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あなたの文章真面目に酷評します88 - 暇つぶし2ch573:名無し物書き@推敲中?
17/05/04 21:02:01.89 .net
私の知り合いで、今は結婚もして子供も要る女性が、二十歳頃に体験した話です。
はじめて実家を離れて、一人暮らしすることになり、その土地のお弁当屋でバイトもはじめたんです。
お弁当屋に来る客は常連が多く、一ヶ月もするとだいたいの客の顔もわかってきたのですが、
ちょうどゴールデン・ウィークに差しかかったあたりのころ、常連客の中に一人、小さな男の子がいて、見るからに小学校低学年で七,八歳くらいの少年。
その少年は夕方頃に来て五百円硬貨を握りしめ、お弁当をひとつだけ買って帰るんですが、
いつも寂しそうに影の薄い感じで、バイトをやっていた彼女はその少年のことが気になりだしました。
「お母さんは、いないのかな?夕飯をいつも一人で食べるのかな」と心配になりはじめたそうです。
店長に、なんとなしにその話をすると、つれないそぶりで「お客さんのプライベートなことに口出ししないように」とのこと。
でも彼女は、日に日に気になっていき、少年をかわいそうに感じるようになっていったそうです。
そんなある日のこと、あの少年がいつものように五百円硬貨を握りしめお弁当を買いに来たときに
「大丈夫?僕、お母さんは?」とつい声をかけてしまい、
店長がうしろから「○○さん、ちょっと」と彼女を奥に呼び、こんなことを言われたそうです。
しかめっ面をした店長がボソボソッと耳もとで言うには
「あの少年はね、十年以上前から見た目が変わらず、ずっと買いに来てるのよ。
うちはお弁当屋だから客には売るけど、それ以上のことには関わらないほうがいい。」
―どう見ても七,八歳くらいの少年が十年以上前から買いに来てた……?―
彼女は驚いて、どういうことだか、一瞬わからなかったそうです。
少年はそのまま、お弁当を買って帰り、怖くなった彼女はその後しばらくして、そこのバイトも辞めたのですけど
その後十何年経った今も、もしかするとあの男の子はいまでもあの店にお弁当を買いに来てるのかもしれません。


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