20/10/28 17:26:12.93 .net
僕はもう四十年近くいちおうプロとして小説を書いてますが、
それで自分がこれまで何をやってきたかというと、文体を作ること、ほとんどそれだけです。
とにかく文章を少しでも上手なものにすること、自分の文体をより強固なものにすること、
おおむねそれしか考えてないです。
ストーリーみたいなものは、そのたびに浮かんできて、それに合わせて書いていますが、
そんなのは結局向こうからやって来るものであって、僕はそれをただレシーブしているだけです。
でも文体は向こうからは来てくれません。
自分の手でこしらえなくちゃならない。そして日々進化させていかなくちゃならない。
(村上春樹/川上未映子「みみずくは黄昏に飛びたつ」)
村上氏はこのように述べています
文章は決して枝葉末節などではないのです