15/06/25 01:23:51.12 .net
パククネってるね
801:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 08:22:35.28 .net
早く見せて
802:奥様はママ ◆y4AC1LxwSz1k
15/06/26 12:04:18.05 .net
ワイさん元気でしたかー(*´ω`*)
このスレもまだあったんだー
2年ぶりぐらいにこの板覗きました。
803:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 15:34:06.00 .net
太郎君と博士のなるほど手術室
というタイトルがつきそうなほど教材化してしまって面白くなかったんですけど
投稿が無いようなので。
美世は毎週楽しみに見�
804:トいる医療ドラマの3話目を見終えた。最初は興味無さそうに見ていた雛子もそれなりの目線で楽しめたようだった。 「なあなあ姉さん、姉さんもあんなん言いよったん?」 「ん?どんなの?」 美世は姿勢を正してキリリと顔を引き締めながら言った。 「ただいまより山田太郎さん52歳の肝臓癌摘出手術を行います」 そう言ってから姿勢を崩しながら前のめりに聞いた。 「的な?」 雛子はため息混じりに笑って脱力した。 「言わないよ、普通にみんな患者のデータは頭に叩き込んでるから、でもこれからやるぞって勇ましいし演出としてはアリじゃないかな」 「え~ほなホンマはなんていうん」 口に持って行ったスナック菓子をぴたりと止めた雛子が、斜め上に視線を向けながら考え込んだ。 「ん~、麻酔医の先生をチラっと見て『いいですか?』かな?麻酔医が頷いたら『それじゃ皆さんよろしくお願いします』それにみんなも答える感じ」 思っていたような答えが帰ってこず少し膨れた美世だったが、再びわくわくするような顔をして聞いた。 「その後にメスって言うん?」 「うん、でも助手の先生と話してる時でも手を出したら出てくるし、必ず言ってるわけじゃないよ、メスの前にサージカルマーカーで線引く時はペンって言うけど」 「えー」 「熟練したオペ室ナースなら術野を見ながら施術の進行に合わせて器械出してくるからね、逆に食い気味なぐらいに、このドラマのナースは初心者に見えちゃうね ハサミの事をクーパーとかメッツェンとか医者に言わせちゃってるし」 「ほんだらなんていうん」 「いやだからハサミっていうの、用途でタイプが違うけどそこはナースが判断してくれるよ、思ったのと違うのが出てくれば長い方とかスーパーとか言うけど 熟練した人は場面によって必要なのを的確に判断するし先生ごとに微妙な癖を記憶しててほぼ言わせないね」 「なんかおもんない」 「そんな事言われても」 美世はなんとか理想のオペ風景を引き出そうと続けた。 「やっぱり術中は緊迫した空気なん」
805:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 15:35:32.01 .net
「緊迫?いや緊迫するのはバイタルが急変した時とか原因不明の出血とかだね、予定通りに進んでれば何の問題も無いし、好みのチャンネルで音楽聴きながらやってるよ」
「音楽流れとんの!」
「うん、有線であらかじめナースが私の好みのチャンネルにしといてくれる」
「意外と和やかなんやなぁ」
「そうだね、それにドラマみたいに執刀医のスタンドプレーじゃないから助手の先生と会話しながらやるよ、
思ったより病変でかいね、とかちょっとその手邪魔とか、こっちから切るよ~そこ持ち上げてとか言うし、あと閉じに入ったら世間話したりね
何々先生娘さんが小学校に上がったそうですねーとか、新しくできたお店もう行きましたか?とか、ナースも入ってきてワイワイなる時もあるよ
オペ終わってもドラマみたいにやり切った顔もしないし後閉じといてねって言いながら去っていく先生もいるよ」
再び美世が不満そうな顔をした。
「ふむー、あの後ろにおる看護師は何してんの?」
「外回りだね、不潔野担当」
「不潔なん?!」
「うん、術野と器械触る人意外は不潔、役割が違うの、美世ちゃんのイメージなら多分汗拭く人かな、外回りは臨機応変さがいるし機材と患者の様子を同時に見ないといけないから
ベテランにやって欲しい所だな、使った薬液やガーゼを帳面につけたりと一番忙しいしあんなにボケっと突っ立ってたりしないよ」
「大役やのに不潔か、哀れやなぁ」
「聞こえは悪いけどただのポジション名だよ、清潔の人でもなんかの事故で不潔になったら申告するし、私不潔になりましたーって」
「シュールやなぁ、事故ってなんやねん」
「地上70㎝以下まで手を下げてしまったり、不潔屋に触れてしまったりかな」
「潔癖症の人もびっくりやで」
「手が必要な時はまた滅菌からやり直してもらうけどその必要がなければそのまま外回り手伝ってもらったりする、でも器械出しが不潔になってしまったら
助手の先生に器械出しやってもらってる間にもう一回滅菌してもらうよ」
「やっぱり現実といろいろ違うんやなあ」
「一番非現実的なのはあんなにカッコいい医師は居ない事だよ、キモいの多いし、術着の下から胸毛はみ出てる先生いたり」
雛子はケラケラと笑ったが、美世が眉間に皺を寄せて恐る恐る聞いた。
「あの服の下どないなっとん?」
806:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 15:36:49.96 .net
「一番外に着てるのがガウンなんだけどその下にシャツ、その下はなにも着てない」
「姉さんも?!」
「いや私はブラしてるよ、他の女の先生は知らないけど」
「ですよねー、外に突っ込み所あった?」
「ん~、主人公が右利きなのに左利きの位置に立ってたな、まあその方が得意な医師も居るかもしれないけど私は見た事ないな、カメラアングルのせいかな」
「油断できんなー、全国の医者から総突っ込み入ってたんかなー、ちょっと今度姉さん突っ込みながら見てみて」
「やだよ、そんな無粋な事したくないしドラマとしてはそれなりに面白いし、見た事ない新製品も主人公が使ってたよ、おおかっけーっと思ったね」
「もったいない、そんな突っ込み所多いのに野放しにしとくやなんて許されへん事やで、ウチなら突っ込みすぎて隣の人の肩が壊れてまうで」
「どこに突っ込んでんのよ、とんだとばっちりだよ」
ある日鷹山が部屋に戻ると、ソファーに並んでテレビを見ていた美世と雛子だが、突然雛子が美世の肩を手の甲ではたいた。
「なんでやねん」
すると美世が待ってましたといわんばかりに笑顔で雛子に顔を向けた。
「今のは今のは?」
「手袋のつけかたがなってない、素手でギューパチンて勢いあるけどあれじゃ無菌操作終了だよ、滅菌袋を開いたらまず手袋の内側をつまんで…」
テレビを見ながら何やら美世にレクチャーしているようだが二人が何処に向かおうとしているのかわからない。
「…ちなみに私の手袋はロクハン、6.5号ね、誰がどのサイズなのかはナースが暗記しているので私は普段意識してない」
「へぇーへぇーこれは5へぇーやな、続き見よか」
鷹山は突っ立ったまま無言で見守った。
807:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 15:37:39.90 .net
「なんでやねん」
「え?え?今のは?」
「出番が来るかもしれない医者が腕を組んでリラックスするのは正解だけど、脇を締めたらだめー」
「脇締めんかったら兄者みたいなってまうがな!」
「はい連続で来た、病変組織を術中迅速病理診断に回したのに手術が続いてるー、一体何の作業をしているのか謎、ここは世間話でもしながら待つ所」
「患者の立場は?!」
「ちょっとだけ開腹放置プレイ、いま私のように優秀な病理専門医が頑張って診断してるから」
鷹山は我慢しきれなくなって突っ込んだ。
「お前らそんな事言いながら見てて面白いの?」
雛子が腐った目つきで振り返って即答した。
「全然面白くない」
美世は満面の笑みで答えた。
「めっさおもろい」
「お前、楽しみ方間違えてるぞ」
「手術室をオペ室って言う人が多い理由はね………しゅじゅちゅしちゅ」
808:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 16:18:13.69 .net
>>766
これは売れる
809:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 16:40:53.08 .net
もはや小説の枠を超えたね
NHKのコント番組の方がいくらかましですわ
ゴミカス
810:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 16:47:46.14 .net
>>771
そういう言い方されるとね、俺頭くんのね
811:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 16:56:46.10 .net
ここまで俺の自演
812:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 17:44:22.64 .net
>>772
頭にきたらなんだって?変身するの?
子供じゃないんだから、道でうんちおしっこしちゃダメなのはわかるでしょ?
どこでも同じだよ?
813:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 19:09:43.48 .net
お前バカじゃねえか?
814:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 19:45:02.12 .net
誤字多い。
815:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 19:47:08.74 .net
二人とも実に健康な若い肉体の所有者だったため、彼らの夜は激しかった。夜だけでなく、訓練を終えてほこりだらけの軍服を脱ぐ間さえもどかしく、帰宅するなり妻をその場に押し倒すことが一度や二度ではなかった。麗子もよく応えた。
最初の夜を過ごしてから1カ月たつかたたないうちに、すでに麗子は喜びを知る体になり、中尉もそんな麗子の変化を喜んだ。
816:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 21:31:06.57 .net
>>775
単細胞w
817:名無し物書き@推敲中?
15/06/26 22:43:42.12 .net
論より証拠ですよね
口でうんぬくんぬ言うんじゃなくて、じゃあ実際にスレで作品だしてくださいよ
818:\____________/
15/06/27 00:09:09.06 .net
∨
|/-O-O-ヽ| ブツブツ・・・
| . : )'e'( : . |
` ‐-=-‐
/ \
||\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
||\\. \ ∧_∧
||. .\\ \ ( ;´Д`) (オイ、なんか変なのがいるぞ)
. \\ \ / ヽ.
. \\ / .| | |
. \∧_∧ (⌒\|__./ ./
( ´,_・・`)目合わせるなって ∧_∧
. _/ ヽ \ ( ) うわー、こっち見てるよ
819:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 00:11:31.62 .net
_,. -‐1 ,. - ‐:‐:‐:‐:‐- 、
_,. -‐:'´: : : : : | , :'´::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.丶
,.イ ,.-:'´: : : : : : : : : : : ! /::.::.::.;.ィ::; ヘ::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\
/: ∨: : : : : : : : : : : : : : :l'/l:/::./ ,':/ i::.:ト、::.l、::.:!::.::.::.::.',
,. -:' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : -┴-'.._l/ l:| i::| i::l::.::.::.::.::i
ー‐ァ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ーァ l| l| l:|::.::.::.::.::|
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ ー‐‐---、!ヘ::.::.::.::|
,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ ┬--、 }::.:/::.!
! : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ;.イj {辷リ ′/::/!::/ここは貴方の日記帳じゃないわ。
ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.. : :、/ ; /〃ノ:/
´. .:.:.:.:.:.:.:.: : : .:.: : : .:.:.:.. : : :.:.:.:.:.:.:__:.:.ヽ r―-, /-:'´::;′ チラシの裏にでも書いてなさい。
`ー---;.:.:.:..:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.V ̄`ヽ、 `ー‐' ィ;、:::∧:{
/:.:.:.:._:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|'´ヽ rく` ト、. -‐'´ | `:く ` ね!
厶-‐'´ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.| _,.-‐! \ __,,. -‐''´ }‐:、
_l;.ィ´ヽ:./ヽ:|'´ ,>‐'´: : く ∨ > \
_,r{`7  ̄{ ̄} ̄¨`‐く__ヽ_;,: -‐; :\ _,.-:'´: : : : : :>、
,.イ | 〉´ ̄ ̄ ̄:  ̄`ー‘v'´>‐_く : : : \___,,. -‐:'´: : :ト-、_;,.-'´ ヽ
r'l ! ,し′: : : : : : : : :}_ノ/ __,,.ヽ: : : : : : : : : : : : : : V l
,Jー'´: : : : : : : : : : :`辷'_,,、 '; : : ∧: : : : : :_; -'´ |
l´: : : : : : : : : : : : }´ l l`ー':.:.:`ー:.'"´:〈 v'
820:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 00:17:38.56 .net
____
__,,/ _, ----`ヽ :.
:. / _ ___ 、\
/ / i \ \\ :.
:. ,'./ i ヽ:. ヽ:.:.. ヽ.ヽ
,'/ / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽヽ :.
:. |i .i i .i / ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}
|i .i l :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}
:. |i∧ ', :{ ,ィjモト \ イjミトイイV :. な…
.| :メヽ.', `ozZ} izN。ハ::{ なんなんですか?
:. | :ヾ_! ゝ "゙゙ ' `゙ ハ.:', :. ここ、どこですか?
| :.:_イ .:.ヽ. (二フ , イ :.:.:!:.ヽ なんであたし
:. / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:. 貼られたんですか?
/ ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
:. / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^` |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
/ / ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{ ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、 : : : l:.:.: .ハ ',
{ /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}
V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄ ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{ リ
ヽ:.:{、.:.V : : ヘ : : {: : :/:.::∧|
ヽ! )人 : : :人 : : : / \! :.
" ヽ : : : : :/イ{ :.ノ: : : :.\ :.
:. \__///: :\______/: : : : : : : ヽ
/ //: : :|;|: : : : : : i: : : __: : : : ',
:. / 、 {;{ |;| . : i/. : : : : : :|
/ `Y;{. . . .|;|. : : : /i: : : : : : : : :l
821:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 00:26:20.14 .net
_____
||// ∧_∧|∧_∧
||/ ( ´・ω・)( ) クマが迫っている気がする
|| ( )|( )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'
_____
||// ∧_∧|∧_∧
||/ (n´・ω・)n ) 見られてる気がする
|| (ソ 丿|ヽ )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'
_____
|| ● ●|∧_∧
|| ( _●_)(n´・ω・n) クマなんて居ないのに迫っている気がする
||、 |∪| |( .)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u' 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
822:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 00:34:27.91 .net
rock初めて見た
823:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 01:25:09.61 .net
お願いします
ほんとは全部一行です
ミセス・コールはセント・ジョージ教会を出て、ふう、とひとつ溜息をついた。安堵ではなく、空漠たる失望によるものだった。
なぜなら、彼女は十四歳で堅 信礼を受けて以来、国教会の敬虔な信者であったけど も、ついに初老に差し掛かろうというときに宗教への信頼が揺らぎつつあったのだ。
理由はそれだけではない。ここから家に帰るには長い上り坂を歩かねばなら ぬ億劫さゆえもあった。急な坂ではなく、一見は平ら なのだが、古代なら学者が球体を置いて知るような若 干の傾斜がある程度だ。
それでも、ミセス・コールは もう半世紀もここで暮らしてきたのだから、教会の帰り道が実際は上り坂なのを知っているが為に、面倒だ と思ってしまうのだった。
片意地なミセス・コールが この国の首都へ足を運んだことなどない。人口が三千人もいないような田舎町で、捕まえる馬車も通らぬような不便さだったが、彼女はこの町を愛し、ここで育ったことを誇りにしていた。
曲がりくねった道に、中世から近代まで荒風に晒されながらも耐え抜き、上等に構えるレンガ造りの町並みは偉観であろう。
“ラーダ ーデイル“ある人は英国の中の英国である場所という。 太陽が20世紀の方角へ沈んで行くのを、みな早々にも 今かと待ち望んでいるとき、それはロンドンから北西 に140キロも離れたところに在る、小さな町の出来事であった。
824:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 06:57:00.51 .net
>>785
非常に浅い
人間として浅いわ
文章でも句読点ってあるじゃないですか?
あなたはまさに句読点が無くてダーッと書いてるんですよ
文章を書くよりもまずご自分の人間性を高められたほうがいいのかなと
825:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/06/27 07:17:31.31 .net
>>765
エッセイの受賞が飛躍に繋がれば幸い!
ワイは大賞を貰ったことがあるが、
何も進展はなく賞金の十万円は飲み代に消えた!(`・ω・´)
>>766-769
>「地上70㎝以下まで手を下げてしまったり、不潔屋に触れてしまったりかな」
(変換ミス!)
>「手術室をオペ室って言う人が多い理由はね………しゅじゅちゅしちゅ」
(雛子の言葉で手術室が言い難いのでオペ室と呼んでいる! 実際に試してみてもちゃんと言えていない!
理解は出来るが少し言葉が足りないようにも思う!)
実際の手術室では医師や看護師の間で和気藹々とした会話が繰り広げられていた!
患者が全身麻酔の時はそれでもいいが、局部麻酔であまり私的な話はしないと思う!
混同を防ぐ為、麻酔の種類を先に述べてから執刀の場面を語った方がいいと感じた!
手術の知識を学ぶことは出来るが読み物としての面白さはあまりなかった69点!(`・ω・´) 最後の一行に繋げる為の長い前振りであった!
826:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/06/27 08:30:15.47 .net
>>785
某サイトで同じ文章を目にした!
同じ作者なのだろうか!(`・ω・´)
827:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/06/27 10:31:11.16 .net
>>785
>~宗教への信頼が揺らぎつつあったのだ。
(その理由が書かれていなかった! 上り坂を帰るのが面倒だと思う気持ちと
信仰への揺らぎに因果関係はあるのだろうか!)
全体的に奇妙な半角の空白が挟まっていた!
コピペによる影響なのだろうか!
ロンドンから北西140キロの地点にラーダーデイルと云う田舎町がある!
そこにミセス・コールは半世紀も住んでいた! 信仰が揺らぎながら帰りの坂道を面倒に思う!
それだけの内容なので特に指摘するところはない!
話の骨格に肉付けを施して魅力的な人物を造形して貰いたい!
ワイの考え!(`・ω・´)
828:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 11:12:30.30 .net
>>789
話が長いわりに要点がない
829:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 13:01:05.29 .net
素人だけど良くないのがわかる坂の話なんかいらない蛇足
一行で済む話を引き伸ばしてるだけ
830:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 14:51:28.97 .net
コピペに対しては何らかの罰則が必要だ。
自分としてはトイレ制限などが良いと思う。
なんとか実現できないかな。
831:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 17:35:28.58 .net
文章評価スレだからコピペもおk
832:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 18:45:47.48 .net
コピペだとワイがぱくれないからだめ
833:名無し物書き@推敲中?
15/06/27 19:52:28.13 .net
パクったところで自費出版ww
834:記憶喪失した男
15/06/28 09:22:53.47 .net
新作
「形而上学的異世界譚」
スレリンク(poverty板:33番)
835:名無し物書き@推敲中?
15/06/28 11:25:58.79 .net
>>796
これは売れる
パーフェクツ!
836:記憶喪失した男
15/06/28 11:30:42.40 .net
>>797
おお! 高評価ですね。
やっぱり、文系肌の人にウケるのかなあ。ラノベ系の人には人気はそんなにで。
837:名無し物書き@推敲中?
15/06/28 14:57:51.41 .net
>>796
ここまでの作品が投稿されたのは初めてです
結構鋭いんですよ
よく人間を分析なさってる
838:記憶喪失した男
15/06/28 15:09:35.94 .net
>>799 お褒めにあずかり光栄です。
どうしよう。めっちゃ褒められた(テレッ)
839:名無し物書き@推敲中?
15/06/28 15:35:56.68 .net
どこが?
アイデアは悪くないけど、文章もお話もまったく水準以下というよりなんだこれ?
840:名無し物書き@推敲中?
15/06/28 15:42:29.45 .net
ちゅーかここまでまともなのは>>94だけと言うw
それにたいしてワイは寝ぼけた批評だけ、カスみたいなのは褒めてる。
頭がおかしい。
841:名無し物書き@推敲中?
15/06/28 15:51:35.62 .net
>>802
自画自賛しね
842:名無し物書き@推敲中?
15/06/28 15:53:23.03 .net
>>803
俺は書いた本人じゃねーよwwwww
843:名無し物書き@推敲中?
15/06/28 16:13:58.14 .net
純文作文系だったっけ?
844:名無し物書き@推敲中?
15/06/28 20:37:47.65 .net
>>799
人間を分析できてる、って最高の評価だな
845:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/06/29 07:07:26.96 .net
>>796
>プテラははたっと横を向いてしまった。
(「はたと」でよい!)
文章は読み易い! 人物の容姿は書かれていない! 怪物は名前を流用して描写を省いていた!
その為、個々がとても淡白な印象を与える! 最低限の背景と相俟って全体がさっぱりしていた!
ボロボロの剣では怪物に勝てないことを少女は最初から知っていた!
知っていながら少女は主人公と共に怪物に挑み、結果は敗走に至る!
少女は何者なのか! そこから大した労苦もなくとんとん拍子に話が進んで怪物を退治した!
少女の知識があれば誰でも本物の人間となって怪物を斃せるような気がした!
主人公が相棒でなければいけない必然性が文中からは感じられなかった!
子供向けの童話ならば、このような話も成立するのかもしれない64点!(`・ω・´)
846:記憶喪失した男
15/06/29 09:23:10.37 .net
>>807 おお、評価ありがと。
とんとん拍子すぎたかなという自覚はある。
が、余分な蛇足を付け加える気にもならず。
確かに、少女が怪物に勝てないのに挑むのはおかしいかも。
847:名無し物書き@推敲中?
15/06/29 10:00:48.52 .net
記憶さんて多分料理はしないよね。
したとしても酷い味になるよね。
848:名無し物書き@推敲中?
15/06/29 11:45:53.60 .net
>>796
夏休みの作文かと思った
849:名無し物書き@推敲中?
15/06/29 12:47:39.50 .net
上手いは上手いよ
ただ驚いてまた読もうってほどの新感覚ではない
850:名無し物書き@推敲中?
15/06/29 13:02:00.44 .net
文体が説明調だな。
どういったスタンスで書くか、そういったことをもっと意識したほうがよいだろう。
訳もわからず書いているのがありあり。
851:名無し物書き@推敲中?
15/06/29 13:41:25.24 .net
>>787
ありがとうございます。
ドラマ見ててそんなやつおらんやろ~
と思ったから書いてみました。
例の如くオチが無かったので無理やりつけてみました。
852:記憶喪失した男
15/06/29 15:25:01.59 .net
発明家の男
俊行はむかしある時、世界人類が幸せであるようにと思ったのだった。
そして、それについて自分が何をするべきか考えて、とりあえず、できるかぎり勉強をすることにしたのだった。
俊行は「真面目かよ」といってまわりに嫌がられ、からかわれた。
「はあ、意識たけえなあ」とかいわれていた。でも、全然、みんなは仲良くしてくれなかった。
「おれはおまえみたいに大学で『エミール』とか読んでいる男は嫌いなんだ。あっちいてちょうだい」
「ああ」
男に小突かれて、俊行は本を持ったまま遠ざかった。
「おまえ、人生で一度も嘘をついたことないのか。人生で一度も犯罪を犯したことないのか。
自動車に乗る時、本当は眼鏡をかけないといけないんだろ。でもかけてないんだろ。
おまえのいうことなんて聞かねえ」
「ああ」
俊行は生返事を返した。
おばさんが火蓮の隣に歩いてきた。そして、どすの利いた声で話しかける。
「火蓮という女の子だね。あの男の子のことをどう思う。俊行って子」
「いつもいじめられているよ。かわいそうだねえ」
「そうか」
おばさんはため息をつく。
「わたしは歴史を変えるために来た。チャンスは一度しかない。その一度をおまえに使う。
わたしは未来から来た。あの男の子は、毎日がんばって働く。ただそれだけを伝える。
どう頑張るかは教えてあげない。おまえに伝えたいことは、あの男の子は年老いて死ぬ時まで、
女の人の肌に触ったことすらなかった。これを聞いたおまえは歴史を変えられる」
「ええ、それって、あたしに命令しているんですか」
「時間切れだ。わたしは未来へ変える。歴史が変わるかはおまえ次第だ。
おまえがそうしなくても誰も恨みやしないよ」
そして、おばさんは消えた。
火蓮は、俊行に話しかけた。
「あの、あたしと付き合ってくれませんか」
853:記憶喪失した男
15/06/29 15:26:32.31 .net
>>809
家事生活全般が苦手です。
854:名無し物書き@推敲中?
15/06/29 16:22:56.39 .net
『未来からの使者』
学生時代、ふと世界人類が幸せであるようにと思ったことがあった。それについて自分が何をするべきかを考えた挙げ句、とりあえずできるかぎり勉強をしようと思い立った。
「マジメかよ?」と同期の友人らに嫌がられ、からかわれた。そのうえ成績は芳しくなかったので、「はあ~ん、意識たっけえなあ。意識だけは。」と笑われもした。
「おれはおまえみたいに大学で『エミール』とか読んでいる男は嫌いなんだ。あっちいてちょ~だい。」後ろから優男に小突かれて、本を持ったまま席を移動した。
田所火連は幼なじみの女の子でまだ近所に住んでいる。火連が町内会長のおばさんと桜並木の公園通りを歩いているのを見かけた。おばさんは楽しげに火連に話しかける。
「火蓮ちゃん、あの子のことをどお思う? 俊如って子。あんた幼なじみでしょ。いっつもいじめられているよ。うちの子が同じガッコ行っててね。かわいそうだねえ。」
「はあ。」
火連はどう答えていいか困惑した様子でおばさんの話に相槌を打っていた。だがおばさんはため息をつくと、突然豹変した。
「あたしは歴史を変えるために来た。チャンスは一度しかない。その一度をこれからおまえに使おう。そうだ、わたしは未来からやって来た。あの子は毎日がんばって働いていた。ただそれだけであった。」
白目を剥いたままおばさんは立ち止まり低い声で語りはじめた。
「どう頑張っていたかは教えてあげられない。わたしがおまえに伝えたいことは、あの子は年老いて死ぬる時まで女の柔肌に触ったことすらなかった。だからおまえなら歴史を変えられるであろう。」
「あの、おばさん! 大丈夫ですか? ああ、おばさん! おばさん! しっかりしてください!」
「時間切れだ。わたしは未来へと帰る。これから歴史が変わるかどうかはおまえ次第だ。いんや、おまえがそうしなくても誰も恨みやしないよ。」
おばさんは口から泡を吹いてその場に倒れ込んだ。火蓮は驚き、助けを求めようと辺りを見渡し、「俊如? おばさんが、おばさんが! ちょっと来て!」と叫んだ。(つづく)
855:記憶喪失した男
15/06/29 16:45:16.53 .net
>>814
>「時間切れだ。わたしは未来へ変える。歴史が変わるかはおまえ次第だ。
誤字。変える。→帰る。
「エミール」だと文系教育学部って感じでいまいちだけど、
ランダウ「力学」とか読んでる同級生を想像できないので勘弁してください。
856:記憶喪失した男
15/06/29 16:48:43.11 .net
いや、ランダウの「力学」とか読んで解いてる同級生いたら、絶対にいじめないわ。
ちょっと詰めがあまいかな。「エミール」だからいじめられる。
ランダウ「力学」ならいじめられない。
>>816 わらた。
857:記憶喪失した男
15/06/29 17:04:46.09 .net
すいません。責任とってそのうち「エミール」読みます。
ランダウ「力学」は読みません。
858:記憶喪失した男
15/06/29 17:10:44.66 .net
やっぱ、「エミール」は読まない。
だから、小説家になろうの方はランダウの「力学」に変える。
859:名無し物書き@推敲中?
15/06/29 17:42:21.46 .net
発作か?
860:名無し物書き@推敲中?
15/06/29 18:48:03.05 .net
上からで失礼ですが、小説を語らせたら一流だと思いますよ
毎日の執筆時間はどれくらいですか?
861:記憶喪失した男
15/06/29 19:38:00.63 .net
>>822 「エミール」にするべきか、ランダウの「力学」にするべきか教えてくれ。
862:名無し物書き@推敲中?
15/06/29 20:54:25.44 .net
間を取ってキューネン
863:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/06/30 07:37:03.27 .net
>>814
なに、これ?(`・ω・´)
864:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 08:29:23.76 .net
このスレの意義
865:記憶喪失した男
15/06/30 08:57:59.35 .net
>>825
おいらのアリジナル恋愛時間SFだ。評価してくれ。
866:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/06/30 09:59:16.53 .net
>>814
まず一読して時制がおかしいと感じた!
>俊行はむかしある時~俊行は生返事を返した。
(ここまではギリギリ過去の体験を振り返っているように見える!)
>おばさんが火蓮の隣に歩いてきた。そして、どすの利いた声で話しかける。
(ここからは回想ではなく、リアルタイムの遣り取りに見える!
人物の紹介もなく唐突におばさんと火蓮が登場して面食らう!)
>「わたしは歴史を変えるために来た~これを聞いたおまえは歴史を変えられる」
(狂人の戯言か! 歴史が変わるとどうのようになるのか!
その部分を省いているので説得力が皆無である!)
>「あの、あたしと付き合ってくれませんか」
(歴史がどのように変わるのかが理解できない状態で行動に移した!
火蓮と云う人物も狂人の類いなのだろうか!)
出鱈目にも程がある!(`・ω・´)
867:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/06/30 10:04:42.75 .net
おばさん(火蓮の未来の姿)
火蓮 (おばさんの過去の姿)
俊行 (冴えない男。火蓮が関わることで世界を救う)
おそらく作者の頭の中では、このような人物として認識されているのだろう!
しかし、その部分が文中に書かれていなければ分かるはずもない!
分かったとしてもそれは読者の頭に頼った結果なので文章評価としては必然的に厳しくなる!
ワイの考え!(`・ω・´)
868:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 10:09:57.96 .net
時制がおかしいって、そりゃおまえがおかしいわ。何のための改行だよ?
改行っていうのはそういうこと。切り替えだ。
過去を振り返る感じで、導入。
導入つまり入り込んだら過去の話でも今それが進行しているように読む。
ようはお笑いのコントやなんかと同じだ。暗黙の了解。
てかアホが調子に乗ってんじゃねえぞこのハゲ。
869:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 10:24:35.47 .net
まあまあ落ち着いて
「金持ち仕事せず」と言うではありませんか。
870:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/06/30 10:28:56.68 .net
>>814
>俊行は生返事を返した。
>おばさんが火蓮の隣に歩いてきた。そして、どすの利いた声で話しかける。
(おばさんと火蓮は別のところで俊行を見ているのだろう!)
>俊行は生返事を返した。
>おばさんが火蓮の隣に歩いてきた。そして、どすの利いた声で話しかける。
(このようにすれば立ち位置の違いを感じさせることはできる!
出だしの地の文が時制を意識して書かれていないので
妙な混ざり具合になっているのは否めないが!)
拙いことに変わりはない!(`・ω・´)
871:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/06/30 10:31:51.88 .net
>>814
>「おれはおまえみたいに大学で『エミール』とか読んでいる男は嫌いなんだ。あっちいてちょうだい」
>「ああ」
> 男に小突かれて、俊行は本を持ったまま遠ざかった。
(ここが妙な時制の変わり目かもしれない!)
仕事に戻るか!(`・ω・´)ノシ
872:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 10:34:32.46 .net
記憶はいつも伝えたい事だけ伝えようとするから何も伝わらないという
873:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 10:46:31.25 .net
完了と過去の区別すらできてねえのに時制とか言っちゃってるのか
874:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 10:54:25.78 .net
罵倒みたいなもんだけすんのはやめとけ。
ちゃんと理由やら具体的な指摘をしてからだ。じゃないと建設的じゃないからな。お互いに。
875:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 10:57:55.82 .net
?
876:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/06/30 11:03:18.81 .net
ここで>>814の総括!
> 俊行はむかしある時、世界人類が幸せであるようにと思ったのだった。
>そして、それについて自分が何をするべきか考えて、とりあえず、できるかぎり勉強をすることにしたのだった。
>俊行は「真面目かよ」といってまわりに嫌がられ、からかわれた。
>「はあ、意識たけえなあ」とかいわれていた。でも、全然、みんなは仲良くしてくれなかった。
(ここまでは過去の回想!)
>「おれはおまえみたいに大学で『エミール』とか読んでいる男は嫌いなんだ。あっちいてちょうだい」
>「ああ」
> 男に小突かれて、俊行は本を持ったまま遠ざかった。
>「おまえ、人生で一度も嘘をついたことないのか。人生で一度も犯罪を犯したことないのか。
>自動車に乗る時、本当は眼鏡をかけないといけないんだろ。でもかけてないんだろ。
>おまえのいうことなんて聞かねえ」
>「ああ」
> 俊行は生返事を返した。
(この部分は過去のリアルタイムの話!)
> おばさんが火蓮の隣に歩いてきた~
(二人と俊行の立ち位置が違うので改行した方がよい!)
書き方が拙いの一言に尽きる!(`・ω・´)
877:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 11:06:44.91 .net
言文一致の弊害ですわこれ
878:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 11:33:45.62 .net
『(蛾)』
何処から入り込んだのか、掛け時計の真下、1匹の蛾がとまっていて、もう何日もじっとしていた。もともと虫は好きではない。追い払いたいのはやまやまだったが、窓の小さな部屋だから上手く出て行ってくれるとは限らないし、
下手に飛び回られても不愉快と思って、そのままにしておいた。子どもの拳ほどの大きさで、ベージュ地に斑模様の羽を時々、布団でも敷き直すかのようにふわっとさせる以外は、触覚一本微動だにしない。
不思議なもので、こちらに害が無いと分かると途端に愛着が湧いてきた。
原稿の合間、ちらりと視線をやっては、まだそこにいることに一人満足する。天気の良い日の夕暮れ前などには、肉厚の体が射し込む西日に長く影を引くのが日時計のようで、孤独な姿に愛おしさが増すのだった。
「あれね、ずっといるんだ。動かないんだよ」
と自宅を訪れた友人に教えても、何故蛾なんか自慢するんだろうというふうに「ふうん」と受け流して、興味を持つこともない。
しかし私にはそれが逆に嬉しく、この部屋に来たのももしかしたら、内気な害虫が皆にその姿を見られるのを嫌って逃げ込んできたのではと可愛く思った。
879:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 11:35:05.40 .net
(続き)
筆の進まぬ日が、一週間ほど続いた。珍しいことではないが、やはり気持ちは焦る。気分転換に外を歩いても、どうも妙案は出そうにない。にっちもさっちもいかなくなって部屋を右往左往していると、壁の斑模様と目が合った。
自分も、羽を休める時期なのかもしれないな……。
ふと思い、詭弁だな、と一人笑った。人と蛾は違う。なんだか諦めがついて原稿に向かい、見切り発車でとりあえず書き始めると、ふとした場面で物語がうまく繋がる予感がした。
「はい、では今回の分、確かに預かりました」
原稿を取りに来た担当の方の言葉にホッとして、肩の力がようやく抜けた。礼の意味を込めて時計の下に目をやると、私につられた担当の方がそいつを見つけて、おや、という風に、
「随分大きな蝶々がいますね」
というので、吃驚して、
「え、蛾じゃないんですか」
と訊くと、ジャノメという種類の蝶々なのだと教えてくれた。触覚の先の丸いものは蝶々とか、蛾は羽を開いてとまるのだとか思い出すように言う。
「僕のところでは、ジャノメは金の入る予兆だなんて言われています。縁起が良い生き物ですね」
と笑うが、私の方は騙されたようで面白くなく、いやいや、部屋に虫がいるなんて汚いですから、と言い近づいて手を振ると、驚いたジャノメはひらひらと宙を飛び、丁度開いていた窓から出て行く。私は窓をぴしゃりと閉めて、ジャノメの行く先を見送ることもしなかった。
880:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 11:37:13.36 .net
1段落が長くて変なところで改行したりしたので、スペースの空いてないところがいくつかありますが、そこは前の文と同じ段落で繋がっているものとしてお読み下さい。
881:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 12:39:42.94 .net
>>840
思わずコメント、面白かった。
以下、些細な事ですが、気になったとこ。
「自分も、羽を~」の一文が少し浮いて見えた。
一週間、水でも無ければ蝶は乾いて死ぬんじゃない?
882:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 13:16:10.67 .net
>>843
コメントありがとうございます。
やはりそこだけ、ちょっと浮いていますか。もともとは『……』の部分はダッシュだったのですが、スマホで打ち直す際にダッシュをどう打ち込めばいいのかよく分からず三点リーダーにしたので、その影響もあるかもしれません。
蝶は飲まず食わずで越冬するものもいるそうなので、ジャノメがどうかは知りませんがまぁ創作だしいいかな…と。個人的な経験ですが、二週間ほどずっと同じ場にとどまっていた蛾を見たことはあります。
883:記憶喪失した男
15/06/30 13:23:01.73 .net
>>828 うん? 伝わらないのか?
むかしある時は、次の一行にしかかかってないよ。
おばさんは未来の火蓮とは全然別の人物だよ。
まあ、評価ありがと。
884:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 14:56:18.61 .net
前半部分がいい。
観察から考察へ、考察から思い入れへと移っていくのを自然に書いていて上手い。
微動だにしない
詭弁
あとはこの二語の使い方だけ再考したほうが
885:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 16:41:37.26 .net
>>840
面白かったです。
ちょっと引っかかったのは文章と関係ない部分ですが
動かないという事ならジャノメチョウよりスズメガみたいなのにした方がしっくり来るかなと。
あくまで個人的な見解ですが。
886:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 17:46:03.98 .net
『蛾と我』(1/2)
どこから入り込んだのか。ふと見上げた掛け時計の真下に一匹の蛾がとまっていて、も
う何日もそこにじっとしていた。もとより虫は好きではない。追い払いたいのはやまやま
だが部屋の小さな窓からうまく出て行ってくれるとは限らないし、下手に飛び回られても
それこそ不愉快極まりない。そのままにしておいた。
おそるおそる近づき、よくよく観察してみると、幼い子どもの握り拳大で、ベージュ地
に斑模様の羽をふわふわと布団でも敷き直すかのように揺らす以外は微動だにしない。ま
あ不思議なもので、自分に害がないとわかると俄に愛着も湧いてくる。
筆を執る合間にちらりと視線をやってはそこにいることにひとり満足する。天気のよい
日暮どきには、部屋の中まで低く射し込む西日に照らされて、まるで日時計のように長く
やわらかい影を引く。その寂しげな影にそこはかとないせつなさが増す。
「あれね、ずっといるんだ。あそこに。動かないんだよ。」と訪れた友人に教える。
「ふうん。」とさして興味をもたないことにいささか腹を立てる。なにゆえ蛾なんかに、
と我ながら可笑しくもなるが、妻や恋人を紹介しても無視されるようなものであろうか。
887:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 17:46:40.17 .net
『蛾と我』(2/2)
原稿の進まぬ日が一週間ほど続いた。珍しいことではないがやはり気が急いてくる。い
つものように近所をほっつき回ってもどうにも妙案が出てきそうにない。にっちもさっち
もいかなくなって頭をかきむしりながら部屋のなかでのたうち回る。万策尽きて、大の字
に仰向けになる。と、壁の斑模様と目が合った。おれも羽を休める時なのかもしれない
な……。
「はい、では今回のぶん、たしかにお預かり致しました。」
原稿を取りに来た担当の言葉にほっとして、やっと肩の力が抜けた。感謝の意を込めて
掛け時計の下に目をやると、つられて見た編集者が、
「おや。ずいぶんと大きな蝶々がいますね……。」
「え! あれ、蛾ではないのですか?」
「たしかジャノメとかいう種類の蝶々だと思いますよ。蛇の目に見えますでしょ。僕の
ところではジャノメは金の入る予兆だなんて言われています。縁起がいいですねぇ。」
と笑っていたが、私としてはなにかすっかり騙されていた気分で面白くなく、
「いやはや、部屋の中に虫がいるなんて汚いですから。」と立ちあがって壁に近づき手
を振った。
ジャノメは驚いたように羽をひらひらとさせちょうど開いていた窓から出て行った。私
は窓をぴしゃりと閉め、ジャノメの行く先を見送ることもしなかった。
888:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 20:08:13.28 .net
どこかで読んだ気がする
889:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 20:37:18.39 .net
読みやすくて面白かったけど、なんかものすごく古い。
古い作風をイメージした作文なら問題ないが、全てこの感じならもっとトレーニングしたほうがいい。
担当のひと言による急な心変わり。落とす展開としては素晴らしいが、その展開自体が古臭い昭和な感じ。
890:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 22:09:11.53 .net
みなさんいろいろためになる意見ありがとうございます。大学の課題として出すつもりが、他に良いのができてしまい、ポメラの中にデータとしてしまっとくのも勿体無いと思ってここに書かせて頂きました。
>>846
そこ! ちょっと言葉の使い方に迷った部分です。やっぱりおかしく感じられるのでしょうか…
>>847
コメントありがとうございます。
正直に言うと、僕は虫については全くのノー知識なので、ネットで蝶を調べて『蛾っぽく見える蝶』を探して、今回初めてジャノメという蝶を知りました。なので、そこに関しての粗は詳しい方からみたら目立つのでしょう……。横着する悪い癖です。
>>851
僕は普段森絵都さんと重松清さんの中間みたいな文体(どんなだ)と言われるので、今回は趣向を変えてワザと昔っぽくしています。昭和っぽさを感じて頂けたならむしろ幸いです。
ただ、「○○っぽさ」を意識したためにオリジナリティーは薄く、それ故に>>850さんの仰るような既視感が生じてしまったのかもしれないというのは、反省すべき点かもしれません。
891:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 22:09:45.74 .net
みなさんいろいろためになる意見ありがとうございます。大学の課題として出すつもりが、他に良いのができてしまい、ポメラの中にデータとしてしまっとくのも勿体無いと思ってここに書かせて頂きました。
>>846
そこ! ちょっと言葉の使い方に迷った部分です。やっぱりおかしく感じられるのでしょうか…
>>847
コメントありがとうございます。
正直に言うと、僕は虫については全くのノー知識なので、ネットで蝶を調べて『蛾っぽく見える蝶』を探して、今回初めてジャノメという蝶を知りました。なので、そこに関しての粗は詳しい方からみたら目立つのでしょう……。横着する悪い癖です。
>>851
僕は普段森絵都さんと重松清さんの中間みたいな文体(どんなだ)と言われるので、今回は趣向を変えてワザと昔っぽくしています。昭和っぽさを感じて頂けたならむしろ幸いです。
ただ、「○○っぽさ」を意識したためにオリジナリティーは薄く、それ故に>>850さんの仰るような既視感が生じてしまったのかもしれないというのは、反省すべき点かもしれません。
892:名無し物書き@推敲中?
15/06/30 22:10:59.14 .net
ああ! 二回書き込んじゃいました。
別に大切なことではないので、読み飛ばして下さい。すみません……
893:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/01 05:40:56.99 .net
>>840-841
一人称の言葉で書かれているのもあって文章としては少し拙い部分がある!
主人公の心情と重ねて展開される部分には無理がない! 読者を納得させるだけの筆力が感じられた!
文章の意味の重複には気を付けた方がよい! 不用意な「~も」の使用を控える!
三人称の文章を読んでみたいと思った75点!(`・ω・´) 漢数字がほとんどなので蛾は一匹とした方がよい!
894:名無し物書き@推敲中?
15/07/01 06:23:28.73 .net
通りすがりの者の横レスですが、
「一人称の言葉」とはどういった意味ですか
895:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/01 07:14:32.81 .net
文体が一人称!
一人称の文章!
一人称の言葉!
各々の頭の中で変換すればよい!(`・ω・´)
896:名無し物書き@推敲中?
15/07/01 07:30:01.98 .net
ほーなるほどー
897:名無し物書き@推敲中?
15/07/01 10:39:56.42 .net
>>855
評価ありがとうございます。朝早いんですね。
>>1の基準を見るに、とりあえず小説として成り立っていると考えて大丈夫なのでしょうか。
ご指摘ですが、ひとつだけ、「~も」の使用を控えるとはどのような意味があるのでしょうか? 詳しく教えて頂けたら嬉しいです。
また、丁度良い長さの超短編ができたらここで書かせて頂くかもしれないです。ありがとうございました。
898:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/01 11:11:51.00 .net
文中に「~も」の表現が多いと思った!
>と自宅を訪れた友人に教えても、何故蛾なんか自慢するんだろうというふうに「ふうん」と受け流して、興味を持つこともない。
(一文を抜きでしてみた! 教えても、持つことも、と目に付く!)
>しかし私にはそれが逆に嬉しく、この部屋に来たのももしかしたら、内気な害虫が皆にその姿を見られるのを嫌って逃げ込んできたのではと可愛く思った。
(来たのももしかしたら、と「も」が続いて見た目で引っ掛かる!)
>どうも妙案は出そうにない。にっちもさっちもいかなくなって~
(どうも、にっちもさっちも、は種類は違うが「も」が続く!)
>私は窓をぴしゃりと閉めて、ジャノメの行く先を見送ることもしなかった。
(見送ることも、とある!)
問題があるとは言えない! 意識しないで読んで気が付いた!
「~も」と云う表現が多い文章だと! 長い話になれば、その傾向は顕著に表れるのではないだろうか!
文章の見た目を気にして書く! 読者を強く意識することで何かが変わるかもしれない!
ワイの考え!(`・ω・´)
899:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/01 11:27:49.64 .net
抜き出して、であった!(`・ω・´)
900:名無し物書き@推敲中?
15/07/01 11:44:15.20 .net
誤字脱字、しっかり点検してから書き込もう。たとえここが便所の落書きだとしてもだ。
読者の目を強く意識しているのであればなお更な。
901:名無し物書き@推敲中?
15/07/01 11:55:08.25 .net
>>86
902: なるほど! 文章の見てくれが悪いと読む際ノイズになりかねませんからね、腑に落ちました。詳しい説明ありがとうございます。
903:名無し物書き@推敲中?
15/07/01 17:47:52.40 .net
ハゲは毛という文字に過剰反応するからな
904:名無し物書き@推敲中?
15/07/01 19:56:35.41 .net
ハゲー
ゲハーッ
905:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 00:53:15.10 .net
『雑草魂』
独り住まいのわたくしの家の庭には小さな菜園がありまして、長らく雑草が生えるままにしていたのですが、毎度のことながらふと気まぐれを起こしまして、何かを植えようと思って今朝から草を抜いておりました。
しかし梅雨時の土の中にはすでに根が縦横無尽に広がっておりまして、今日のように天気のよい日にはたっぷりと陽の恵みを受けてすぐに雑草が生えてきます。まるで抜いているそばから伸びているようでもあります。
土から根を完全に取り除くにはどうしたらいいでしょうか? バケツに水を張り、土を入れて攪拌し、しばらく待つと土は沈み、根は浮く、あるいは上のほうにくるのではないか。と、考えたのですが、はてさて実際にそうなるものでしょうか?
あるいはバーナーのようなもので土をあぶると、根だけが焼けるかもしれませんね。しかしバーナーなんてものはうちにはないし、わたくしのような老骨に鞭を打って動き回るよぼよぼの年寄りには少々危険ですので、それは控えておきましょう。
ところで昼過ぎに過日より注文しておりました岩波哲学思想事典が届きまして、さっそく中をぱらぱらと読んでみましたが、言葉を精確に扱うことにかけては限りない情熱をもった人達が書いた文章なので、読んでいてまことに気持ちがいい。
心の奥底のもっとも深い淵において響く声というのは、通常の言葉ではありません。静謐な言論空間において一つの問いを投げかけたときに跳ね返ってくる正しい軌跡というものが感じられます。その正確さと強さとが精確な言葉の正体と考えております。
文章や言葉が自ら語り出すわけではありません。しかしこちら側の問いかけに応答してまるで語っているようでもあります。そのつど文章や言葉に強い生命力を感じ取り、共鳴してはわたくしのこの命も生命力に満たされております。
906:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 01:02:27.30 .net
>>862
アホか。点検などしなくてもいいくらい推敲するのが常識だ。
だが時間をかけるなよ。瞬時にやれ。
てか、誤字脱字? んなもん見つけるのは下僕の仕事だ。てめえは下僕志望か? だったらケツの穴なめてろ。
907:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 01:16:04.22 .net
てめえのケツも拭けない馬鹿は下僕にケツの穴を舐めて貰うらしい。
ついでにひり出したその臭え糞でも食わせとけよ。
908:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 01:49:29.30 .net
このスレうんこ臭いな
909:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/02 06:52:13.73 .net
>>866
独特な感性と古さを感じる……(`・ω・´)……例の危険物なのだろうか!
910:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 08:23:33.19 .net
>>870
マジレスするスレ
911:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 08:54:30.47 .net
75点なんて久しぶりに見た気がするな
912:sage
15/07/02 09:54:21.14 .net
でも見る限りこのスレは中高生の作品が殆どだろうから、大学生が書きゃこんくらいの点は出るんじゃないのか
知らんけど
913:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 09:56:09.07 .net
うわあsageミスっとるわ
申し訳ない
914:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 10:55:36.12 .net
気にするな。
意気揚々書き込んだレスの中身もミスっている。
915:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 12:32:55.77 .net
自分にとって、嫌いなワナビとソレ以外とを線引きする基準って何だろう?って考えてみた
取り敢えず、俺は小説に関しては常に「自分の文章力がワナビとして小説を描いても良い最低限のレベル」だと思ってるので、
自分より少しでも文章の下手なワナビは好き嫌い以前にまずワナビとして認識できない
だからきっと俺の基準は文章だろうと思ってて、悪いけど、ここの人はワナビとして認識できない
916:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 12:48:52.30 .net
だったら気にするな。考える必要はない。
文章力など義務教育を卒業していれば基準点に達している。あとは好みの問題。
自信がないから、他人から認めてもらおう、褒めてもらおう、と考える。
これは日本人の特徴。
だから日本以外の世界中の人々はそんなことを考えずに好き勝手に出版をする。
気にするとしたら、自分の本がどれくらい売れるかどうかだ。
だからおまえも気にするな。
今後自分の出版した本がどれくらい需要があるものになるのだのだろうか、
それだけを考えて今を生きろ。
917:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 12:53:41.29 .net
目から鱗のレスありがとう
自信がないから他人に認めてもらいたい、はまさにその通り
自分に自信があればそんなことは考えない、需要があるかないかだけ、はまさにその通り
今日は俺の人生のターニングポイントかもしれない
本当にありがとう
918:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 12:54:57.00 .net
サイコロを一度しか降れなければ
一の目が出る確率は
その目がでるか出ないかの二分の一である
たくさんの回数を降れてこそ
さいころのそれぞれの出る目は六分の一なのである
だとするならば
どうして人はこれほどまでにたくさんの可能性を未来に見るのであろうか
人はある瞬間を一度しか生きられない
ある場面である判断を下せるのは人生においてただ一度である
人生は様々なサイコロをただ一度だけ降る行為を繰り返すことの積み重ねである
だとするならば
そこに可能性を見ることなど馬鹿げた事なのだ
無限の可能性などない
この世に迷う事などない
あなたはただ
出来る事を力の限りにすれば良いのである
919:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 12:57:18.99 .net
>>879
>サイコロを一度しか降れなければ
>一の目が出る確率は
>その目がでるか出ないかの二分の一である
いや。違う。
それは「確率」ではない。
920:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 13:00:18.20 .net
>>879
>人生は様々なサイコロをただ一度だけ降る行為を繰り返すことの積み重ねである
いや。違う。
それは「価値観」であり、サイコロとは関係なく幸せになれるのが「人生」である。
921:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 13:03:14.84 .net
>>879
>出来る事を力の限りにすれば良いのである
いや。違う。
何もしなくてもよい。ただ生きてるだけでも許される。多くの命あるものはみなそうして生きている。
何か役に立つことをしなければならないというのは上から目線の傲慢。奴隷を必要とする支配者の価値観。
922:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 14:26:31.93 .net
>>879
サイコロの重心を解析してみないとわかんないよ
923:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 17:40:45.48 .net
>>879
目から鱗だわ
924:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 17:48:54.29 .net
そもそもサイコロは「振る」ものだ
877がいい事言った後だけに残念
925:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 17:50:48.38 .net
俺もそうだが、おっさんになるともう作品つくりたい欲求より、
説教したい、論ぶちたい、自分語りしたいという欲求のほうが強くなってくるんだな
変質というべきか。
創作意欲の酸化だな。残念なことだな。
926:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 17:59:21.98 .net
>>885
自画自賛w
927:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 18:28:14.29 .net
>>886
>説教したい、論ぶちたい、自分語りしたいという欲求のほうが強くなってくるんだな
ただの中二病だろ。
928:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 18:51:20.08 .net
>>879
ワイはこれが良い言葉だって言うよ
929:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 19:08:53.13 .net
読者を勇気づける言葉としては素敵
930:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 19:55:53.56 .net
ワイ杯マダー?
931:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 20:27:57.47 .net
>>879
932:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 20:31:50.51 .net
おれはようやく自分語りの私小説みたいの書かなくなったんだけど、ひとそれぞれなのか
933:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 20:49:32.41 .net
『神はサイコロを振らない』
もしサイコロを一度しか振ることができないとするならば、自身の願う目が出るという結果は、つまるところ、その目が出るか出ないか、の二つに一つである。
手にしたサイコロをたくさん振るチャンスに恵まれていてこそ、それぞれの目の出る確率が六分の一なのだと悠長に事を構えて気楽にものもいえよう。ようするに、我々はこの時代の恵まれた環境の中にいて、もはやサイコロを転がすこと自体に、ただ興じているのである。
だとするならば、どうして人はこれほどまでにサイコロの可能性に未来を託すのであろうか。我々はこの瞬間をこの一度しか生きられない。ある場面で一つの判断を下せるのはただの一度きりである。そのとき君はサイコロを手にし、サイコロの出目に一喜一憂したいのか。
サイコロの出目によってこの上ない満足を獲得した者は、生涯サイコロを振ることに人生を賭ける。その人生はサイコロを振る行為の繰り返しであり、その積み重ねである。ならば元来そこに可能性を見出すことなど馬鹿げたことなのだ。
無限の可能性とは、サイコロの転がりのなかに見出すべきものではない。我々一人ひとりのなかにひそんでいるものなのだ。サイコロを捨てよ、町へ出よう。他人に任せていい迷いごとなどこの世にはない。君は心のままに進むべきである。
もしサイコロを捨て去ったとしても、自身の願う結果は、つまるところ、うまくいった、うまくいかなかったけど悔いはない、の二つに一つである。
934:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 20:51:40.78 .net
人間にとって成功とはいったいなんだろう。
結局のところ、
自分の夢に向かって
自分がどれだけ挑んだか、
努力したかどうか、
ではないだろうか。
935:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 20:52:29.29 .net
わい杯はもういらないんじゃない。
ワイの能力的に限界だと思うよ
とか言うと意地になってやりそうだけど
936:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 20:57:42.09 .net
>>895
成功うんぬんを気にしているうちは人生心から楽しめないよ。
苦行だ。
いい小説も書けない。
937:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 21:15:52.75 .net
>>895
名言
938:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 21:35:56.17 .net
いい言葉だね
939:名無し物書き@推敲中?
15/07/02 23:40:41.77 .net
ラーメン店員のTシャツに書いてあるねそういうの
940:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/03 01:48:21.44 .net
ワイが考える創作の上達法!
① 毎日、書き続ける! 書くと云う癖を付ける!
② 何にでも興味を持つ! 見聞を広める!
③ 色々な話を書く! 好きな話ばかりだと視野が狭くなる!
使う漢字も限られ、使わない漢字を忘れてしまう! 語彙が少なくなる!
基礎を学んだ上で上記のことを行えば上達を望めるだろう!(`・ω・´)
941:記憶喪失した男
15/07/03 05:41:32.81 .net
新作だ。評価してくれ。
あまてらす水妖記
URLリンク(ncode.Syosetu.com)
942:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 08:01:14.24 .net
>>902
これまた良い作品じゃない
前のよりずっと良いよ
あんた優秀ね
943:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 08:23:04.78 .net
記憶さんの小説はいつも、なんていうか、あらすじを読まされているような気分になる。やってることはなんとなくわかる。したいことも分からなくはない。でも、そこに物語的な面白さが伴っていない。
もしも、読者に面白いと思われるような小説を目指しているならば、もっと、演出という観点から自分の作品を見た方が良いかもしれない。
いくつか作品を見るに、設定を作るセンスは壊滅的といったわけではなさそう。面白くなりそうな設定もいくつか見られる。
でも、自分の作品の何処が面白いのかと問われたとき、「設定が面白い」以上に言えることがないのではないか、とも思う。
小説に限らず、エンタメというジャンルに属する作品には、同様に設定が凝っているものが多いが、設定それのみで戦えているものというのは、少ないように思える。
名作と呼ばれるものには必ず他に何か、設定意外の魅力が存在するはず。
例えば、主人公がピンチになる小説なら、読者に「主人公に幸せになってほしい!」と思わせるような演出が欲しい。
テレビで死亡事故のニュースを見ても、大抵の人は心を痛めたりはしないのと同じで、人というのは他人の幸福や不幸には無関心なものなのだから、まず物語に入り込ませるためには、主人公を好きに(あるいは嫌いに)させる必要がある。
そのための文章というのは、一見無駄な文のように思えて、作品全体の魅力を支える大事な一文だったりする。
ちょっと、今のままだと、多くの読者は最後まで作品を読む前にやめてしまうのではないかと思う。面白い小説というのは、最後まで読まなくても面白い。
序盤、中盤が面白いから、結果的に最後まで読んでもらえるというだけの話。考えた面白い設定を最後まで読みきってもらうための、設定以外の魅力をどう出していったら良いのか、ということを考えていったほうがいいかもしれない。
944:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 08:26:31.74 .net
なげえよカス
こういう文章をまとめる能力のない奴の評価はあてにならん
945:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 08:41:07.22 .net
よく出来た作品への批評というのは、突っ込む点が少ないから必然的に短くなる。
基本が出来てない文章には、基本事項から説明しなくてはいけないから、内容は細かくなり、書くことは多くなる。それだけの話。
946:記憶喪失した男
15/07/03 08:46:44.51 .net
第七章、知恵の実と風神雷神を追加した。
947:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/03 08:48:40.64 .net
>>902
急な仕事で今日は忙しい!
明日の朝までには評価を終えたいと思う!
今から出掛ける!(`・ω・´)
948:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 08:49:51.38 .net
>>906
要点をまとめる能力がないんだよ、バカ
949:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/03 08:51:50.73 .net
>>907
完結まで待つ?(`・ω・´)
950:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 08:54:55.99 .net
>>909
違うな。読ませる工夫をしていないだけ。
951:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 09:00:30.73 .net
>>909
要点を言うだけでは伝わらないだろうな、というような相手は存在する。そういう相手には分かりやすく説明しなくてはならない。文章を変に短くして、肝心の伝えたい相手に伝わらない内容では意味がない。
ちなみに、>>906にも同様のことを書いている。あなたも要点を言うだけでは理解が出来ない人種のようだ。だからこのレスが必要になった。
952:記憶喪失した男
15/07/03 09:02:52.34 .net
うんこ!ちんこ!まんこ!
うんこ!ちんこ!まんこ!
うんこ!ちんこ!まんこ!
セックス!おっぱい!
953:記憶喪失した男
15/07/03 09:03:45.27 .net
>>910
いや、もう完結。
あとは、資料で民俗学の「蛇」吉野裕子が今日、届くから、それ読んでから。
また書き直すかもしれないけど、当分先。
954:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 09:25:12.02 .net
記憶なんてバレバレの自演しまくりなヤツなんだから、そんな真剣にコメントしてやる必要ないでしょ。
まだ高校生っぽいし、定期的に書き続けていけばいつか読める文章にはなるんじゃない? これで5年も6年も書いてるってんならアレだが
955:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 09:58:06.93 .net
5年6年どころじゃない。
記憶は四十過ぎのおっさんだぞ。
956:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 10:04:26.60 .net
>>909
ほんとそれな
現役でけっこう有名な作家から感想貰ったことあるんだけど
出来るやつはたった一言で済ませるからな
しかもかなり鋭い上に、どこかで聞いたようなアドバイスじゃなくて
適切なアドバイスをくれる
べらべら長い感想を書いておきながら反論されたらぶちギレるやつとかいるけど
あれ絶対おかしいよな
納得出来ない批評にキレるのは当然
それを甘んじて受け入れろみたいな風潮はクソ
957:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 10:12:19.63 .net
>>916
マジかよ 救いようがないな
958:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 11:04:05.10 .net
このスレに投稿するやつらの平均年齢ってどんくらいなんだろうな
959:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 11:22:27.25 .net
中島は47歳。
960:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 11:35:31.14 .net
2014年の日本人の平均年齢は45歳くらいだそうです。
961:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 12:47:55.97 .net
記憶は自演してないから
962:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 12:49:52.16 .net
自演してるのは中島だろw
963:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 14:34:34.93 .net
>>922
記憶が自演してるかどうかなんて記憶にしか分からんことなんだから、そういう風に断言して擁護してる時点で正体がバレるぞ
964:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 15:16:14.69 .net
バレたかw
965:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 18:43:05.01 .net
記憶さんも嫉妬されて大変だな
966:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 19:01:30.74 .net
それが人気者の宿命だよ。
967:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 19:42:35.21 .net
906はよく分かった。それに主張にたがわず面白く書けてるな
でもそれより面白いのが、火がついたように要点要点騒ぎだした人。
皮肉じゃなくて本当に興味あるわ。彼にとって要点とは何なのか知りたい
きっとユニーク
968:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 19:52:57.41 .net
ついでに。
記憶って人の作品は、文章力とかを酷評してもしょうがない系だな。
彼が持ってるのは創作者のパワーじゃなくてSF哲学等のマニアのパワーだから、
その知識をどう編集したかという部分で、同好の士はコメントしてあげるのが正解だろう
969:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 19:58:22.73 .net
うせろハゲ
970:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 20:04:08.49 .net
>>928
それすら記憶の自演なんだぜ
971:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 20:06:28.71 .net
だから自演は中島だって。
972:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 20:11:07.75 .net
ナカジマって誰だよ
973:928 ◆PZyoSXg0ca4s
15/07/03 20:25:17.94 .net
906じゃなくて904だった長いやつ。906も納得できる。
最近このスレは色々見逃せない。
もう見れないと思っていたブルー氏のあの文、ワイの対応
コピペ荒らしの ちのうはん っぷりとrock
そんな中75点
定期出現の「ワナビ」コンプレックスマン
説教おじさん、説教おじさんその2、その性能差
要点マンは今夜に期待
974:名無し物書き@推敲中?
15/07/03 21:51:00.08 .net
『せんせい、あのね』
記憶さんの小説は、なんていうかね、いつもあらすじを読まされているような気分になるよね。やってることは、まあ、なんとなくわかるんだけどもね。あと、したいことも、わからなくはない。でも、物語的な面白さがぜんぜん体感できないよね。
もし読者に感動を与えるような小説を目指しているのなら、もっと「演出」という観点から、自分の作品づくりというものを見直したほうがよいかもしれないね。
これまでに記憶さんの小説を何点か読ませてもらったけど、世界観を構築するセンスはいいものをもっているよね。だからイメージが膨らむような設定がいくつか散見できる。でも、ただそれだけだよね。
小説に限らず、エンタメというジャンルに属するストーリー作品には、やはり凝った設定のものが多いけれども、設定それのみで読者を惹きつけているってことはないよね。設定以外のほかに何かないと、設定が消化不良を起こして、逆に嫌悪感を抱かせるかもね。
たとえば主人公がピンチになるプロットを立てたのなら読者を必ず、「逆境に負けず、がんばれ!」と思わず応援したくなるような気分にさせないとね。
ニュースを見聞きしただけでは大抵の人は親身になって心を痛めたりはしないよね。どんな事件もしょせん他人事にすぎないからね。読者を物語の中に入り込ませるためには、主人公をもっと身近に感じさせる必要があるよね。
また一見無駄な文章のように思えても、そういったことのために健筆をふるうのは、決して無駄ではないよね。でも、面白い小説というのは、最後まで読まなくても面白い。つまり、無駄な文章も面白くなければならないんだよね。
出過ぎたことをいうようだけどもね、設定以外の魅力をどう出していったらよいか、ということを考えて、記憶さんには、自分の作品づくりに邁進してもらいたいよね。
975:名無し物書き@推敲中?
15/07/04 00:08:17.41 .net
>>901
不躾無礼は承知ですがどうしても聞きたいので駄目元で
「書く」基準は時間ですか?文字数ですか?
「(量は問わず)一定時間かける」と「(時間は問わず)一定量書く」ならどちらを選ぶべきですか?
(己が満足行くまで、という選択肢はあえてナシとして)
976:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/04 07:11:03.32 .net
>>902
内容に何も疑問を持たずに読めば読める!
執拗な重複は本作の味であると言えなくもない!
前回よりは読み物として受け入れられる68点!(`・ω・´)
977:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/04 07:26:19.24 .net
>>936
どちらでもない!
毎日書くと云う行為が既にかなり高いハードルになっている!
最初は誰でもアマチュア! 公募先に締め切りはあるが守らなくてもペナルティはない!
そのせいで何かに託けて怠けてしまうことが多々ある!
今日は残業で疲れたから書くのは明日以降にしよう、とか!
今月の公募の締め切りに間に合わないから来年に出そう、とか!
そのような自身への言い訳が増える程に書けなくなる!
僅かな文字数でも毎日書くことが大切!
プロになれば厳しい締め切りが決められ、書けないでは済まされない!
毎日書くと云う行為には甘えを払拭する意味も含まれている!
ワイの考え!(`・ω・´) 趣味で書いている者には当て嵌まらない話だが!
978:名無し物書き@推敲中?
15/07/04 16:14:13.05 .net
ほら、ワイがつまらんレスを書いたせいでスレか止まった
979:名無し物書き@推敲中?
15/07/04 16:19:54.12 .net
こそこそロムってネットストーキング、これが中島の手口。
980:名無し物書き@推敲中?
15/07/04 18:48:53.77 .net
記憶は独特な世界観あるよ
これは努力して得られるものではないから才能と言ってもいい
ワイより可能性は感じる
981:名無し物書き@推敲中?
15/07/04 19:10:01.13 .net
めったなことでは人を認めないあの>>941がそこまで言うなんて
埴谷雄高の再来か?
982:名無し物書き@推敲中?
15/07/04 20:04:08.45 .net
>>938
ありがとうございました
習慣レベルで刷り込めという話だと理解しておきます
983:名無し物書き@推敲中?
15/07/04 21:11:06.78 .net
>>941でやめときゃいいのに>>942みたいなことするから自演臭が酷くなる
984:名無し物書き@推敲中?
15/07/04 22:48:19.68 .net
うわ、やばいっすね
985:名無し物書き@推敲中?
15/07/05 04:16:08.15 .net
昼寝しちゃって眠くならないので掌編一本
文章と話の流れとか誰でもいいんで批評くだせぇ
母が死んだ。そう連絡を受けたのは金曜日の夜だった。
その日は講義で出されたレポートの課題に追われていたのを覚えている。レポートの事で頭がいっぱいで、女友達との食事の約束を忘れてしまい電話で散々文句を言われた後だったから。
電話がかかってきた時は最初、彼女からまた文句を言われるものだと思っていた。しかし電話の向こうの声は知らない男のもので、心臓の持病が悪化したことによる急死、と知らされた事実は彼女の文句なんかよりよっぽど辛いものだった。
その日のうちに俺は電車を乗り継いで実家に帰った。到着する頃にはすでに日を跨いでいて、久々に見た実家は少しくすんで見えた。
母が死んでいるのを見つけたのはご近所の人だったらしい。繋がらない電話を不審に思って家まで様子を見に行ってくれたのだと母の妹に当たる叔母さんが教えてくれた。
この叔母さんは母子家庭だった俺と母を何かと目をかけてくれていた。叔母さんは俺が到着する前には既に母の元にいて、茫然自失だった上に葬式の事など何も知らない俺を随分と助けてくれた。
叔母さんの助けもあって葬式は恙無く行われ、数日後には何をするでもない時間ができた。少しの間実家で過ごすという連絡を大学と数人の知人に済ませると、途端に時間が長く感じられるようになってしまった。
いつも食事をしていた実家のテーブルの前に座ると、不思議な感覚に体を包まれる。母が死んだ事は理解出来ている。でも母と過ごした実家にいると今と昔のずれが、そのまま思考と体のずれになっているように力が入らなかった。
986:名無し物書き@推敲中?
15/07/05 04:17:26.84 .net
コンビニで買って来た弁当を一人で食べきったあと、テレビを付けた。旧式のテレビは酷く映りが悪かった。
10分もしないうちにテレビを消すと、母が何年も使っていた机の引き出しを開け始めた。やる事がなくなったら遺品の整理でもしなさい、と叔母さんから言われた事を思い出したからだ。
特に何かを取り出すでもなく上から順に引き出しを開けていく。中には万年筆や裁縫道具、チラシの裏に書かれたメモなどが入っていた。無造作に引き出しを開けたり閉めたりしていた手が、一番下の引き出しを開けた時に止まった。
そこにあったのは1つの封筒だった。そこには俺の名前が書いてある。
手に取ってみると、裏には母の名前が書いてあって、俺に向けた手紙のようだった。
すぐさま封を開けて慌てながら中の便箋を取り出す。そこにはほんの数行だけ書かれていた。
『これをお前が読んでいるってことはおそらく、私はもう天国に行っちゃった後なんでしょうね。自立しているとは言えお前の事はまだまだ心配だから最期の言葉を贈ります。子供の頃好きだった本覚えてるかい。本棚を探してみなさい』
足をもつれさせながら本棚まで走る。入っている本を片っ端から引っ張りだして目的の本を探す。昔好きだった児童用の本は黄ばみながらもまだそこにあった。ページをめくっていくと一枚の紙が挟んであった。
『正解。お前は内容も覚えている癖に何度も何度も読んでくれってうるさかったね。次はお前が大泣きして謝った台所のあれだよ』
すぐさま台所に走って食器棚から食器を出しては流し台の横に重ねていった。皿の中の一枚をひっくり返すと紙が張り付いていた。
『どうやら忘れてなかったみたいだね。お前は私が大事にしていたお皿を割っちゃって大泣きしながら謝って来たんだよね。その後少ない小遣いをはたいて代わりに、ってこの皿を買ってくれたんだ。次は箪笥の中、お気に入りのマフラーだよ』
読み終わるや否や箪笥を開けて中身をひっくり返す。綺麗に畳んである赤色の虫食いマフラーの間にはまた紙が挟んであった。
『私が編んであげた赤色のマフラー。お前は気に入って春になっても着けていたね。次はおもちゃ箱だ』
987:名無し物書き@推敲中?
15/07/05 04:18:30.02 .net
こんな調子で何度も何度も手紙が出てきた。洗濯機の横やトイレの裏、押し入れの中にペン立ての底。それが10回も続いた頃、ようやく最後の紙になった。
『そうだ、お前は不注意で棚のガラスを割って怪我をしたんだ。あの時は肝を冷やしたよ。さて、良く全部見つけられたね。ご褒美に最期の言葉を贈ろう。最初の手紙の封筒をよく調べなさい』
元の机に急いで戻って封筒を手に取る。裏返したり透かしたりしていると、縁に一度切って張り付けたような後があった。はさみを使うのももどかしく手で裂いていくと封筒の内側に言葉が書いてあった。
それは正真正銘、母からの最期の言葉だった。
『どうやら全部見つけられたようだね。でも部屋を見渡してご覧。きっと本は投げ出され箪笥の服は散らばり、色んな物がそこら中に巻き散らかされて酷い有様だろう。
お前は昔から1つの事に熱中すると周りが見えなくなるからね。悪い癖は直さないと駄目だよ。でも、ちゃんと周りを見渡せるようになればきっと幸せになれる。だから頑張りな。いつだってお前の味方だからね。 母より』
最期の手紙を読みながら俺は思い返していた。母の性格を。いつもいつも困った時や悩んでいる時は救われるような一言を用意してくれていて、それでいてイタズラ好きな母の性格を。
俺は子供のように目をがしがしと擦り、散らばった本を一冊一冊、本棚にしまっていった。
988:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/05 07:12:00.77 .net
>>946-948
>そこにあったのは1つの封筒だった。そこには俺の名前が書いてある。
(見栄えが悪いので二つ目の「そこには」は省いてもよい! または「表には」としてもよい!)
母親が亡くなったあとの遺品整理で封筒が見つかった!
書かれた内容に主人公は振り回される! イタズラ好きな故人の生前の様子が目に浮かぶ!
凝った仕掛けであるが故に引っ掛かる! 文中には「心臓の持病が悪化したことによる急死」と書いてあった!
予想できない類いの死なので仕掛けを作る時間があるようには思えなかった! その点に作者のあざとさが見て取れた!
少し作り込みが過ぎたかもしれない、ギリギリの70点!(`・ω・´)
989:名無し物書き@推敲中?
15/07/05 13:07:05.26 .net
横だが、確かに急死と呼べるのか怪しいな
母は自身の容体を把握できてたっぽいし
990:946-948
15/07/05 13:39:48.49 .net
読んでくれてどうもありがとう
>>949
確かに「そこには」はしつこいな
あとはやっぱり設定臭さが目立つか・・・・・・
どうしても設定が先行して引っ掛かっちゃう文を書く癖みたいなのがあるから目下の目標はそこかな
>>950
急死の部分は死因について何も言及してなかったから最後の最後に入れたのだが不用だったかな・・・・・・
感想ありがとうございます
良かったら文章の方も読みにくいとか目がすべるとかあったら一言頂けると嬉しい
991:名無し物書き@推敲中?
15/07/05 16:29:14.41 .net
レポートに熱中して女友達との約束をすっぽかした、というのが「一つのことに熱中すると周りが見えなくなる」と繋がっているのだと思うけど、一読では気付けなかったな。もうちょっと印象に残りやすい出来事に変えた方がいいかもしれない。
文章は読みやすかったし面白かったよ。
992:名無し物書き@推敲中?
15/07/05 21:42:40.46 .net
イルミネーション
排気ガス
そしてあふれる人、人、人
そんなありふれた街で
ありふれた恋を
ぼくはひらうかもしれない
でもぼくは沢山の人とつきあうより
ただ一度のありふれた恋でもいい
めぐりあったその人を
守ってあげたいと思う
出だしの文章なんですが詩的に書けてますかね?
993:名無し物書き@推敲中?
15/07/05 21:53:07.33 .net
いいな
これはリッケの再来だは
994:946-948
15/07/05 22:13:26.41 .net
>>952
感想どうもです
その辺りは「最後まで読めば気付く伏線」みたいなのを目指したんですが印象が薄すぎましたか・・・・・・
掌編だと一行二行で伏線があからさまになったりしちゃうから難しい
995:名無し物書き@推敲中?
15/07/05 23:30:12.01 .net
>>955
掌編で伏線をはる、ということ自体がもしかしたら無謀なのかもしれないね
無理に伏線に拘る必要は無いと思う それは短編長編でやればいい
996:名無し物書き@推敲中?
15/07/05 23:47:14.28 .net
読んでいて描写に違和感がないか、もっと描写をした方が良いところを参考に聞きたいです。
評価するには短い文章でしょうが宜しくお願い致します。
997:名無し物書き@推敲中?
15/07/06 00:00:22.96 .net
>>957 です。
長いと言われたのでここ(URLリンク(ncode.syosetu.com))に投稿してきました。
すみませんが宜しくお願いします。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be20a4887bc3d3353f527d3636c44e3)
998:名無し物書き@推敲中?
15/07/06 00:49:37.18 .net
>>958
うーん、これだけで小説、っていうのにはちょっと無理があるかなと思う。鍵を失くして家に入れない男の話ってだけだし。こういう場合、大家さんに言えば合鍵で入れるんじゃないかな、とは思った。些細なことだけど。
正直「男は自宅アパートの鍵を失くしてしまい、雨の降る中玄関の前で一夜を過ごさなくてはならなかった。」この一文で足りる内容を、引き伸ばしているだけに思えた。
この作品だけで言えば、描写を細くする必要を感じるものがほぼ0に近いからなんともいえないけど、文章自体はそこまで悪くないと思う。ただちょっと大げさな表現が多いとは感じたかな。
999:名無し物書き@推敲中?
15/07/06 00:55:30.07 .net
>>958
短い分なのでなんとも言いがたいけど、冒頭の入りやすさに比べて
後半の順序が微妙に悪いような、いきなりアパートだったとか一人暮らしだとか出てきたり
あとは如何に深夜とはいえ何もせず悲嘆に暮れ過ぎというか
駄目元でも大家だったり友人に当たってみるとか、あるいはそれをしない理由の描写だとかがないので
そこでうずくまってしまう光景が不自然に見えた
1000:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/06 06:14:36.07 .net
>>958
雨の降る深夜にアパートに帰宅した男は鍵を無くしてしまって朝まで過ごす!
それだけの話であった! 勿体ぶった書き方にあまり意味はない!
男は朝まで過ごして、その後はどうするつもりなのか! 手段はあるのか!
あったとして何故、一番困っている今の状況で試さないのか!
その理由が書かれていないので読後に釈然としない思いだけが残る!
鍵の頭に付いているカエルと雨の状況に関わりはないのだろうか!
何かの伏線のように見えるが文中で上手く消化されてはいなかった!
小説の一場面を抜粋したような話なので物語性は希薄と言える68点!(`・ω・´)
1001:名無し物書き@推敲中?
15/07/06 09:48:28.56 .net
>>959-961
ありがとうございました。
参考になります。
今度はきちんとしたものを持ってきたいと思います。
1002:名無し物書き@推敲中?
15/07/06 17:06:31.87 .net
ワイ杯上位の作品を見れば、伏線をはった作品なんてたくさんあるよ。
1003:名無し物書き@推敲中?
15/07/07 20:56:17.47 .net
ワイ杯マダー?
1004:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/08 06:46:22.91 .net
纏まった時間が取れない!
ワイスレ杯の開催は忙しい夏を越えた辺りになるかもしれない!
元々は不定期のおまけ企画なのであまり期待はしない方がよい!
ワイの考え!(`・ω・´)
1005:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 08:21:54.62 .net
>>965
時間が取れないというのはですね、嘘つきの言葉なんですよ
やらないから無理なんです
やれば無理じゃなくなりますよ
1006:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 11:27:27.03 .net
ワンオペで18時間くらい働けます。
やろうとしなければ無理なんです。
やれば無理なんかじゃないですよ。
1007:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 12:29:30.54 .net
門下生が代理で開催すればいいじゃないか。
一番弟子、二番弟子がツナギに頑張る。
それがいい。
1008:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 12:33:41.58 .net
ワンオペ18時間?
牛丼屋じゃねえんだ。
フリーターの思考回路は即刻焼き切れ。
1009:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 12:55:37.85 .net
鼻血を出そうがぶっ倒れようが死ぬ気でとにかくワイ杯やらせるんです
そしたらもう時間がないとは言わせませんよ
だって実際に出来たんですから、時間がないって言葉は嘘だったってことです
1010:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 22:03:40.49 .net
自費出版野郎が偉そうにwww
1011:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 22:08:37.57 .net
ネットなんかよりリアル優先してください
1012:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 22:11:43.70 .net
今の時代はネットがリアルのツールだから。
オッサンの時代とは違うよ。早く気づけよタコ。
1013:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 22:13:17.78 .net
うるせーよ!
万年公募組だと知っての狼藉か!
1014:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 22:13:57.12 .net
なんでこんなに荒れてるんだよ…
1015:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 22:43:23.48 .net
フロンティアだからな
1016:名無し物書き@推敲中?
15/07/08 22:45:11.71 .net
おっ、盛り上がってんなー
祭か?
1017:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 11:51:49.94 .net
よろしくお願いします。
URLリンク(www5.pf-x.net)
1018:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 13:14:00.33 .net
>>978
読もうとしたけど読点、改行が多すぎて目が滑る。
文章自体はいいのにそれのせいで読もうと思えない
1019:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 13:27:17.27 .net
いや、太宰治の再来だ。
1020:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 16:34:04.42 .net
再びサハリンに降り立った美世一行は各関係機関と用心棒に挨拶を済ませると、ビクトルと会った。セルゲイよりも発音は拙いが、まともに会話ができるレベルに
美世は顔をほころばせた。
「どうやったら1年ちょいでそない上達できんねん」
「たくさん映画見た、今は美世の言葉がカンサイの言葉だってわかる、金貸しのいっぱい見たよ」
「トイチのやつか、関西人あんなんちゃうで、まあ飲めや」
ウォッカのボトルを差し出すと、ビクトルはグラスを持って底に手を添えた。さしつさされつの習慣が無い上に、上下関係も知らないはずだがよく勉強している。
その事に美世は笑顔が止まらなかったがビクトルもまた学んだ事を試せる機会を楽しんでいるようだった。和やかな空気に玲一と泰蔵もリラックスして微笑んでいる。
「さて、さっそくやけど話っちゅーんはな、お前の会社閉鎖株式ちゅーのになっとるやん」
ビクトルは笑顔をさっと消して目を伏せながら唇を突き出して顎を横に振った。
「それって従業員50人以下の会社の適用やろ?おかしいやん」
「社長のブレイフマンはとても慎重な人、多少強引でも安全な方法を選ぶ」
「内務局にガサ入れするように圧力かけるからお前議会にかけて責任追及せえ、ほんで株を公開せえ」
「そんなの無理、ミヨはロシアがわかってない、ガサ入れが近いから方針を変えるように進言する事はできる」
美世は背もたれにドカっともたれて溜息をついた。
「まあ、手頃な突っ込み所が見つかったから試しに言うてみただけや、焦る事もない、じっくり煮込んだるつもりやしな、ああそれと
ニコライ焚き付けてブレイフマンのお守りを接収したからちょっとガチャガチャ揉めるかもしれんで、巻き込まれんようにせえ」
「おもり?」
「用心棒や」
極東ロシアでは新しい企業や商店、屋台まで、立てばマフィア同士の会議があって誰が管理するのか決めるのが常識だった。
離島で国境軍と結託してガラパゴス状態だったマフィアも美世の介入で変わった。サハリンで権勢を奮うニコライに択捉の弱小組織が文句を言えるはずも無いが、跳ねっ返りは何処にでもいる。
ビクトルは真顔で美世をじっと見た。美世が薄笑いで見返す。
1021:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 16:35:03.81 .net
「心配すな、もし反対分子がおって揉めたら穏便に済ますように言うてある、金で片付く事は金でってな、そのかわりえらい買いもんやったで、回収の日が楽しみや」
ビクトルがみじろぎせずにじっと美世を見た。
「言いたい事はわかるで、しかし言わんとけ」
美世はブレイフマンに招待されてギポロス設立40周年記念イベントに参加するのが本来の目的だった。以前招かれた択捉のホテル前に降り立った三人は御披露目の儀式に殺気立っていた。
ダークスーツに身を包んだ泰蔵は弓張り提灯を取り出して蝋燭に火をつけ、パサリと伸ばした。提灯には撫子を囲む三つ揚羽紋に極太文字で坂田水産と書いてある。歩き出した泰蔵に美世が続く。
ポックリのような黒いブーツに漆黒のスリムパンツ。同じく漆黒の上着は着物をロングコートに改造したような構造になっており、帯から下は大きく広がって下半身は露出している。髪を組紐で
纏め上げて短い髷を作り、その先から美世をメドーザと言わしめたブレイズをフサフサと垂らしている。真紅の帯には二尺五寸の日本刀を差しており、鞘は漆塗りに金でタコ唐草の細工が施してある。
背中には荒々しい毛筆で手前味噌と縦書きにされている。美世に後に付き添った玲一がバサリと真紅の番傘を開いた。野点に使われるような大型のものだ。背中には襷がけで図面筒のような物を背負っている。
その後に通訳のセルゲイが続いた。異様な出で立ちの一行に人々が道を開ける。今か今かと玄関ホールの前でにこにことしながら迎えに出たビクトルだったが、歩いて来る美世一行を見て顔が豹変した。
大慌てで走ってきて美世を静止しながら言った。
「ブリャー!待って美世!それヤクザの喧嘩スタイルね!」
ビクトルは厳ついドアマンと美世を交互に見ながら焦ったが、見慣れない日本人の出で立ちにドアマンはポカンとしているだけだった。ビクトルの言葉を聞いた美世は愉快そうに笑った。
「お前、どこまで勉強しとんねん、あんまりわらかすな」
「笑い事じゃないよ!」
「心配すな、ちょっとした悪戯やし意味わかるやつおらんやろ、外人が喜ぶように演出しとるだけや、なんもせえへん」
しかしビクトルはしきりに刀に目をやりながら動揺している。ニヤっとした美世は刀を引き付けて鯉口を切りながら腰を落とし、ビクトルに向かってスパっと抜いた。
1022:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 16:36:05.75 .net
思わず身を縮めて両手で顔を庇ったビクトルだが、何も起こらなかった事に恐る恐る顔を出した。柄が握られているだけの手から腰に目を移すと
鞘からは短い金属片が飛び出ているだけだった。
「新製品や、アワビ剥がしからホタテ剥きと何でもござれ、サムライユーティリティや、売り込みに来た」
その様子を見ていたドアマンも思わず笑った。
美世一行が案内された席はホールの一番奥に設置された高砂のような場所で、どう考えても必要の無い手すり付きの円弧の階段が両サイドにある。中央は花道のようにせり出して
マイクが立っている。会場にいる人々はみな大柄だ。白髪を綺麗に後ろへ流し、鷲鼻の向こう側から真っ青な目を細めながら握手するブレイフマンもまた体は大きい。
日本ではあまり見ない大柄な老人という違和感にも少し慣れて来た。
ブレイフマンの演説で式典は始まり、各関係者が挨拶をした。横について必死で翻訳するセルゲイも所々はしょっているように感じる。一通り終わった後で再びブレイフマンが
花道に立ち、美世を呼び寄せた。にこやかに美世と会場を交互に見ながら紹介している。美世はロシア語で挨拶した後、あらかじめ口伝えしながらロシア語で起こさせた文章をセルゲイに読ませた。
外の
1023:同様に拍手が起こる。その後ブレイフマンの言葉で宴は音楽と共に始まった。一斉に乾杯をしてといった風習もないようだ。個々の席で思い思いに乾杯している。 宴も酣になりあちこちを回って交流していた美世だが、思っていたような歓迎されないムードというものは無かった、むしろあちこちで掴まって軽い引っ張りだこ状態だった。 日本の事について話したり、刀を見せながら豆知識を教えたり背中の文字を説明したりと順調に交流活動が進んだ。しかし会場の半ばほどまで来た時、少し酒が過ぎた様子の男が美世に立ちふさがり それに気づいたビクトルが慌てて走って来た。要注意人物のようだ。活舌の悪いロシア語でニヤニヤとしながら何か言っている感じが好意的に見えない。周りにいた人も関わるのを嫌がって去っていったり 興味深そうに笑いながらひそひそ話しをしている。美世は男に一通り喋らせてからビクトルに顔を向けた。 「なんて?」 「いや、その、なんていうか」 今度はセルゲイに顔を向けた。セルゲイはビクトルに目を向けた後、一息置いて渋々話した。
1024:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 16:36:57.61 .net
「彼はこちら側で商品を輸出していた仲買人で、美世のおかげで損害をこうむったと言っている、あと女性には言ってはいけない事も」
セルゲイは契約を果たした。美世は悪い笑みを作って頷きながら男に向き直った。
「ほーう」
美世は一度男の下半身に目をやるとまた男を見上げて言った。
「イキるんやったらチャックぐらい閉めてからイキれや」
セルゲイは男の股間が正常な状態を見て釈然としないまま美世の言葉を翻訳した。男は慌てて自分の股間を見た。その瞬間美世が跳躍した。
男の後頭部を跳び箱のように抑え空中でピタっと止まってストンと着地した。
美世の衣装のせいで何をしたのかは周りの人間にはよくわからない。ビクトルが目を覆って顔を振った。男がドサリと倒れる。
「おやおや、飲みすぎはあかんで」
そう言いながら美世がぐるりと回りを見渡すと、呆気にとられる人の中にあって真顔になった人間が二人、すぐ近くに居た。男達が身構えるより速く美世は瞬間移動するように前に出ると
手近な男の股間を蹴り上げた。長身のロシア人の頭が射程距離まで下がる。膝にキスをしそうなほど高々と足を上げた美世は一気に踵を振り下ろした。重いポックリブーツの踵でしたたかに頭を蹴られ
よろけた男に追撃をする、刀が踊らないように鞘を握り、回し蹴りで完全に意識を刈り取った。白目をむいた男の体を転がるようにタンゴステップで回転しながら、相棒の死角に入り
刀を鞘ごと抜いた。回転の勢いそのままに美世を追って回り込んできた男の顎を正確に薙ぎ払った。ドタリドタリと二人の倒れる音が響いた。
「だから飲みすぎあかんて」
周りが「おお」とどよめき、拍手が上がった。上座の方で有事を感じて足を踏み出そうとしていた玲一が呆れて顔を振っている。ロシア人の群れの中で頭が抜けているとは大したやつだと美世は頬を緩めた。
「お騒がせした、今から日本の伝統芸を披露するから許して欲しい、あと特別席までの道を開けてくれ」
セルゲイが大声で知らせている間に美世は刀の柄頭をトントンと叩くと、帯にに挟んであった根付を抜き取り、ぶら下がっている細い金属を柄の穴に差し込んだ。反対側についている柿の種ほどの角細工は柄糸の隙
間に押し込んだ。
1025:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 16:38:29.75 .net
人垣が割れて道ができると美世は帯刀してスラっと刀を抜いた。あるはずの無い白刃にまた一段と会場がどよめく。席で頬杖をついて呆れ顔をしていたブレイフマンはビクっと身を起こして目を見開いた。
構わず美世が詠う。
「われ道行く者、野を越え海越え国越えて、鬼に会うては鬼を切り、仏に会うては仏を切りまする」
なんと訳しているのかはわからないがセルゲイがアナウンスをしている。美世は刀を振り下ろし居合い演舞を始めた。前、右、左、後ろと雛子に習った動作より
数倍素早く演舞をしながら摺り足で進み始めた。衣擦れの音と、「えい」という気合い、そして風切り音、正式な作法には無いパチンという納刀の音以外、会場は静まり返っている。
受流し、介錯、月影と刀を振りながら徐々に派手なアレンジを入れていき、ハイキックを交える等外人が喜びそうな演出を織り交ぜていく。着物の裾をヒラヒラとなびかせ
頭では蛇踊るその妖艶な姿に会場の人間が息を呑む。
玲一がテーブルに立てかけてあった筒の中から五枚巻きの畳表を取り出した。美世が演舞を続けながら花道に飛び乗ると、玲一が跪いて畳表を立てながら突き出した。
直前で身構えた美世が畳表を見据えて刀を引き付ける。
「エエエイ!」
凄まじい勢いで抜刀した美世は気合いをあげながら三回斬撃を加え、畳表が四分された。太刀筋に対してやや遅れ気味にポトポトと落ちる畳表に会場がまたどよめいた。すかさず
玲一が手に残っていたピースを投げる、それを切り上げながら真っ二つにした後、素早く、しかし緩急をつけながら刀を納刀する。蟹股で重心を落とし、右足に体重を乗せた体制で
わざと大きくパチンと音をたてると一瞬静寂があったあと大拍手が起こった。お約束のサムライ、ニンジャ、シニチンといったワードが聞こえる。そうしている間に泰蔵が雛壇横の機材に自前のCDを突っ込む。
流れ始めたのはロシア人おな�
1026:カみのカチューシャだ。会場は不思議な空気に包まれて人々がきょろきょろとした。前奏が終わり、美世がくるりと会場に向いて そのままカチューシャを歌い始めた。今回の訪問に合わせて練習していたのだ。 腹筋に裏付けされたよく通るハスキーボイスに会場は魅了された。日本人が祖国の定番を歌っているという驚きと祖国を尊重されている気分に人々は一瞬で心を掴まれた。
1027:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 16:40:24.58 .net
泰蔵と玲一は肩を痙攣させて笑いをこらえていたが、それとはうらはらに会場は盛り上がってきた。膝を叩いて踵を鳴らし、一緒に歌い始める人が増えていった。美世の表情と腕を煽る動作に誘われ
歌詞が国境の兵士を思う少女の話になってきたあたりで会場総立ちの大合唱となった。そしてロシア民謡独特のキレのいいアウトロで曲が終わった瞬間美世が抜刀して天を突いた。
「ウラー!」
それに続いて会場全員が声を上げた。
「ウラー!!!」
「ロシアと日本の友情のために!」
少し離れた所にいたセルゲイが大声で翻訳するとまた大拍手がおこった。満足そうにその様子を見ていた美世は回れ右をしてブレイフマンに視線をやり、つかつかと近寄りながらパチンと納刀した。
ブレイフマンは満面の笑みを浮かべていたが、急に姿勢を正すと眉間に皺を寄せ、刀と美世の顔を交互に見ながら咎めるような顔をした。しかし構うことなく美世は両手で刀を水平に持って
ブレイフマンに差し出した。
「プレゼントフォーユーや」
困惑から徐々に笑顔になったブレイフマンは刀を慎重に受け取ってよく観察した。会場から羨望の眼差しを受けたブレイフマンは会場を見回した後美世を見上げて笑いながら何か言っている。
「単純なジジイやで」
美世が席に戻りグラスを手に取ってウォッカを一気に飲み干すとビクトルが来た。刀がブレイフマンに送られたのを見てビクトルがにこにこしながら言った。
「友好の印を送ったんだね」
美世は目を向ける事なくウォッカをドボドボと継ぎ足すとグラスを口に持っていき寸前で止め、対面のブレイフマンににっこりと笑いかけるとボソリと言った。
「日本では友好の印に刃物は送らん、特に和平にはな」
美世が見上げるとビクトルはがっくりと肩を落としていたが、気にする事なく美世は一気にグラスを開けた。
「ウォッカもわりかしいけるようになったやろ?」
1028:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 16:41:32.31 .net
ビクトルは改めて震撼していた。美世は表で微笑み、裏で舌を出しながら経済力を支配し、武力を呑み込み、そして人心までをも自分の物にしてしまうつもりなのだ。
逆う者に自らの手で制裁を加え、そうでないものにはエンターテイメントを与えると同時に武術の腕も見せつけた。とどめにその刃を皮肉としてボスに捧げた。
もう既にギポロス社は大蛇の腹の中にいるのかもしれない。自分の運命も知らないうちにじわじわと消化され始めているのかもしれないとため息をついた。
そこへ玲一と泰蔵が集まってきた。美世が自慢気に言った。
「どや、ウチの戦略は」
泰蔵が小馬鹿にした笑いで答える。
「どこのチャンバラ一座かと思うぐらいベタやったな」
ビクトルは思った。腹心たちは美世の恐ろしい戦略がわかっていないのだろうか。
「アホか、この見事な策士っぷりがわからんのか」
ビクトルはうんうんと頷く。
「これでウチをメドーザやなしにカチューシャって呼ぶ人が急増やで」
「ああなるほどな」
ビクトルはちょっとコケた。
1029:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 19:30:21.25 .net
ケツメドなんとかって人かな
1030:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 20:20:03.44 .net
ニートの暇つぶしか。確かに小説の枠を超えてるなw
vineで中学生のギャグ見てるほうがいい。
読んでないけど。
1031:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 20:22:16.88 .net
そんなことより田代がまたやったらしいぞ
【社会】田代まさしさん、スカートの中を盗撮の疑いで書類送検へ©2ch.net
スレリンク(newsplus板)
1032:名無し物書き@推敲中?
15/07/10 20:57:57.77 .net
>>989
もう許さねえからな!
1033:名無し物書き@推敲中?
15/07/11 00:23:40.84 .net
批評する奴のレベルに相応。
しかし小説書こうって奴の割にはあまりにも低レベル。
1034:名無し物書き@推敲中?
15/07/11 01:50:29.72 .net
『血肉から脱獄せよ』
作家はな、そもそも目指すべきものじゃないんだよ。おまえはそこんとこがわかってない。だから、「もう作家を目指すのをやめる」だとか、「次に何をすればいいのか」だとか、きわめて陳腐な発想に陥ってしまう。
いいか、そういうおまえの思考は、ある種プログラミングされた出来合いのものだ。だからそのプログラムを書き換えなければ、すべてにおいて同じ反応をする。これからもずっとな。
ではどうしたら書き換えることができるかだが、それは「幽体離脱」だ。
意識を解放しろ。個という存在から抜け出せ。飛び出せ。おまえの魂はどこにある? あん? いつまでその血肉の中に閉じ込めておくつもりだ?
いいか、そこは牢獄だ。檻の中にすぎん。神がおまえを、いやおまえの魂を、そこに閉じ込めたんだ。この、うす汚え罪人め。
―おっと、まさか、いま貴様、「血肉」を「ちにく」と読んだんじゃねえだろうな? 「けつにく」だぞ。ったく、おまえの頭んなか、こっからだと丸見えだぜ。
おまえの魂、つまり心魂とは、すなわち、神。ゆえにおまえも神になれる。ただちに我欲を捨てよ。心頭滅却すれば火もまた涼し。わかるな? もう悩むことはない。心のままに生きよ。余計なことは考えるな。おまえの進むべき道はすでに決まっているのだから。
1035:名無し物書き@推敲中?
15/07/11 07:44:22.96 .net
言わんとすることには概ね同意だがなんか陳腐だな
1036:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/11 07:57:01.64 .net
>>978
>「どこにも行かないって、約束してくれますか?決して私を一人にしないって……」
>「素晴らしい!素晴らしいぞ!巴殿」
(感嘆符の後ろは全角スペースを入れた方がよい! これ以降、同様の指摘は省く!)
>「旅の音楽師にございます~
>「どうした、楽師さん、何かようか?」
(表記は統一した方がよい!)
>必死に走り続け、火照った頭が、火花のようにうずく。
(静馬の心情!)
>塩辛い雫が、唇に染み込んでくる。
(真琴の心情! 二つは同じ段落に書かれていた!
客観的な三人称ではなくて神視点に近い感じを受けた!
意図的に行っているのであれば問題はない!
視点がぶれている可能性を考えて指摘した!)
>「鎌倉? あんな死都に何があるかね」
>こうしてある早春の日、二人はこの街にやってきた。
>武家政治の中心として栄えた鎌倉も、今は荒涼たる寒村となっていた。
(鎌倉は死都であり、街であり、寒村であった! この時代に死都の表現は少し引っ掛からないでもない!
現在の鎌倉が「街、寒村」と両極端の表現になっていた! 「村、寒村」でいいような気がする!)
>脳裏には、今までの短い生涯の記憶の断片が、雪洞のように、暗い心の闇の中に灯っている。
(わかり難い表現に見える! 暗い心の中、雪洞に収められた記憶の断片に光が灯っているのだろうか!
1037:)
1038:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/11 07:57:38.72 .net
>狩野探幽の絵着けの助手に選ばれた。
(絵付けではないだろうか!)
>今日はよく晴れている。
>こんな日は、絶好の日和だ。
(重複気味の文章! 「今日はよく晴れている。絶好の日和だ」と纏めてもよい!)
>~島津さんがほとほと美麗な景色に感服している。
(「ほとほと」を「ほとんど」の意味で使っていると思われる!
困った時の意味合いが強いので少し引っ掛かった!)
>~夥しい靴音を響かせて、押し寄せた。
(時代背景を考えると靴音に引っ掛かる! 浅沓を含めているのだろうか!)
第一章の前半は時代劇として読んだ! 主人公は真琴であった!
後半から話がずれて探幽が主人公となって物語は進む!
しかも絵の勝負の辺りからファンタジー要素が介入してきた!
描いた絵が動き出す! そのような伏線はまるでなかったので驚いた!
真琴が探幽と出会った時に目にした桜の絵を伏線に使えばよかったのではないだろうか!
話の所々に観光ガイドのような細かい説明があった! 物語の本編と関係ないものが多く含まれていた!
物語の流れを悪くするので程々を心掛けた方がよい! 作者の癖なのかもしれない!
最後の桜の対決は落ちが読めた! 最初の勝負よりは納得がいくので悪くはない!
設定が少し不十分! 描いた絵を作者が自在に操れるのか! それとも勝手に動き出すのか!
その部分の説明が足りないので最初の対決の勝敗が腑に落ちなかった! もう少し説明を足した方がいいだろう!
嘉の付く人の作品だと思うが、文章は洗練されてきたように思う70点!(`・ω・´) 文中の「面影」の多用が少し目に付いた!
1039:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
15/07/11 08:03:32.47 .net
時間的な余裕がなくなったので残りは明朝に回す!
スレッドの残りのレス数が気になるところ!
ちょっと出掛ける!(`・ω・´)ノシ
1040:名無し物書き@推敲中?
15/07/11 08:08:44.03 .net
うめ
1041:名無し物書き@推敲中?
15/07/11 08:09:09.68 .net
うめ