23/04/16 19:36:06.61 WTtI13y4J
5分くらい待った頃~
俺の直ぐ前に並んでる女性に話かけて来た
???「ぁ…あの」
俺に話しかけてるのか?
トマス「何ですか」
???「あなたも…死んでここに来たんですか?」
トマス「はい」
トマス「それより貴方のお名前は? 私はトマス・パソマと良います」
???「え?ぃゃ!?はい!私は…」
エーテ「エーテって言います」
トマス「エーテさん、ですね?」
エーテ「はい」
12:筆踊らせる死神
23/04/20 11:31:50.68 asAdE5M05
トマス「死神になって仕事をする…なんて生きてるとよく分からない事がいっぱいですね」
エーテ「いや、自分たちは死んでますけど」
トマス「ははぁ、そうでしたね」
他愛もない会話をしてるとどこから伴なく小柄な死神が現れた
???「お待たせしましたね、魂を集める仕事の人は私について来て下さいー」
自分が並んでる列の先頭は黙って付いて行き
自分も続いて付いて行った
歩きながらエーテが小声で何か話しかけている
エーテ「この先何があると思います」
トマス「何でしょうさっぱり分かりません」
13:筆踊らせる死神
23/04/20 11:43:46.14 asAdE5M05
働くんだから職場体験とか、研修とかだろうな…
???「こちらに説明係がいますんでそいつに話を聞いて下さい」
???「以上、私は戻ります」
エーテ「……ここに働いてる人は余裕が無いなぁ」
トマス「……」
1級「こんにちは!!!私は1級です!!!貴方達に魂を集める仕事の色々を教えに来ました!!!」
エーテ「成る程…少しテンションが高い人ですね」
1級「こんにちは!!!私達の仕事は魂を一定量集めて納品するという仕事です!!!」
1級「こんにちは!!!魂を集める仕事はまず!!!冥界から外の世界に出てその世界で死んだ人間の魂を集めます!!!」
エーテ・トマス「…?」
1級「こんにちは!!!集め方は簡単!!!魂を手持ちの鎌とかで掴み獲り!!!支給されたランタン等の容器に入れます!!!」
1級「こんにちは!!!!!!!!!!!!!!! 以上です!!!!!!!!」
1級「こんにちは!!!!!!後は各教育担当に聞いて下さい!!!!」
14:筆踊らせる死神
23/04/20 11:51:25.19 asAdE5M05
雑魚死神1「うるせぇよ!黙れよ!」
雑魚死神2「失せろ!イカれ野郎! 」
1級「こんにちは!!!仕事は何より挨拶と敬意が大切です!!!守らないなら!!!」
1級「こんにちは!!!仕事は出来ません!!!!!」
1級「こんにちは!!!仕事が出来ないゴミは処分しましょう!!!」
ハイテンションはそう言うと懐の槍を手に持ち…
喚く奴等を一瞬で貫いた
自分にも見えない速度だった
自分も世界は救える程の力を持った者かと思っていたがそんな事は無いようだここでは勇者や救世主やシスターや国王などは肩書きに過ぎないのだろう
エーテ「…!?」
15:筆踊らせる死神
23/04/20 11:57:43.57 asAdE5M05
エーテも目に見える程に動揺していた
トマス「大丈夫か?」
エーテ「ひぇ…ぅ…うっ……」
自分はこういう修羅場には慣れていたから余り驚かなかったが
一般人には一生のトラウマになる程の恐怖を植え付けた様だ
1級「こんにちは!!!こんにちは!!!こんにちは!!!」
1級「こんにちは!!!大丈夫です!!!仕事には直ぐ慣れます!!!」
あのハイテンションは殺意も狂気もなく仕事を熟すように武器を振るっていた
あんな風には成りたくないなぁ
1級「こんに…おっと!!!そちらの!!!お二人様!!!」
トマス「はい」
16:筆踊らせる死神
23/04/20 12:03:50.83 asAdE5M05
エーテ「ひぃ!…助けて助けて助けて!」
1級は気にも留めず話を続ける
1級「貴方達の教育担当は抑の部屋にいます!!!」
1級「あちらの廊下を真っ直ぐ行ったら部屋があります!!!」
1級「さっさと行け下さい!!!!!!!!!!!!」
トマス「はい」
エーテ「分かりました分かりました分かりました行きますだから殺さな」
ぐいっ
俺は過度に怯えるエーテを引っ張って廊下を突っ切った
1級「廊下を走ると危ないですよーーーーー!!!!!」
俺も無意識に怯えていたのか、または面倒な奴と一緒に居たく無いからか逃げる様に走った
17:筆踊らせる死神
23/04/20 12:08:28.93 asAdE5M05
バタン
俺達は抑の部屋に駆け込んだ
教育担当「来たか」
トマス「こんにちは貴方が教育担当係の人ですね?」
教育担当「ああ」
トマス「宜しくお願いします」
教育担当「宜しく」
エーテは恐怖の余りか気絶していた
教育担当「……取り敢えずその子起こそうか」
~10分後~
18:筆踊らせる死神
23/04/20 12:16:03.69 asAdE5M05
エーテ「う…ここは…」
トマス「おはよう」
エーテ「……!!!!!!」
エーテ「あっ!す、スミマセン!わ、私迷惑掛けてしまって!スミマセンスミマセン」
トマス「いいよ全然気にしないで」
エーテ「ありがとうございます…」
教育担当「起きたか、軽く自己紹介しよう」
教育担当「私はお前達2人の教育担当係の5級死神だ、宜しく」
トマス・エーテ「お願いします」
教育担当「あぁ君達についてはもう色々調べてるから自己紹介は要らんよ」
トマス「………」
エーテ「そうですか、態々ありがとうございます」
19:筆踊らせる死神
23/04/20 12:26:13.25 asAdE5M05
教育担当「君達は…20級死神だね」
教育担当「…名前で呼ぶのは非効率的なんだけど」
教育担当「トマスとエーテって呼ぶね。私の事は15級とか教育担当とかって呼んで」
トマス「はい」エーテ「分かりました」
教育担当「取り敢えずは武器だね」
教育担当「武器を支給するから自分に合う武器を選んで」
トマス「武器?」
エーテ「武器!!??き、危険じゃないですか!?武器は!?」
教育担当「戦う事は…偶にあるかも、まぁ仕事道具だよ」
エーテ「よ、良かった…? え?偶に戦う!?」
教育担当「アッハハハ! まぁ冥界は危険が一杯だからね戦闘は良く起きるよ」
教育担当「どうせ君達は万が一にでも戦う事になったらコテンパンのボロボロだよ!」
20:筆踊らせる死神
23/04/26 22:17:25.47 STP/+TLYM
教育担当「フゥ…とりあえず…この希望用紙配るかな…」
ペラペラ
教育担当「この用紙に色々書いて色々希望とかしてね」
エーテ「は、はい」
適当な説明だな
トマス「はい」
渡された紙はシンプルな内容だった
エーテ「う~ん…」
渡された紙にはどんな武器が欲しいとかどんな容れ物が欲しいとか
簡単な項目が書いてあいる
エーテ「こ、こう?ですかね…」
トマス「…希望の仕事道具をここに書く訳か」
教育担当「あー!そうそう飲み込み早くて助かる~」
教育担当「この宮殿に居る奴等はせっかちばっかりだからね~」
何か違和感が…そういえば…
エーテ「そういえば貴方は5級死神なのに何で15級って呼ぶ様に、って言ってるんですか?」
教育担当「あぁ~…」
教育担当「自分はね、中途半端に強いから実力を偽ってた方が良いんだよね」
エーテ「なるほど…弱いフリをした方が絡まれ難い感じなんですかね…」
教育担当「そうそう~ イカれた奴は自分と同じ様な奴と絡み合うからねー」
教育担当「弱い奴は絡まれるもなく無視されるからね」
そういうもんなのか…?
21:筆踊らせる死神
23/04/26 22:41:59.32 STP/+TLYM
ん~やっぱり違和感が…あっ!そういえば…
トマス「そういえばここは『冥界』だって聞きましたけど」
トマス「死後の世界…地獄って事ですか?」
教育担当「んー…説明しよう!」
教育担当「ここは死後、魂がやって来る世界 まぁ地獄であってるよ」
教育担当「あとこの建物は『ハデス宮殿』ってぇ…まぁだだっ広くて色々な契約をする所」
トマス「分かりました…ありがとうございます」
カキカキ…
トマス「お願いします」
用紙に簡単な希望を書いて渡した エーテ「あっ私も…どうぞ」
教育担当「おっと…はいはい…」
教育担当「…なに?」
トマス「何かダメでしたか?」
教育担当「いや…良いね!バッチリ…あとは…」
スッ…
教育担当が渡された紙を何かの箱?入れ物に挟んで…
22:筆踊らせる死神
23/04/26 22:47:14.50 STP/+TLYM
コンコン …ガチャ
誰か入って来た様だ
教育担当「はいー」
???「5級…これだ」
教育担当「ありがとうございますー」
バタン
入って来たのは配達員か?渡したら直ぐに行ってしまった
教育担当「そーだねぇ …ええーっとぉ…ここを…」
エーテ「???」
エーテは届いた荷物が開けられるのをぼうっと眺めている
まさか希望に書いた仕事道具かな? なんちゃって…
教育担当「武器と道具届いたよー」
トマス・エーテ「えぇ!?」
は、早くないか?俺達が何が欲しいかもう分かってて準備してた感じだぞ?
教育担当「ここのは仕事早いからね~」ビリビリ…
教育担当「ご開帳~」
23:筆踊らせる死神
23/04/26 23:02:35.52 STP/+TLYM
拍子抜けにも中には小さな宝石が入っていた
教育担当「はいこれ」
トマス「は?あ、ありがとうございます」
教育担当「はいこれ」
エーテル「えぇ!? あ、はい…」
教育担当「この石を握ってみて」
トマス「はい… …ふっ!」
エーテ「えい!」
石を握ると急に光りだして…
キラキラ
中から希望した仕事道具と思われる物が出てきた、これは魔法か何かの類いか…
エーテ「ふぇ!?」
トマス「俺のは…頼んだ通りの奴だな…」
教育担当「そりゃそうでしょうよ」
エーテ「す、凄い…」
教育担当「ねぇー?凄いでしょ~?」
24:筆踊らせる死神
23/04/28 21:10:24.62 Idw2bXDyC
教育担当「君たち発注書細かく書くからビックリしたよ」
エーテ「そうですかね…」 トマス「仕事道具ですから」
教育担当が自分達をまじまじ見つめて…何か言うつもりなのか?
教育担当「トマスの武器はツヴァイヘンダーか、使いずらそう」
トマス「まぁこれ好きなんで」
教育担当「エーテは…鎌? ありきたりだねぇ」
エーテ「死神って鎌持ってますよね?」
教育担当「まぁ死神ってそんなイメージだしね」
教育担当「魂を入れる容器は…トマスはランタンだね」
トマス「デフォルトがこれらしいんで」
教育担当「エーテは… ポシェットバック…ねぇ」
エーテ「変ですか?」
教育担当「いやいや、筆箱の死神とかいるからそれよりかわ断然ありでしょ」
25:筆踊らせる死神
23/05/24 20:58:29.80 hox8LLY1Z
教育担当「君達個性派!…ではないね」
トマス「はは…そうなんですか?」
教育担当「まぁ君達より変なのいっぱい居るよ」
教育担当「それよりかーんたんに説明」
エーテ「ありがとうございます」
教育担当「魂を容れる容器は貴重品、魂を入れ保管できる」
教育担当「武器…これは仕事道具、奮う事で肉体がタヒんだ人間の魂を狩り獲れる」
トマス「それがこの道具…」
教育担当「ああ、ちゃんと武器として物を傷付けられるよ」
教育担当「相当な兇器さ、…(まぁ今の君達が使ってもタダの刃物でしょうね」
トマス・エーテ「?」
教育担当「あとは自分でやってみて!」
エーテ「はい」
教育担当「じゃあさっそく行ってらっしゃーい」
26:筆踊らせる死神
23/05/24 21:21:43.35 hox8LLY1Z
【宮殿の廊下】
エーテ「とりあえず宮殿から出ましょうか…」
エーテ「この案内板を見て進めば良いんですね」
トマス「複雑だけど良く見て進めば大丈b…」
すたすた…
トマス「行き止まりだな」
エーテ「え…?えーと、」すたすた…
トマス「行き止まりだな」
エーテ「………」すたすた…
トマス「行き止)))
エーテ「迷子…ですね…」
トマス「案内b…」
エーテ「大丈夫です!私に任せて下さい!」
~30分後~
27:筆踊らせる死神
23/05/24 21:31:08.74 hox8LLY1Z
トマス「おっ?出ぐt…」
エーテ「あっ!こっちです!」
トマス「でも出口って看b…」
~30分後~
エーテ「着きました!」
トマス「ちょっと言いたい事がある」
エーテ「…な、なんでしょうか?」
トマス「エーテって方向音痴?」
エーテ「……………」
エーテ「…はい」
トマス「そうか…」
トマス「とりあえず俺と行動しよう?」
エーテ「すいません…」
28:筆踊らせる死神
23/05/24 21:43:11.12 hox8LLY1Z
唐突なナレ「雄と雌が一緒に居る口実が出来たね」
ナレ「作者タヒね」
【宮殿の外】
トマス「…おぉ?」
エーテ「はぁ…?」
宮殿の外はとても殺風景だった
乾いた土が広がっていて空気も澱んでいる
エーテ「…だ、大丈夫なんですか…ね?」
トマス「大丈夫…だと思う」
トマス「出口の看板には出てからずーっと真っ直ぐ進めば文化街?に着く」
エーテ「…らしいですね」
トマス「真っ直ぐかぁ…」
こんな所絶望するとは…
エーテ「と、とりあえず進みましょう!廃れてますが舗装道もありますし…」
29:筆踊らせる死神
23/05/24 21:54:32.63 hox8LLY1Z
トマス「はぁ~」
唖然としていた
エーテの表情を見ていると
どうやら自分達は気でも合うのでは…?何て思った
エーテ「す、進みましょう!兎に角!」
トマス「それしかないしな」すたすたすたすた…
~2時間後~
エーテ「うぅ…はぁはぁ…」
トマス「大丈夫? 一度休憩しよう」
エーテ「はぃ~すいません…」
30:筆踊らせる死神
23/05/24 22:12:45.98 hox8LLY1Z
【荒れ地】
自分もエーテも地面に座りこんでいる
彼女はホントに戦闘と無縁な生活だったんだろな
自分もそうだった、自分が死ぬ前の更に前…
エーテ「あのぉ…」
トマス「ん?」
エーテ「これ本当に現実なんですかね…」
トマス「……そうだと思うよ」
エーテ「うう…やっぱり…」
トマス「自分もそういう経験した事あるし」
エーテ「……」
トマス「もうちょっと休もうか…」
~10分後~
31:筆踊らせる死神
23/05/29 21:20:59.46
……だからね」
エーテ「なので女の子説は邪道ですよね」
トマス「自分が思うに車k
ぐう~
トマス「………」
エーテ「…スイマセン オナカスキマシタ」
トマス「確かにここに来て何時間か経っているし」
トマス「お腹空いてるよね、何か食べ物ないかな…」
エーテ「あっ!いえ大丈夫です…それにもう落ち着いたんで」
エーテ「出発しましょう…」
トマス「…分かった、」