17/07/24 22:19:05.13.net
二
1、 佐藤という生徒がどのような生徒かを語るには、あまりに私の人間を捉えることのできる器が小さいというべきだろう。
2、佐藤の家庭事情を鑑みても、その複雑さは他の生徒の比ではなく、佐藤という人間を捉えるには私の手に負えるものではない。
段落分け。
3、 先ず佐藤の父親は料理人である。
4、料理人が皆そうだとはいわないが、別々の女に子供を産ませて平然と公言して回るのだからぶっとんでいる。
5、社会はその進化の過程で、一夫一妻制を敷いたのである。
6、そんなものはあってないようなものだ、という佐藤の父親の言葉に規格外の器の大きさを感じるのは私だけだろうか。
7、そして佐藤には腹違いの兄弟が七人もいる。8、つまり佐藤の父親は、佐藤のことをほとんど知らないのだ。
9、そして、佐藤も父親のことをあまり知らない。