17/04/04 15:54:20.38 .net
「コンビニで、店員としてアルバイトで働くだけでいい」
「はあ? それのどこが、『ワン・フォア・アザーズ』なんだよ」
「コンビニで働くと、時給が出るだろう?」
「あ、ああ。そりゃ当たり前だ。そうじゃなきゃ、働かないからな」
「じゃあ、お前を雇っている店は、お前に時給を支払うよな?」
「え? そ、そうだぞ。当たり前だ。それがどうした」
「じゃあ、お前に払う時給が、コンビニの儲けの全部だとしたら、店側の経営者は、働く気に
なるか?」
「はあ? え、ええと……そりゃならないだろ。それ以外に儲けがあるから働くんだろ」
「じゃあ、コンビニの経営者は、『お前を働かせる』ということをしたんだよな。自分が店員
になって、働いたわけじゃない。監督業で、実際お前は、放っておいても時給をもらうために
キビキビ働く。それが当たり前だと思っているからだ」
「そうだ」
「つまり、実際には、店側は何もしていない。そして、お前が働いたことによって、お前の時
給と電気代と、その他諸々の維持管理費の分の金を超える金が、コンビニ経営者の懐に入って
くる。そうでなきゃ、その店は潰れるからな。間違いなく入ってくる」
「そうだ」
「お前の代わりはいくらでもいる。でも、とにかく間違いないことは、お前が働いたというこ
とによって、店に収入があるということだ。つまり、お前は店の収入から、お前の賃金を引い
た分だけ、ただ働きしているということだ」
「……お、おいおい……」
「これが他人のための奉仕、"One for others"なんだよ。愚か者への罰だ。こんなことは、誰
だってできる。ラスベガスに雨を降らせるための科学的方法を発明する必要はない。コンビニ
で働くだけで、いくらでも他者から搾取されることができるんだから」
な、何も言えない……。