17/05/02 20:53:27.45 .net
愛を初めて見たのは、八月のことだった。
立ち止まっていても汗が溢れてくるような快晴の日。
ぼくは、自転車を立ちこぎしている少女に目を奪われた。
颯爽と走る、すっと背筋の伸びたシルエット。
車を運転中にも関わらずぼくはその少女が気になって仕方なくなった。
ちょうど右折レーンで信号が変わるのを待っていた。
彼女がどこに行こうとしているのかはすぐに分かった。
大きな郊外型店舗が交差点に面して立地していたためである。
ぼくは胸の高鳴りを感じながら、素早く右折して駐車場に車を停めた。
ちょうどその少女も、駐輪場に自転車を置いたところだった、
ぼくは不自然にならないように車を降り、その少女のあとをつけた。
彼女はスマホを手にしたまま、ふらりと店内を散策し始めた。
汗が気になったぼくは急いでトイレに行き、顔を洗った。
トイレから出ると、その少女は入口すぐの�