21/08/03 19:29:05.58 .net
少女は空を見上げる。
もしも、私の目に映るもの全てに意味があるのならば
私は未来に希望を紡いでいくことができただろう
これから授かるであろう、新たな命のために
私の全てをかけて、人生を歩んでいくことができただろう
少女は海を見つめる。
もしも、世界が愛で満ち溢れていたのならば
私は世界を愛することができただろう
たとえどんな絶望がこの身を苛もうとも
やがて前を向いて歩くことができただろう
人はすべからく悲しみと欺瞞の上に生きている。
気づかないのか?
私たちが希望を見出す度に、この世界に血と灰が積み重なっていくのだ。