道全体にアピールするチャンスとは思わんかね?」
「どっちにしても、ワシの一存で決められめへんよって、いっぺん組で相談してみますわ」渋面で引き上げる相原ゴルゴを見送りながら、
「梶原の親父が稲原に口利きなんぞするまいて。稲原がどう動くか楽しみじゃ。
両倒れになってくれれば、それも恩の字。そのときこそ、いよいよこのワシが日本を制するときが来ようて…ふふふ」
と、驚くべき野心を覗かせる一徹ゴルゴであった。
754:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 20:59:42.43 .net
どう事態が推移するのか今後が楽しみだ…ゴルゴ
755:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/25 22:15:52.87 .net
そだねー!何が起こるかわからないし((o(´∀`)o))ワクワク
756:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/26 07:46:04.24 .net
新宿大ガードから新大久保よりに歩くこと5分。高層ビルやタワマンがやたらに増えた北新宿周辺の風景に埋没している8階建ての古ぼけたマンションに、梶原ゴルゴが弟の真樹ゴルゴと共同経営する「カジワラプロモーション」の事務所があった。
その応接コーナーで一徹ゴルゴは事務員の女の子が出前で頼んでくれたコーヒーを啜っていた。
壁には兄弟が原作を手がけた漫画の原画や芸能人、梶原本人とツーショット、あるいは弟とのスリーショットで撮られた芸能人や格闘家の写真などが額に収められて所狭しと掲げられている。
もちろん一徹ゴルゴの絵もそこにあった。飛遊馬ゴルゴと明子ゴルゴ長屋の井戸端に立ち、自分が夜空を指さしている有名な構図の絵を、なんとなく面映ゆい気持ちで眺め「わかば」を3本ほど灰にした頃、社長の梶原ゴルゴが「お待たせ」とやってきた。
一徹の正面のソファにでかいガタイをどかっと下ろし、両脚を広げた間に両手をだらりと
垂らし、応接デスクの上の客用煙草ケースから煙草を抜き取りくわえると、梶原の背後で直立不動で立っている、上司同様イカツい顔をしたお付きらしい若者が腰を曲げ「失礼します」と梶原の煙草に火を点けた。
「君、悪いけどこの場をはずしてくれ」と、その顔に似合わず意外にやさしい声で若者に命じた。
若者も武道者とみえて「押忍!」と両手を突っぱね首だけ下げる挨拶で立ち去った。
なにかと世間に誤解されているが、この梶
原ゴルゴ、面貌とナリは筋者そのままだが、若い頃は文学青年というインテリであり、心根はやさしく繊細な気配りが出来た。
ただ激情熱血型の性格のゆえ、筋が通らない話には荒くれることもあるが、基本的には紳士で話せばわかる立派な大人である。それは弟の真樹ゴルゴも同じだった。
この男のペン先から一徹以下、飛遊馬、花形満、矢吹丈、力石徹、白木葉子、太賀誠、早乙女愛などが創造され、一流漫画家たちによって造型され世に出たのである。
今なお愛されるキャラクタたちであり、それを思えばこの男こそ、ある意味日本の巨星ともいえた。
その巨星に一徹ゴルゴは岩井ゴルゴとの会談のあらましを伝え、岩井の襲名披露の場所問題に力添えを頼み、そのためには稲原さんとの間を取り持って、梶原さんのお墨付きをもろうて、あらためてわしからも岩井さんを同行して白木さんにお願いしたい旨を話した。
「わかった。一徹さんも葉子もみんな俺の子供みたいなものだ。子供の頼みを聞かない親はいない、逆に親のいうことを聞かない子もいない、今時古い考えかも知れんが、それが俺の人生観みたいなもんだから」
スーツの胸ポケットから、えらく旧型の携帯電話を取り出し、ピポパと電子音を鳴らしながらダイヤルした。
「梶原です。会長いるか?」と野太い声を電話に送り込み、携帯を手で覆って「龍ちゃん、いるみたいだぜ。よかったな」と梶原ゴルゴは茶目っ気たっぷりにウインクしてみせた。
関東任侠の世界では右に並ぶ者はいないとされる稲原龍二を龍ちゃんと気軽に呼ぶその貫目の大きさに一徹ゴルゴは今さらのように畏怖を覚えた。
また自分が話した内容を一聞しただけで呑み込む頭のよさ、それを聞いて納得すれば即断即決ですぐに実行に移す行動力にはいつもながら畏れ入るしかない一徹ゴルゴであった。
757:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/26 10:09:55.73 .net
稲原はこのとき、熱海の事務所にいた。何かと行儀が悪い井沢ゴルゴの処遇について、鶴田ゴルゴに注意を受けている最中であった。
梶原ゴルゴからの電話を取ったのは、若い者になりたての矢吹ゴルゴである。長髪だった髪を坊主にし、若衆が着る濃紺の制服を着ている。
「はい稲原。…親分ですか?いらっしゃいますけど今、大船の叔父さんと話されてます。どちらさんですか?」と、丁寧ながらも、
自分の親分を「龍ちゃん」と呼ばれたことに抵抗を感じつつ、「親分、梶原さんとかいう人から電話です。なんか失礼な奴ですね」と矢吹ゴルゴ。
「梶原の親分が!この馬鹿、なんでもっと早えとこ言わねぇんだ!」と血相を変えた稲原は矢吹ゴルゴの顔に平手打ちを入れるやいなや、
受話器を取り直立した。「梶原の親分。ご無沙汰しておりやす。うちの若いのがとんだ間違いをやらかしちまって…」と頭を下げる。
「龍ちゃんか、元気か、六本木に寄る用事でもあったらいっぺん遊びに来なよ。今ホットシーで龍ちゃんと会った徹っちゃんが来てる。
用件は手っ取り早く言うと、明石の4代目の襲名披露、熱海でやらせてもらうから龍ちゃんにも言っとかなきゃだめだと思って電話したんだ。
「あ、明石組の襲名披露をこの熱海で、ですか…、へい、そりゃ、よろこんで。白木コンチネンタルホテル?そりゃあ明石組さんにふさわしい、
いいホテルですよ」
「あ、そうだ、龍ちゃんついでにさ、媒酌人やっちゃいなよ向こうも襲名式と杯直し一緒にやりたいだろうからさ、その方が手っ取り早いよ。
龍ちゃんとこにも無くなった明石組3代目や、ガンちゃん(岩井のことである)と杯してるのいるんじゃない?見ておいて損は無いよ。
ああそうだ見届人はさ、京都の山本小鉄会に頼もうよ、あすこと龍ちゃんとこでやったら式も見栄えがいいしさ」
と、一気に話を進めてしまう梶原ゴルゴに圧倒される形で稲原ゴルゴは電話口で汗を拭き拭き「へい」「へい」と返事するのがやっとであった。
「じゃ、具体的に決まったらまた電話するから、うんうん、ああ気を付けるよ。じゃあな大船のとっつぁんによろしくな」と威勢よく
電話を切る梶原ゴルゴ。
「徹っちゃん、龍のやつ、OKしてくれたよ、さあ、飯でも行こうか、ステーキでも食うか?それとも鰻?めんどくさい、両方食っちまおう」
と勢いの止まるところを知らない梶原ゴルゴは、ついに、一徹ゴルゴを徹っちゃん、稲原を龍、岩井をがんちゃんと呼んだのである。
758:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/26 14:28:58.49 .net
>>726
>>718はどう見たってゴルゴネタなんだけど( ゚д゚)ポカーン
漫画のキャラに向かって脅迫どうのこうのって。
おかしいというよりあんたがコワイよ。
とりようによってはあんたが>>718に
「そういう書き方をしていると脅迫罪になる」(実際はなるわけないけど)
と恫喝しているとも解釈できるけどね。この方が問題じゃね。
759:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/26 16:08:40.76 .net
禿同。こんな>>726みたいな解釈されたらなんにも書けなくなるわな。
760:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/26 16:30:07.88 .net
↑ゴルゴは住所や本名は隠されているけど、顔は、例えばマスク等を被って隠しているわけではない。普通に晒している。
つまり、顔を晒してる人に「顔を割り出す」って言うのはおかしいよな。ゴルゴに対しては当てはまらないということだわ。
つまりゴルゴに対して書いてることにはならないよな。
761:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/26 19:31:31.53 .net
↑穴だらけの理屈こねるのはどんなもんかね。
まず、なぜゴルゴが素顔だと言い切れるのか。たかをに裏取ったんでしょうか?
次に、仮にゴルゴが素顔だったとして、外観だけでは誰もその人物をゴルゴと特定できないのだから、
「顔を割り出す」のは自然(顔が周知されていない状態の者の顔を割り出すのだから)
762:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/26 20:24:48.95 .net
>>718さんのカキコが脅迫罪を構成し成立させる要件を書いて欲しい。その要件を使い、どうしてこのカキコが脅迫罪と言えるのか論理的に説明できるか?
このカキコだけなら、一体誰が誰を脅迫しているのかまるで不明だから、まずは無理だと思うけど。
掲示板で人のカキコにいちいち悪意の言いがかりを付けて荒らすのはいい加減にしてくれと言いたい。
長編ゴルゴという新しい手法でとりあえずは読ませてくれる楽しみなレスも続いている中で、あなたの振る舞いは嫌がらせ以外のなにものでもない。
763:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/26 22:07:34.54 b7w4snVqX
寒いね。
764:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/26 21:35:30.59 .net
>>718が最近来た人で匿名性と
秘匿性を大事にするゴルゴを
単に茶化したつもりで書いた
のなら、この人引くだろうね。
ジジイの新参者イビリまる出し。
見ているこちらも不快だよな。
765:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/26 23:31:40.10 .net
アホのくせして小賢しげに屁理屈こいて叩かれて。いつものミジメな負けバターンをいつまでやっとるねん、ええ加減ちゃっちゃっとこのスレから失せさらせダボがwww
766:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/27 02:47:20.42 .net
だからね、顔は普通に出してるのに、割り出すも何もないだろ?
つまり、ゴルゴに対して言ったレスではない事は明白だろ。
顔を普通に出してる人に顔を割り出した…って、意味が通じない。
わざと何でもかんでも屁理屈こねて、わしを否定してるわけやろが、アホどもよ。
駄仁夫もその走狗もわしに絡むな、ドアホ!
(-""-;)
767:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/27 03:36:31.43 .net
起床したらアダルト漫画ポルノ18とかになってた股間も起床したらターゲットに騎乗されアン撮完了
という夢だったら良かった
午後のゴルゴ
768:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/27 05:27:30.20 .net
結果がすべてだが、その結果を自分の目で確かめることは不可能であるのは、何につけ悲劇だな、ゴルゴ
769:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/27 07:17:55.01 .net
日本橋の「ウェスタ」で三田肉の最高級ステーキを奢られ、それだけでも満腹堪能したのに「いいじゃねえか、徹ちゃん。つきあってよ」と若い衆が運転するクルマに無理矢理押し込まれ、南千住の「尾花」で鰻をつき合わされた。
梶原親分の相変わらずの高級店好きと健啖ぶりには呆れるわい、と梶原のクルマのテールランプを見送りながら、あらためて苦笑した。
千住から長屋がある町屋まで近い。送るよという梶原の好意を丁重に断って、一徹ゴルゴは荒川の堤防道を歩いた。美食と名酒にほどよく酔った体を川風が気持ちよく覚ませてくれる。
考え事をするには格好の逍遙となった。
「あれでよかったのだろうか」と彼は思う。梶原に一任したことで自分のイニシチアブが奪われた感もしないではない。
東西に君臨するやくざ組織を自分の手中に収める動きは結局梶原の掌中に委ねられたことになったのも同然だ。
いいようもない焦燥と策謀が渦を巻きながらかたち作っている黒い影が一徹ゴルゴの胸に広がっていった。
あわよくば菱と稲を相討ちにさせ、それに乗じて梶原も屠ってしまう方策はないか。スカイツリーが夜空に電飾を映えさせている姿を遠望しながら河原の土手に座り、煙草をふかしながら思案投げ首に耽る。
菱の代紋に稲の代紋か・・・。代紋バッジ!そうだ、熱海でたむろっている稲原のまだパシリクラスのチンピラどもに喧嘩をふっかかけさせる。�
770:桝Rコミ合う。その現場に菱の代紋バッジを落としておく。 当然稲原側が明石側が「悪さ」を仕掛けてきたものと断ずるとまではいかなくとも疑う。稲原側に疑心暗鬼を生じせしめることになる。 稲原ゴルゴはいかな相手が梶原ゴルゴとて、その誠意をまるごと信ずるわけにはいかないと思い始めないか。 一徹ゴルゴは思わずにやりとしたが、さて、では菱の代紋バッジをどうして手に入れるか、である。 代紋はやくざにとって命に次に大事なものだと聞いている。たとえバッジでもそんなものを落とすとはもっての他だろう。 夜露に濡れるのも構わず、一徹ゴルゴは腕を組んでしばし沈思黙考し続ける。 そんなところへ通りかったのが寅ゴルゴであった。この男は川と見るとなぜか土手道を歩きたがるのである。 「いよーっ、一徹ちゃんじゃないの。久しぶりだねえ。こんなとこでナニしてんの? また明子ちゃんにでも叱られて家をおっぽり出されたか。 それともこんな晩にこんな寒いところで日向ぼっこなのかい。お天道様はとっくに沈んじまってるよ」と一徹ゴルゴの肩をぽんと叩いて、勝手にその隣に座り込んだ。 「おお、寅さんかい。これは奇遇じゃのう。啖呵売の帰りかな。儲けたかい」 考えすぎて頭と肩を凝らせているところへ、こういう軽い男とおしゃべりするのもいい気分転換である。 「いやあ、世の中しけてるねえ。こんな安いバッジですらきょう日のガキは見向きもしねえよ」 と寅ゴルゴはトランクを開け、いかにも安物そうな、人気漫画の主人公だろうか、著作権も版権もまったく無視の、これまた下手くそなデッサンで顔が描かれたブリキのバッジを見せてくれた。 「寅さんよ、こういうのはどこで仕入れてくるのじゃな?」 「こんなもん、昔はこのあたりの町工場、今じゃ埼玉あたりのパートのおばちゃんが作ってるやつを、俺たちの親方みてえなのが上野や御徒町あたりの問屋から仕入れて俺たちに渡すんだよ」 「なに!作る!?作れるんじゃと。そうか。それだ!」 一徹ゴルゴの両目の中で炎が立った。炎は飛び出して寅ゴルゴの頬を撫でる。 「あちあちちちち、あちいよ一徹さん、いい加減にしなよ。いちいち何かのたびに目から火出してりゃまわりのもんがみんな火傷だよ」 寅ゴルゴが顔に手をかざし避けるのも無視して、一徹ゴルゴは立ち上がった。 「これじゃ、これじゃて」不適な笑みを浮かべて「うははははは」と呵呵大笑するのであった。
771:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/27 09:15:40.08 .net
>>740
>脅迫以外の何物でもない。と、判例ではっきりしてるんやで。
その判例をここに見せてくれ。判例があるんだろ。見せなさい。ほら。
もしかしてそんな判例もないのに判例があるようなことを書いて、
まったく「脅迫罪」を成立しようがない書き込みやその書いた人間に
さも「脅迫罪」が成立するように書くのは虚偽告訴の第一歩だよ。
逆にいうと刑法172条の条文に君が抵触しているおそれがあるな。
「他人に刑罰や懲戒を受けさせる目的で、虚偽の告訴をする行為を
内容とする。告訴だけでなく虚偽の告発や、処罰を求めての申告も
含む」
なまじ何も知らないくせに判例だの知ったかぶって出したりすれば
とんだ返り討ちを受けることもある。それを頭に入れておいた方が
いいよ。
>お前、えらい事を書いたなぁ
ブーメランになっちゃったね(笑)
772:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/27 11:03:53.63 .net
元々、DIYで大リーグボール養成ギプスを作ってしまう一徹である。バッチの偽装など容易かったのである。「週刊実話」に載っていた
稲の代紋のデザインを克明に再現し、石膏で型を作った。そこへ鋳鉄を流し込み、乾いたら型から外してめっきを施せば完成である。
熟練技能を有する職人は一徹の長屋にいくらでも住んでいた。「けど一徹さん、こんなもん作って、いってぇ何に使うお積りで?」
怪訝そうに尋ねる長屋の仲間たちに、「金地金の高騰で、どこの組もバッチつくりに難儀しておってな、試しに商売してみたいから、と
寅さんに頼まれたんじゃよ」と口から出まかせの一徹ゴルゴ。義理堅く一本気な性格とは裏腹に、あっさり他人を売ってしまう冷酷さも、
この男にはあった。これもまた、極道社会でのし上がるには不可欠な才である。
偽装バッジが完成するとすぐさま一徹は東海道線に乗った。熱海に付くころは夜である。車中から宵の明星が見える。あの星を飛雄馬と
目指した日々を懐かしみながらも、いま己が目指している別の星…、即ち全国制覇の野望が頭から離れることはなかった。感傷に浸る暇は
ない。
一徹は熱海のネオン街から神社の方へと歩いて行った。ちょうど縁日である。道の向こうから、肩で風を切って歩いてくる若者一行が
目に入った。稲原組の連中に相違ない。暴力の世界に憧念を抱き、この渡世に飛び込んできたばかりであろう。刺青とバッチを見せれば
皆が自分たちを怖れ、時には金を出す。最初に勘違いし始める頃の若者たちと見受けられた。このまま歩けば十メートルほど先ですれ違うはずである。
その時である。一徹の前を歩いていた着物姿のふたり連れの男の一人が、鮮やかにその若者たちを張り倒して見せたのである。その男は
何事もなかったかのように「おい、いくぞ」ともうひとりに声をかけ、そのまま去って行った。稲原ゴルゴと横山ゴルゴであった。
横山ゴルゴは侠として銭の使い方についての教えを稲原に説いていた最中であった。
(稲原と横山め(頭の中ではすでに呼び捨てである)、いらんことをしおって。じゃが、あの若者たちは稲原のところの者たちではなかった
のか…、たすかったわい)と、大きくため息をついた一徹ゴルゴであったが、気を取り直してまた歩き始めた。
次は小柄で痩身ながら、どう見ても与太者と思しき若者の姿が見えた。薄暗くて顔までははっきりわからぬが、稲原組の者に違いない。
「やつだ。やつと肩でも当たったことにして胸グラのひとつも掴んでやればよい。殴られるかも知れぬがワシのこの身体、そう軟にはできて
おらぬ。傷跡を付けられたら、バッチをその場に落とし、有難く岩井に見せればあとは勝手に事が進もうというもの。ふふふ…」
今度こそ作戦成功かと思われたそのとき、その若者が聞き覚えのある声でこう言ったのである。
「よう、一徹のおっつぁんよ、奇偶だな。あん時は段平のおっつぁんがすっかり世話になっちまったみてぇで、悪かったな。
俺もお陰で年少行き食らっちまってよ、2回目だぜ。へへ、あんたにゃたっぷり礼しなきゃなんねぇと思ってたとこよ」
「丈、丈くんかね。どうかね、あれから稲原さんのところでは、しっかりやってるかね?」と焦りまくりの一徹が答えた。
「しっかりも何も、稲原さんに紹介してくれたあんたが、今度は稲原さんを嵌めようとしてるんじゃねぇのかい?バッチ出しなよ」
「な、なに?どうしてそれを?(そうか、寅の野郎、稲原のシマで商売してやがったのか)」と言いながらも、
丈ゴルゴ相手にタイマンでは秒殺されるのは見えている。偽バッチを渡すよりほかに助かる道はなかった。
「へへ、こいつを稲原さん�
773:竓′エさんに見せたら、あんたどうなるかな?見せる見せないは、あんたの出方しだいだけどね」と丈ゴルゴ 「ワシに頼みごとでもあるのかね。言うがよい。できることはなんでもしてしんぜよう」 「頼みってのはほかでもねぇ。俺もよ、明石組の宮地って若頭倒してよ、いつまでも三下じゃ面白かねぇ。それこそ豚にでもまたがって 脱走しちまいてぇんだよ。だからあんたに、梶原さんに言ってくんねぇか。この矢吹丈を稲原の若頭、いや舎弟頭にでも据えてもらうようにってな。せいぜい期待してるぜ。 それまでこの偽バッチは預っとく。じゃあな、言い返事期待してるぜ」と無理やり一徹ゴルゴの肩を組んで 育ちの悪さを露呈させながら迫る矢吹ゴルゴの無理難題に、「策士、策に溺れるとはこのことか…、ワシもまだまだじゃの」と 薄笑いを浮かべる一徹ゴルゴであった。
774:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/27 14:42:28.38 .net
花形モータースが開発したドローン搭載のカメラで一徹ゴルゴの行動は終始監視、
撮影されていた。
画像データは花形邸のリビングの隅に設えられたホームシアターの画面にも逐一
送られてくる。
「いったい父ちゃん、何がやりたいんだよ!熱海に行ったと思ったら東京に戻って、
梶原先生とステーキと鰻を食ったと思ったら、荒川の土手で大笑いして一目散に
長屋に戻って、今度はシコシコとバッジ作りに励んで、ほいでまた熱海に行って。
わからん…俺にはわからんっ!」と頭を抱えてしまう飛雄馬ゴルゴ。
「たしかに最近のお父さん、少し変ねえ。満さんもこの頃お父さんと行動すること
が多くなってからどうも変だし」
いったいこれからどうなってしまうのだろう…どこか危なかしい父の行動を思い
顔を見合わせる姉弟であった。
775:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/27 19:35:54.83 .net
「おやっさん、これ!これ見てつかあさいや!」鬼の首でも取ったような勢いで山守ゴルゴの事務所にVHSのビデオテープを持って
駈け込んで来たのは槇原ゴルゴである。「なんじゃこんな朝の早うから。わしゃこれからトルコ風呂でも行こう思うちょるんぞ」と
不服そうな山守であったが、槇原に促されるままにビデオを観た。
「なんじゃこれは、いつぞや広能と呉をうろついとった一徹いうボンクラじゃあるまあが。何をしちょるんな、こん馬鹿たれは?」
そのビデオには花形モータースのドローンで撮影されていた一徹ゴルゴの一挙一動が収められていたのである。
「こん外道。日雇いがどぶねずみみたいな真似しおって。明石組か稲原組に知れたらどうするつもりじゃ」
槇原ゴルゴはこのビデオを花形ゴルゴの側近、速水ゴルゴから密かに入手したのである。
金と自己保身に目が無く、卑怯な手段で相手を陥めることが得意という点でこの二人は似ている。
速見ゴルゴは花形ゴルゴにも一徹ゴルゴにも私怨がある。それで密かに録画して持ち出し、槇原にはした金で売ったのである。
「おやっさん、一徹殺るいうんなら、ワシんとこの若いモン使うてつかあさい。全員カープファンで一徹は親の敵みたいに思うちょりますけ」
これを聞いた山守は、呆れたような表情を見せ槇原を見据えた後、再度画面を見ながらつぶやいた。
「こんなの考えの浅いのには呆れるわい。さぁて、このビデオ、どう使おうかいの。どっちにせい、いよいよ長編ゴルゴでワシの出番がきたちゅうことじゃ…」
とほくそ笑む山守ゴルゴであった
776:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/28 05:51:02.29 .net
ハハハハゲェ!?ウ~ン。分かるかぁ。どう言うかなぁ~。鏡を見るだろ。するとな、髪の毛の分け目がな、日に日にハッキリしてきているんだ。頭頂部は頭頂部で、つむじの渦巻きがだんだんなくなってきて、地肌があらわに
777:なってきている。 ちょっとイヤな流れが髪の毛にきている(泣)。まぁいい。気にしたら、余計に抜けてくるだろ。狙撃に専念だ… ハンドミラーに向かってブツクサブツクサ独り言を口にしている間にターゲットに逃げられたゴルゴ
778:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/28 07:48:06.06 .net
後ろ手に縛られた西条ゴルゴを木刀で「こんくそ、タコめがクソ頭にのぼりやがって」と訳の分からないことを口走りながら広能ゴルゴは容赦なくぶちのめす。
「こ、こらえてつかあさい、後生ですけん、ギャーッ」
身動きとれない体で悲鳴を上げながら砂の上を転げ回り広能の折檻から逃れようとする西条ゴルゴ。
「お、女がテレビ欲しい、ちゅうたんもんやさかい」と喘ぎながら組の金をネコババした理由を吐くその姿に興奮した広能が「なんじゃと!」といっそう激しく木刀を打ち下ろす。
広能組の若頭である水上ゴルゴ、同じく若衆岩見ゴルゴが広能を羽交い締めにし、木刀を持つ手をなんとか押さえて「それ以上やると西条たら死によりますけん、こらえてやってつかあさい」と広能をなだめる。
子分らの必死の仲裁に肩で息をしながら木刀を放り出し「こんくそが」と西条に唾を吐き、それとなく海を見やり、煙草に火を点けた。
足下で西条は嗚咽し「大丈夫か」と水上たちが彼を介抱する姿を漠然と見下ろし、広能ゴルゴはいいしれようのない虚しさにおそわれた。
槇原ゴルゴが巧妙に立ち回り、自分が明石組の直盃を欲しがったことを棚にあげ、むしろ広能が明石組若頭である岩井ゴルゴと結託し、山守組を明石組に丸ごとを売ろうとしているという根も葉もないことを山守ゴルゴに讒言したらしい。
その苛立ちと怒りを自分の可愛い若衆にぶつけてしまったのである。おのれのあまりの器量の小ささに自分で呆れてしまったことへの悔恨もあった。
山守ゴルゴにとっても昔から広能ゴルゴはなにかと自分に反抗的で煙たい存在であり、そこへ槇原の佞言である。徐々に広能のシノギを取り上げていき、いわゆる兵糧作戦に出て広能の弱体化をはかっていた。
「槇原、おまえに言われんでもあれはわしにしちゃ獅子身中の虫じゃけ、虫は今のうちに駆除しとかにゃあなるまいて」
「そうですよ。広能は昔から腹に一物ある男ですけえの。なに考えちょるのがわからんとこがあります。あれが岩井と組んだら、なにせ明石組がバックについたようなもの。わしらひとたまりもありゃせんですよ」
海岸の方からは見えない場所に停めたタントの中から、浜辺の模様を眺めながら一徹ゴルゴの一件で山守の屋敷に訪れた時の会話を槇原は反芻していた。
(そうじゃ、あん時、オヤジにわしとこの若いのを一徹取りにと言うたが、なにもわしが矢面に立つことはあるまいて。あれだけ自分とこの親分にどつかれちょったら西条の盆暗とて面白うありゃせんわ。
細る一方の組のシノギで広能の若いモンも干上がっちょる。あいつらをけしかりゃええんじゃ。
岩井さんが心服しちょる一徹ゴルゴを殺ったのは広能んとこの若衆だとわかりゃ岩井さんも黙っちゃおれんはのう)
槇原はほくそ笑みながらカップラーメンをひと啜りしてダッシュボードの上に置いた。気を利かしたつもりか、もう食べ終えたと思った若衆がダッシュボードの上のカップ麺を「これ、放かしてきますけん」と手にした。
慌てて「まだわしが食うとるじゃろうが!」とタコの口を思い切り尖らせて鼻息荒く、若衆からカップ麺を奪い取り胸元に抱き寄せる槇原ゴルゴであった。
ちょうどカーラジオから、さだまさしの「
779:北の国から」のハミングが「あ~~ああ~あああ~♪」と、間が抜けたように流れてきたのだった。
780:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/28 10:22:34.28 .net
>>734
どうしたのかな?尻尾巻いて逃げちゃっのね多分wwwハッタリくん。
もう2度と来ないでね。
781:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/28 11:14:35.97 .net
西条ゴルゴはあらためて詫びを入れに土産を持って広能ゴルゴを訪れた。ただし土産は手首ではない。8Kチューナー内蔵SONYの55型ブラビアである。西条も槇原同様、自身の利害損得だけを行動原理とする点で、シリーズの中ではヒールとしての存在感を示している。
西条は槇原ゴルゴと、このテレビと引き換えに一徹を始末する密約を交わしながら、あっさり反故にして、広能に事のあらましを説明に
訪れたのである。
それを聞いた広能は、「ほうか。槇原の考えそうなことじゃのう。それはそうと、一徹さんには動き読まれとるいうんは知らせにゃなるまい。それから速水じゃ。あン外道、花形さんに言うて飯食えん身体になってもらおうかの」
気が収まらないのは山守ゴルゴである。打本ゴルゴが相原ゴルゴと杯を交わしている以上、打本と敵対する山守組としては、
安全保障上、一徹ゴルゴの動きを稲原組に伝え、義理を売って稲原の傘に隠れる、というのが山守の描いた絵であった。
「槇原が余計なことしくさって。明石と喧嘩にでもなったらどうするつもりなら。こうなりゃ大久保さんにでも立ってもろうて稲原に
縁組の話持ってくしかないの」
また、広能からこの件を告げられた一徹ゴルゴは、「ワシとしたことが、それは迂闊じゃった。じゃが何も後ろめたいことはしておらん。
ワシは明石組の襲名式が無事に終わって稲原組との休戦が続けばそれで結構。戦争を経験しておるこのワシじゃよ。平和が一番なのは
身にしみてわかっておる。わはははは」と口から出まかせの大笑いをしてみせるのであった。
「いよいよこの男、信じられんわい。打本と杯しちょるけん、明石組の反目に回るいうことはない。そうなったらそうなったで、
稲原を敵に回すことになる」
こうして様々な思惑と裏切りが交錯する中、日本を二分する巨大勢力の均衡に左右されながら、一徹らをも巻き込んだ広島やくざ戦争は
激化の一途を辿るのであった。
782:名無しさん@お腹いっぱい。
18/10/29 07:37:31.56 .net
様々な人間関係が縦横に輻輳し、それが徐々に収斂しつつあるのであればまだしも、おもに一徹ゴルゴを中心にした縦軸に明石組、稲原組、山守組、広能組の主立った関係者が複雑にからんでいくプロセスはもはやラビリンスの様相を呈していた。
広能ゴルゴでさえ、自分の一挙手一投足の糸が、そんな迷宮の中でどう絡んでいるのかまるで見えていなかった。
岩井ゴルゴに絡めば山守ゴルゴの思惑にがんじがらめとなってしまい、そのことは明石組ドクトリンの中に否応なしに組み込まれてしまう。
一徹ゴルゴと通じれば通じたで稲原組のそれに翻弄されてしまい、おのれの立ち位置の置き場に右往左往してしまう。
ある夜、このもつれ爛れた人間関係の綾から、一夜はずれてほぐしてみたいと、久しぶりに広島は流町の歓楽街の小さなスナックに身を置いた。
「つくづく極道をやっていることに疲れた」とこぼした坂井ゴルゴに「そんなことを言っちょると寝首をかかれてしまうで」と忠告した自分だったが、今度は逆にわしがあの世にいる坂井に言われてしまいそうじゃ、
と苦い笑いを琥珀色の液体に浮かぶ氷に溶かしてしまいたくなる。
昔収監された刑務所の檻の中で、組み合った腕を噛み流れ出た血を互いにすすりあったことで五分の
783:兄弟分となった岩井ゴルゴが今では手の届かない場所に行った気がして仕方がなかった。 「わしは極道に向いちょらんかもしれんの」と思わず口に出してしまい、残りの水割りを一気に呑み込み、完全に角が取れた氷をがりがりと噛み、空になったグラスをカウンターに音をたてて置いた。 音を聞きつけてカウンターの中の女が「お代わりしましょうか」と広能ゴルゴの前にやってきた。 「ああ、お願いしますけ」 この店はごくたまにやってくる。カウンターだけの小さな店でカラオケも置いていず、古ぼけたテレビがカウンターの隅にあって、しかしほとんど消したままであった。 したがって独り客が多く、静かにゆっくりと酒と話を交わしあいながら日々の慰安を求める、そんな店だった。 そんな雰囲気が広能ゴルゴは気に入って、ここに来る時は極力極道者の匂いを消す。地味な色合いのポロシャツにデニムかチノパン、ローファーあるいはスニーカーを履いてサングラスも外していた。 もちろん光り物も装着せず、時計はごついロレックスでなくカシオあたりの安物のデジタルをはめていく。財布は長財布ではなくこれも安革の折財布をパンツの後ろポケットに入れる。 マスターとその関係が今一つわからない30代とおぼしき女が店を切り盛りしている。彼らは必要以上に客に関わってこない。話しかけた時だけ愛想よく控えめに応対するその奥ゆかしさも好もしい。 地味すぎる店だから、自分と同じ筋者客も来ないとみえて、胡散臭い客を見たことなど皆無だった。だからこそ余分な神経を使わずに済む。 今宵の客は広能ゴルゴ一人だった。 「お客さん、お退屈でしたらテレビ点けますか」とカウンターの中でグラスを磨きながら、初老のマスターが声をかけた。 「ああ、頼みますけん、チャンネルなんぞなんでもええですわ」 マスターがオンにしたテレビから、9時のNHKニュースの映像が出てきた。 「・・・温泉客でにぎわう熱海温泉でまたも暴力団同士の争いが起こりました。 今夜午後7時、温泉街の中心にあるクラブ『ホットシー』から稲原組系暴力団出水組組員が店から出てきたところ、店の前を走行する一台のセダンから数発の銃弾が撃たれ、クルマはそのまま伊豆方面へ逃走。 撃たれた組員は病院に緊急搬送され心肺停止のまま医師たちの治療を受けております。神奈川県警は現場を中心に2キロにわたって規制線を張り、厳重警戒体制に入り交通隊員による検問をおこない逃げたクルマの行方を追っています。 現場から堀越アナウンサーが伝えます。堀越さん・・・」 広能ゴルゴはスツールを倒して立ち上がり「なんじゃと!どうなっちょるんじゃ。カチ込んだのはどいつじゃ!」と大声で叫び、つい、やくざの地を出してしまったのであった。